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ハウスメーカーや工務店の選び方と言うと、一般的には、各ハウスメーカーや工務店の特徴を把握して、「自分にピッタリと会ったところはどこなのか?」問合せをしてみたり、ネットで調べたり、モデルハウスを見学したり、‥‥と言った感じでしょうか。
当サイトの「ハウスメーカー比較 一覧表(評判と坪単価)」でも、各ハウスメーカーの情報を掲載してあるので、色々な情報を得る事ができるでしょう。
ここでは、長年、住宅業界に従事してきたプロの立場から、もっと実践的に良いハウスメーカーや工務店の選び方についてアプローチしていきます。
ハウスメーカーや工務店を選ぶ際のご参考になれば幸いです。
目次
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ハウスメーカーや工務店の選び方として一般的に言われているのは「まずは家に対して何を求めるのかをハッキリさせる」 ‥‥という事です。
断熱気密性?
自然素材?
耐震性? 耐久性?
木造? 鉄骨?
洋風? 和風?
こだわりのある人であれば、色々と出てくるでしょう。
色々なこだわりに優先順位を付け、工法を絞り込む‥‥‥
そうすれば、おのずと会社も絞れてくる‥‥‥。
それは決して間違いではないのですが、 本筋からは少し外れています。
家にこだわりを持つことは決して悪い事ではありません。こだわりを持つことは大いに結構です。
ただ、これまでに70件以上もの家づくりに携わってきた私は、工法や会社よりも人が重要だという事を知っています。
どんなに素晴らしい工法であっても、ハウスメーカーの家であっても、工務店の家であっても、建築家が設計した家であっても、全ての家は人が作っているのです。
ハウスメーカーや工務店の選び方の最大のポイントは「人」なのです。
人を見極めるられるかどうかです。
ではどうしたら、人を見極める事ができるのでしょうか?
動画のタイトル
注文住宅を建てる計画が持ち上がると、まず問題となるのが、「どこで建てたら良いのか?」という事です。
そこで、住宅展示場へ行ってみようと思う訳ですが、そこに建ち並んでいるのは、1件1億円はするような豪華なモデルハウスです。
すっかり舞い上がってしまいますが、あまりにも浮世離れしていて全く参考にはなりません。
いくらモデルハウスを見ても、どこの会社を選んだらいいのか、その手掛かりは全く見つからない事でしょう。
でも、実はモデルハウスには見るべきポイントがあるのです。
その辺りのノウハウを動画でわかりやすく解説しています。ぜひご覧になってください。
動画長さ:9分50秒
動画のタイトル
住宅会社を選ぼうと思ったら、どんな工法なのか? 価格帯は? 担当者との相性は? ・・・などなど、色々と調べて比較しなければなりません。
良いなと思った数社にプランの作成と見積の提出をしてもらい、絞り込んでいくのですが、実は決める前にぜひチェックしておきたいのが工事現場です。
工事現場を見ると言っても、どんな施工をしているのかという様な事ではありません。そもそも施工の出来栄えなんて、一般の人にはわかりません。
チェックすべきポイントは、もっと別の所にあります。
動画では一般の人でも、その現場の良し悪しを判断できる方法をわかりやすく解説しています。
動画長さ:9分40秒
動画のタイトル
その住宅会社で過去に家を建てたOBの施主は要チェックです。
担当者にお願いして、ぜひ会わせてもらいましょう。
動画では
という内容で、分かりやすく解説しています。
OBの施主に会う事で、色々な事が分かってきます。ぜひご覧になってください。
動画長さ:9分10秒
住宅展示場へ行けば、沢山のモデルハウスが並んでいます。
皆さんは何をチェックしていますか?
広い玄関を入れば、その向こうには大きな吹抜けのリビング。
スカーレット・オハラが2階から降りてきそうな豪華な階段。
最新のシステムキッチンにシステムバス。
思わず目を奪われてしまいますが、 でもそれって、あまりにも現実離れしていて何の参考にもなりません。
モデルハウスでチェックすべきは、そんなところではありません。
では、どんなところを見たらいいのでしょうか?
モデルハウスには、あちらこちらに作り付けの収納があります。
モデルハウスに行ったら、それら収納の扉を、全て開けて見るのです。
自分の家でもないのに収納の扉を開けて覗くなんて、
なんとなく気が引けるかも知れませんが
人に見せる目的のモデルハウスなのですから、
気にせずドンドン開けましょう。
収納には、カタログのストックが仕舞ってあったりします。
その仕舞い方は、モデルハウスによって様々です。
綺麗に整然と置いてあるモデルハウスもあれば、
包装紙を無造作に破いたまま、雑然と置いてあるモデルハウスもあります。
同じ会社であっても、モデルハウスによって様々です。
その事で、何となく伺えるものがありませんか?
事務所の書庫には納まりきらず、仕方なく置いてあるのかも知れませんが、
もし、私がそのモデルハウスの店長であれば、
人目に触れるかも知れないのに、絶対に雑然とした状態にはしません。
綺麗に整然と置いてある場合は、
もしかしたら事務員の女性が気を利かせてくれているのかも知れないので、
その事で、店長がどういう人かは分かりません。
でも、雑然とした状態であれば、 その店長は間違いなく細部に気を回すことができない人です。
その店長の部下である営業スタッフが
あなたの担当をする事になるのですが、
細部に気の回らない店長から、社員教育を受ける営業スタッフに
はたして、あなたの家づくりを託すことができるでしょうか?
住宅営業に絶対的に必要な素養は、細部への気配りです。
施主の言葉の端々や、ちょっとした仕草などから、色々な事を察して、
的確なフォローをしていかなくてはなりません。
収納の扉を開けて、雑然と置かれたカタログのストックを見つけたら、
それが、すべてを物語っているのです。
通常、住宅展示場へ行くのは土日です。
でも、わざと平日に行ってみるのです。
特に平日の午後が良いです。
なぜかと言うと、平日の午後は
営業スタッフは皆、出払っている場合が多く、
モデルハウスには事務の女性しかいません。
すると、事務の女性が来場者を接客することになります。
これがまた、事務の女性もモデルハウスによって様々です。
中にはロクに接客もできず、
質問にもほとんど答えられない人がいます。
まだ、入社したてなのかもしれませんし、
その事だけでは何も判断する事はできません。
ところが中には、接客態度もすばらしく、
テキパキとモデルハウスを案内してくれて、
質問にも、営業職と遜色ないほどに答える事ができる人がいます。
そこに長く勤めていれば、ある程度は接客できるようになりますが、
そんなレベルを超えている人が、たまにいます。
それは、間違いなく店長が仕込んだのでしょう。
つまり、社員教育が行き届いているかどうかが分かるのです。
その店長が事務の女性までしっかり教育をしているという事は
当然、部下の営業スタッフも、しっかり教育されているはずです。
その会社が、どんなに立派な理念を掲げていたとしても、
ハウスメーカーのように会社が大きければ、
末端までそれを徹底させるのは難しくなります。
そして、末端に行き渡らせる役目をしているのが店長です。
これは、人を見極める方法という訳ではありませんが‥‥、
どこに行っても大概
「弊社の家は高断熱高気密です」と言います。
皆、どこも同じように言うので、
素人には判断が付きません。
でも、素人でも簡単に判断できる方法があるのです。
モデルハウスへ行くと、普通は玄関側しか見ません。
そうではなくて、裏側をチェックするのです。
するとそこには、エアコンの室外機が置いてあります。
よく目にする光景が、このような状況。
業務用の大型の室外機が4~5台置いてあります。
つまり、そのモデルハウスを冷暖房するためには
それだけ強力なエアコンが必要だという事です。
ところが中には、
小さな家庭用の室外機が4~5台置いてあるだけで、
全館、冷暖房しているモデルハウスもあります。
エアコンの室外機で断熱性能が分かってしまうのです。
モデルハウスは表から眺めるだけではなく、
裏側も、ぜひチェックしてみてください。
その会社がどういう会社なのか、 それを決定づけているキーマンが必ずいます。
必ず、キーマンには会っておくことをお勧めします。
決裁権のある人がどんな人なのかによって、
いざと言う時の対応が、全く違います。
こちらはその実例を収めた動画です→ ハウスメーカー欠陥住宅の実例 Vol.2
小さな工務店であれば、キーマンが誰か簡単に分かります。それは、社長です。
社長が全ての決裁権を持っています。
社長がどういう人かを見れば、
その工務店がどんな工務店なのか察しが付きます。
これが、ハウスメーカーの場合は、そのエリアを統括している営業所長になります。
もし、何かトラブルがあった時に、
その対処方法を決定するのは営業所長です。
その決裁権を持っている営業所長に会って、
どんな人物なのかを確かめておいた方が良いでしょう。
担当の営業スタッフに
「営業所長に会って、家づくりに関する考え方を聞きたい」
と要望して、会わせてもらうのです。
営業所長も全てのお客さんに合っていたら大変ですが、
そんな事を要望する人は、まずいませんし、
1組や2組のお客さんに会う事ぐらい、何の問題もありません。
むしろ、自分の話を聞いてもらって、 受注の可能性が高くなるのでしたら、 喜んで会ってくれるでしょう。
特に、営業所長を務めるような人は、
かつて、営業職としてトップの成績を収めていたような人ですから、
受注につなげられる自信もあります。
ところが、「個別に客に会う事はしない」 という営業所長だったらどうでしょう?
当然、そのような事を言う営業所長でしたら、 お客さん一人一人を大切にしようなんて考えはありません。
営業担当者がどんなに良い人であったとしても、
即、候補から外すべきです。
また、決裁権のある人に会っておく事で、 いざという時の担保にもなります。
1回でも面識があれば、情が移るものです。
口約束でもいいので、 「もし何かあれば、私が何とかします」 何て言葉を引き出しておけば、しめたものです。
契約を決める前に、その会社のOBの施主と会った事のある人は、ほとんどいません。
何千万円もの契約をする事になるのですから、
当然、OBの施主の家に訪問して、会って話を聞くぐらいの事はしておきましょう。
営業担当者に 「OBの施主に会わせてほしい」と頼めば、会わせてくれるはずです。
それを拒否するようでしたら、話になりません。
できれば、その営業担当者が携わったOBが良いですが、
まだ勤続年数が少なく、紹介できる人がいない場合は、同じ営業所のOBでも良いでしょう。
当然、家を見せてくれて、話を聞かせてくれるOBの施主というのは
その会社で家を建てて良かったと思っている人ですし、その会社との関係も、すごく良好なはずです。
ですから、全て鵜呑みにするのではなく、その事を頭に入れて、話を聞きます。
あなたが家に対するこだわりの部分について率直に尋ねてみましょう。
高断熱高気密にこだわりがあるのでしたら、
エアコンはどんな運転の仕方をしているのか?
何度に設定しているのか?‥とか、何台運転しているのか?‥とか、
色々確かめておきたいことがありますよね。
家事動線にこだわりがあるのでしたら
間取りで成功したところはどこか?‥逆に失敗したところは?
打ち合わせの時に、何か提案はあったのか?‥‥とか、
色々聞かなければならない事がありますよね。
そして、そんな会話をする中で、そのOBの施主がどんな人なのかが、だんだん見えてきます。
そのOBの施主は、自分と指向が似ているかどうか?
あるいは自分と馬が合うかどうか?
類は友を呼ぶと言います。
その会社を気に入る人というのは、
そのOBの施主のような人なのです。
重要なのは、そのOBの施主と自分を照らし合わせてみる事です。
照らし合わせてみれば、
入居した後でも、自分がその会社で満足できるのかどうか、なんとなく想像できるようになるでしょう。
家に来客者があった時に、家の中で、あまり人に見せたくないところってどこですか?
多くの方が、キッチンだと答えるでしょう。
なぜなら、キッチンをいつも綺麗にしておくことは難しく、
キッチンを見られると、素の自分が見られてしまうような気がするからです。
ハウスメーカーや工務店の場合、それが工事現場なのです。
工事現場はぜひ見ておきましょう。
ただ、予め来客者がある事を分かっていれば、その時に合わせて、キッチンを綺麗にしておく事ができます。
それと同じで、現場も来場者向けに準備して、素の状態がうかがい知れなくなってしまいます。
ですから、抜き打ちで行くのが良いです。
では、工事現場でどんなところをチェックしたらいいのか?
家づくりには大工さんをはじめ、
基礎業者、屋根業者、外壁業者、水道業者、電気業者など、
色々な職人さんが携わります。
私はこれまで、
何十人(もっと多いかも知れません)もの色々な職人さんと
一緒に仕事をしてきましたが、
腕のいい職人さんに一つだけ共通している事があります。
それは人柄です。
ちょっとシャイだったり、ちょっと頑固なところがあったり、
いつもにこやかにしていたり、
頼り甲斐のある雰囲気を醸し出していたり、
人それぞれタイプは様々ですが、決まって人柄が良いのです。
職人さんですから、担当の営業職とは違い
言葉は多少ぶっきらぼうだったりする事もありますが、
良い人だなというのを、沸々と感じます。
私はこれまでに
人柄が悪くて腕の良い職人というのには会った事がありません。
一つ、実例をご紹介します。こんな事でも、職人さんの腕を察することができます。
私は『相見積サービス』というのを運営していて、登録工務店を7社ほど抱えております。
登録工務店になるためには、
私が社長と面談をして、工事現場を視察し、合格しなくてはなりません。
ある工務店の審査をしに、工事現場に行った時のことです。
ちょうど屋根工事をしていたので、
屋根工事の職人さんから話を聞こうと思い、
私は屋根に登りました。
職人さんは私の顔を見て
「誰だろうこの人?」というような表情を浮かべたまま
会釈をして、
私が、その職人さんに近づいていくと、
「あなたはお施主さんではありませんね」と言い、
(職人さんはお施主さんの顔を知りません)
「もしかして、建築関係の人ですか?」と尋ねてきました。
正直、ビックリしました。
その時の私は作業着を着ていたわけではなく、トレーナーにジーパン姿です。
普通は、お施主さんだと思うはずです。
「なぜ分かったのか」と尋ねると、カメラを片手に持ったまま、足場を登ってきて、
しかも6寸勾配の屋根の上を平気で歩いているから、現場に慣れている事が分かりました。
と言うのです。
なかなかの洞察力です。
屋根が葺き上がった後を見ましたが、見事な出来栄えでした。
あの洞察力は、細かい事にも気が届くという事の現れでした。
もちろん話をしてみて、人柄の良さも伝わってきました。
私の経験上、一事が万事で、
屋根屋さんだけが突出しているという事はなく、
必ず他の職種でも、同じようなレベルの職人さんが集まってくるものです。
もちろん、その工務店は文句なく合格です。
先にご紹介したように、職人さんの人柄をチェックするといっても、
なかなか話し掛けるのには抵抗を感じるという人もいるでしょう。
そういう方は、現場の清掃状況をチェックしてみましょう。
以前、私が現場監督をしていた時、
お施主さんや見込み客の人たちが、いつ現場を見に来てもいいように、
常に現場を綺麗にしておこうと試みました。
毎日、屋内はもちろん、建物の周りや前面道路、仮設トイレを掃除して
工事で出た残材は、毎日その日の内に処分するようにしたのですが、
なかなか綺麗な状態を保っておくことができません。
常に綺麗にしておくためには職人さんにも協力してもらわなければ不可能です。
ところが、職人さんはなかなか言う事を聞いてはくれません。
一仕事終えたら必ず廻りを掃除するように指示すると、
とりあえずその場では、分かったと言ってくれるのですが、
次の日、現場に行くと、残材が散乱している有様です。
職人さんにとって見たら、掃除をしてもお金にはならないし、
早く工事を完成させたいという事しか頭にないので
掃除することの大切さを理解してもらうのには、本当に苦労しました。
ですから、その現場の清掃状況を見れば
その会社が、どんな姿勢で家づくりをしているのかが、なんとなく伺えるのです。
現場を綺麗にしておこうという意識が無いところは論外ですが、
いつ行っても現場が綺麗なところであれば、職人さんの教育が行き届いているという証拠です。
写真は弊社の協力工務店ですが、ここまで現場を綺麗にしているところは、あまりないと思いますが・・・。
なかには次の写真のように
端材で棚を作って、
道具の置き場を決めている現場もあります。
こんな工事現場の建築会社であれば、まず間違いありません。
私が運営する『相見積サービス』では、
登録工務店として地元の優良工務店を集める際に、どのようにしたかと言うと‥‥、
どこか良い工務店はないか、私の知っている職人さん達に推薦してもらったのです。
職人さんは、そのハウスメーカーや工務店の社員ではなく、
自営業者で、色々な会社の現場で仕事をしています。
だから、どの会社が良いか悪いか一番よく知っています。
職人さんと言っても、
大工さんだとその会社の仕事だけをメインにしている場合が多いので、
屋根工事や外壁工事、内装工事の職人さんなんかが良いでしょう。
それらの職人さんに、
「プロの目から見て、この会社の家づくりをどう思うのか?」
あるいは
「プロの目から見て、他にどこか良い仕事をしているところはないか?」
‥‥と言うような事を率直に尋ねてみるのです。
おそらく、そこで聞いた意見程、貴重な意見は無いでしょう。
ちなみに相見積サービスについてはこちらをご覧ください
相見積サービス
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