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(株)ポラリス・ハウジングサービス
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三菱地所ホームのモデルハウス
三菱地所ホームのモデルハウスに訪問し、住宅のプロの目で取材してきました。
三菱地所ホームの価格や仕様、評判、商品の特徴など分かりやすく解説します。
三菱地所ホームの直近4年間の受注棟数をグラフにしました。
医院建築サポートシステム「ドクターズプロジェクト」で、独立開業、建替えや移転など、医療建築分野のサポートに注力しています。
また、リフォームでは家全体をゼロから検討し、断熱化や気密化を施し、全館空調システムの「エアロテック」を搭載させるなど、他社とは違った取り組みを行っています。
三菱地所ホームの営業マンによると、坪単価の目安は 70~80万円といったところです。
値引きに関して尋ねたところ、5%ほどは期待できそうなニュアンスでした。
他のハウスメーカーのような、 商品の種類はなく、自由設計の注文住宅が基本です。
躯体は極一般的なツーバイフォー工法。
「エアロテック」という全館空調換気システムが標準装備で、
断熱材は、ロックウールが、 壁に90ミリ厚、天井に180ミリ厚。
サッシは樹脂とアルミの複合サッシ。
ガラスはLOW-Eガラス。
ハウスメーカーの中では、充実した断熱性能となっています。
上記以外の仕様は、全く自由です。
三菱地所ホームは他社の様な「商品」という形での住宅はなく、注文住宅のみですが、注文住宅には自由設計と企画設計の2種類があります。
完全フルオーダーの自由設計住宅で、施主の要望に合わせ、ゼロから設計していくスタイルです。
価格の目安は坪単価70~80万円程になります。
エアロテックや高断熱高気密仕様など、基本性能はそのままに、100タイプ以上のプランが用意されていて、床面積、玄関の方角、階数で絞り込んで選びます。
そこにアレンジを加えてカスタマイズできるようになっています。
価格は坪単価にすると52~62万円で、自由設計よりもかなり安く設定されています。
かなり生活レベルの高い層に向けた住宅になります。
ツーバイフォー工法の「ORDER GRAN」と、RC造や鉄骨造など工法にこだわらない「Extra」があります。
これまでに、何人かの三菱地所ホームの営業マンに会いましたが、皆、紳士的で好感が持てる対応をしてくれます。
他の大手ハウスメーカーのスタイルと同様に、集客と初期の打合せから引き渡しまで、一貫して営業マンが窓口となります。
でも、ここのところの住宅業界市場の不振や、今後の住宅着工数の減少の見込みから、これまでのようなモデルハウスや見学会などのイベントによる集客では、他の大手ハウスメーカーには立ち行きできないことを感じているようです。
そのため、新たな集客方法として
ガーデニング教室や料理教室など住宅に間接的に関係する催しを開き、徐々に三菱地所ホームのファンになってもらうという戦略に シフトしているようです。
設計は社内設計と、 三井ホームのような社外設計の2つのパターンがあるようです。
ただ、エアロテックという特殊なシステムを採用していることもあり、建築士であれば誰でも三菱地所ホームの家を設計できるという訳にはいかず、必然的に、エアロテックを熟知した、 社内の建築士が設計するパターンが多くなるようです。
工法としては、ツーバイフォー工法を主力に、鉄筋コンクリート造や在来工法も扱っています。
どの工法も、高断熱高気密や空気環境へのこだわりは一貫しています。
ここでは、主力のツーバイフォー工法について記載します。
親会社の三菱地所は、スウェーデンハウスの設立に大きく寄与し、筆頭株主でもあります。
その経緯もあってか、三菱地所ホームも発足当初から高断熱高気密の家づくりに特化していて、断熱気密について、次のような数値を公表しています。
ちなみにZEH(ゼロエネルギー住宅)の断熱基準は次のようになっています。
三菱地所ホームの最大の特徴が
「エアロテック」という全館空調と換気を兼ね備えたシステムです。
このシステムは同じ三菱グループの 三菱電機と共同開発したシステムです。
一般的に、全熱交換の換気システムは第一種換気というのが普通なのですが、「エアロテック」は第三種換気でありながら、全熱交換を行うという、他とはチョッと変わった換気システムです。
◆第一種換気と第三種換気の詳細はこちらをご覧ください
→24時間換気システムとは
◆全熱交換についての詳細はこちらをご覧ください
→全熱交換器とは
第三種換気は第一種換気よりも消費電力が少なく、しかも、全熱交換をするので、非常に省エネに有効です。
更に、全館空調の場合、
普通、温度設定は1階と2階というように、 エリアごとの調整しかできませんが、「エアロテック」では各部屋ごとの温度設定が可能という優れモノです。
スウェーデンハウスは高断熱高気密に特化していながら、 あまりにもお粗末な換気システムを採用していたので、非常にバランスの悪さを感じました。
その点、三菱地所ホームのは「エアロテック」という、全館空調も兼ね備えた、優れた換気システムを標準仕様としているところは、評価できます。
「エアロテック」は10年保証になっていて、年に2回のメンテナンスが必要ですが、10年間は無料で行ってくれます。
メンテナンスさえ行っていれば、50年間は使い続けるのではないかとの見解でした。
仮に50年後に故障した場合でも、基本部品の変更はしないことになっているようなので、 部品交換が可能とのこと。
ダクトが詰まった場合でも、清掃可能なように設計されているようです。
営業マンの説明によると、これまで30年以上の販売実績がありますが、まだ、1度もダクトが詰まったという事は起こっていないとのことです。
この「エアロテック」ですが、 実は三菱電器から一般に販売されています。
ですから、他のハウスメーカーや地元工務店でも、施主が希望すれば、同じものを採用する事はできます。
ただ、営業マンが言うには
「エアロテックの機能を充分に発揮させるためには、家自体の設計に色々なノウハウが必要で、エアロテックを付けたからと言って、充分な快適性が得られる訳ではありません」とのこと。
私も、これまでに多くの換気計画を手掛けてきた経験がありますので、それは非常にうなずける話です。
三菱地所ホームは他のハウスメーカーとは違い、
○○シリーズのような商品を持っていません。
「高断熱高気密+エアロテック」という 技術的な面に特化しています。
むしろ、
「エアロテック」の機能を充分に発揮するための家づくりをしていると言っても良いかも知れません。
他の多くのハウスメーカーのように
万人受けするようなことは、一切考えておらず、設計や開発などの技術系のお仕事をされている方には、三菱地所ホームはピッタリくるかも知れませんね。
モデルハウスを見た限りでは、
デザイン的なセンスに関しては悪くなさそうです。
ただ、担当する建築士やコーディネーターによるとは思いますが。
とりあえず三菱地所自体は
デザインセンスの良さを自負しているところがあります。
その根拠として次のようなことを言っています。
旧三菱財閥を築いた岩崎家の自宅には、歴史的に価値のある建物が多くあります。
その中でも、ジョサイア・コンドルが設計した、東京の池之端にある岩崎家本邸は有名です。
コンドルは、日本の建築教育のために
明治政府がイギリスから呼んだ建築家です。
そのコンドルの教え子たちが
「丸の内建築所」という設計事務所を立ち上げ、
それが三菱地所の前身となりました。
ということで、
三菱地所はそのDNAが受け継がれているという事のようです。
そのDNAが、どれだけ濃く残っているかはわかりませんが、モデルハウスをいくつか見た限りでは、デザインセンスの良さを感じる事ができました。
三菱地所ホームの口コミの記事は別ページです。
下記よりご覧ください
三菱地所ホームで家づくりを検討している方々のために、ご参考になるような実際にあったお話しを教えてください。
悪い話しでも結構ですし、三菱地所ホームで建てて良かったというお話しも歓迎です。
ぜひ、こちらの問合せフォームから、情報をお寄せください。
三菱地所ホームの歴史の記事は別ページです。
下記よりご覧ください
モデスハウスの打ち合わせ室の一角に
表彰状のようなものが、それとなく飾ってありました。
営業マンにそれは何かと尋ねると、
阪神大震災の際に、神戸のモデルハウスを避難所として無償で提供したとか。
あるハウスメーカーでは
阪神大震災で、周りの家がすべて焼けて、自社の建てた家だけが残っているような写真をこれ見よがしに 飾ってPRしていました。
三菱地所ホームは、そんな立派なことをしておきながら、何と控えめなことでしょうか。
他のことでも、三菱地所ホームは他のハウスメーカーのように消費者に対し、あまりPRしていない事があります。
例えば、快適な住環境を提供するという真摯な姿勢には、結構、好感を持てるのですが・・・。
家づくりのコンセプトが、快適な住環境ということだけに特化して、消費者の心をクスグルような変化球は一切なく、直球勝負という感じです。
家のハードウエアという点においては、非常にバランスがよいと感じました。
ただ、エアロテックは本当に快適な住空間を得られると思いますが、その分、住宅の価格もかなり高価になります。
「エアロテックに惚れ込んだ」という人ならまだしも、我々一般庶民には、かなりの贅沢品といえます。
また、家はソフトウエアの部分も非常に大切です。
営業マンをはじめ、担当する設計者やインテリアコーディネーターの力量となるので、その辺りを充分に見極める必要があるかと思います。
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