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ヤマダホームズのモデルハウス
ヤマダホームズのモデルハウスに訪問し、住宅のプロの目で取材してきました。
ヤマダホームズの価格や仕様、評判、商品の特徴など分かりやすく解説します。
目次
営業マンの話では、 ヤマダホームズが最も得意とするのが注文住宅とのこと。
坪単価は建物本体価格のみで50万~60万円ぐらいが
最もよく出る価格帯とのことで、
建物本体以外の工事を含めると 坪単価の目安は55万~65万円ぐらいでしょう。
住宅産業新聞の調べによると、
ヤマダホームズの全国平均坪単価は73.2万円となっています 。
大手ハウスメーカーとしては、比較的安価です。
ヤマダホームズは他のハウスメーカーに比べ、
商品自体に、これといった特徴が無いので、
営業マンとしては人柄で勝負するしかないでしょう。
私に応対してくれた営業マンは、
紳士的で、話し方も穏やかですし、
お客さんにはとても好印象なのではないでしょうか。
かなり場数を踏んでいることを感じますし、
おそらく、この営業所ではトップセールスマンでしょう。
際立った特徴は無いとは言うものの、積水ハウスや住友林業、ミサワホームなどの
他の大手ハウスメーカーのよりも、比較的価格が安めなので、
コストパフォーマンスという面で勝負できるかもしれません。
とは言え、
ハウスメーカーの中には、イザとなると
信じられないような値引きをしてくるところもあります。
その点、ヤマダホームズはあまり値引きをするという話を聞かないので、
ここぞ、という場面では苦戦を強いられそうです。
エスバイエルとヤマダウッドハウスが合併してヤマダホームズになりました。
一つの会社に、二つのハウスメーカーが混在しているような感じなので、商品もどちらの流れを汲んでいるのかによって、スタンスが全く違っています。
エスバイエルの流れを汲む商品は木質パネル工法で、ヤマダウッドハウスの流れを汲む商品は接合金物による木造軸組み工法です。
色々な工法を扱ているハウスメーカーは他にもありますが、工法は変わってもブランドイメージは統一されているのに対し、ヤマダホームズはちょっと違った印象を受けるのではないでしょうか。
C値:1.0~3.6
Q値: ―
UA値:0.50(ウェルネス断熱) 0.43(Felidia 2×6)
ちなみにZEH(ゼロエネルギー住宅)の断熱基準は次のようになっています。
エスバイエルの流れを汲む商品とヤマダウッドハウスの流れを汲む商品で、断熱工法が違います。
エスバイエルの流れを汲む商品は
ウェルネスと言う、高性能発泡系断熱材による充填断熱で、
壁にポリスチレンフォーム、床にフェノールフォームを使っています。
また、独自の壁内換気を組合わせる事で、耐久性を高める仕組みになっているのが特徴です。
商品名:「小堀の住まい」「SxLシグマ」がこの断熱工法になっています。
ヤマダウッドハウスの流れを汲む商品は
ウレタンフォームの現場吹付による断熱になっています。
商品名の頭に「フェリディア」と付くのがそれに該当します。
どちらにしても、断熱には力を入れていると思います。
エスバイエルの流れを汲む商品でなければ採用できませんが、ウェルネスエアーという他社にはない空気清浄機能があります。
壁の下地に施した木炭塗料に通電する事で、室内のマイナスイオンが優位になり、森林浴の様な環境になります。
また、臭いや化学物質も少なくしてくれます。
ヤマダウッドハウスの流れを汲む商品では、24時間換気システムとプラズマクラスターを組合わせたものが用意されています。
この図はヤマダホームズのHPより
IoT(Internet of Things)とは、色々なモノがインターネットに接続され、相互に制御する仕組みです。
例えば、建物や自動車、家電機器などインターネットに接続され、接続されたモノから収集したデータを分析し、連携させる事でメンテナンスに活用したり、外出先から家の機器を操作したり、防犯に役立てたりする事ができるようになります。
母体が家電量販店なので、その強みを活かして、IoTに力を入れています。
小堀住建の時代から、プランニングやデザインについてに強みがありました。
建築家が設計したような おしゃれな家を建てたいけど、 設計事務所は敷居が高いし、 工事をするのは小さな地元工務店だからチョッと不安。
という人に対し、 「ヤマダホームズなら、そんな不安が解消できます。」 ということのようです。
確かにカタログを見ると、 シンプルモダン、あるいは和風モダンな外観のものが多く、
今回お邪魔したモデルハウスも 「ジャパニーズ・モダン宣言」という キャッチフレーズがつけられていて、 和風の庭を囲うように建てられ、
白と黒を基調にした、 デザイナーズハウスのような雰囲気を漂わせています。
営業マンの話では、規格商品よりも注文住宅が得意とのことです。
設計は、統一されたヤマダホームズのテイストが出せるようにするため、 ほとんど、社内の設計士が行っているようです。
ヤマダホームズの商品は、「ハイクラス」「プレミアム」「ベーシック」の3つのランクに分けられています。
エスバイエルの前身である小堀住建へ回帰する事を漂わせた商品で、デザイナー住宅の様な雰囲気を前面に出しています。
本当の建築家へ依頼するのは敷居が高いが、企業建築家であれば気軽・・・といった層をターゲットにしています。
エスバイエルの家づくりをそのまま受け継いでいる商品。
独自の木質パネル工法で、ウエルネス断熱とウェルネスエアーにより、温熱環境と空気環境を整える仕組みが特徴です。
壁パネルに2×6材を使った工法で、ウレタンの吹付による断熱をします。
したがってウレタンの厚さが130mmになり、UA値が0.43という、なかなかの数値を実現しています。
接続金物による木造軸組み工法で、柱と土台にヒノキの集成材を使用している事が特徴です。
耐力面材による耐震性やウレタン吹付による断熱など、ヤマダホームズの基本的な商品です。
平屋に特化した商品。
シングルライフプランやファミリープラン、二世帯住宅など、自由設計で様々なプランに対応します。
都市部向けの3階建ての商品。工法は普通の木造軸組工法になります。
他の商品は耐震等級3の確保が基本ですが、Felidia 3rdの場合は等級1。それ以上の等級の場合は別途費用が掛かります。
接続金物による木造軸組み工法で、耐力面材による耐震性やウレタン吹付による断熱などなど。
正直、普通のFelidiaと、何が違うのかよく分かりません。
エアコンにLED照明、カーテンが最初から込みになっていて、更に家電や家具もプラスする事ができるフル装備住宅です。
他のフェリディア住宅にもスーパーフル装備パックをプラスする事ができます。
完全な自由設計ではなく、イージーオーダー感覚でコストを抑えた商品。
ベースとなるプランが用意されてあり、それをある程度、カスタマイズする事ができるようになっています。
もうすでに決まっているプランから選ぶ、規格住宅の商品。
色々なオプションが用意されていて、オプション品を追加したり変更したりできます。
ヤマダホームズについて、私の耳には良い評判も悪い評判も入ってきていません。
着工数がそれほど多くないからかもしれません。
ヤマダホームズで家づくりを検討している方々のために、
ご参考になるような実際にあったお話しを教えてください。
悪い話しでも結構ですし、ヤマダホームズで建てて良かったというお話しも歓迎です。
ぜひ、こちらの問合せフォームから、情報をお寄せください。
ヤマダホームズの創業は 積水ハウスや大和ハウスなどよりも古く、 昭和26年(1951年)です。
もともとは大阪の地元工務店としてスタートしました。
以前は「小堀住研」という社名でしたが、 平成2年(1990年)に「エスバイエル」に社名変更しました。
エスバイエル(S×L)の
Sは空間(Space)、
Lは生活(Life)を指すようです。
エスバイエルの最も輝かしい足跡は「ハウス55計画」でした。
「ハウス55計画」というのは 昭和50年(1975年)に当時の建設省と通産省が 共同で行った、国家プロジェクトです。
昭和55年(1980年)までに、一戸建て住宅を 500万円台で供給できるシステムを構築しようというプロジェクトでした。
ハウスメーカーを中心に数十社の企業を集め、 1グループ4~5社のグループに分かれ、
それぞれのグループが競って研究開発を行いました。
5年間の時を経て、各グループから研究成果の発表があったのですが、
ほとんどのグループが目標を達成できず、
500万円の目標に対し、1000万円ぐらいの住宅となってしまいました。
ところがそんな中、
唯一、 小堀住研(現在のヤマダホームズ)を中心とするグループだけが、 600万円台の住宅を実現できたのです。
この成功により、小堀住建は一躍メジャーとなり、 国家プロジェクトの住宅「ハウス55」を発売し、大ヒットとなりました。
1990年に「エスバイエル」に改名した後、
2011年にヤマダ電機の傘下に入り
2013年に「ヤマダ・エスバイエルホーム」に改名。
2018年10月1日に「ヤマダホームズ」と改名し、長年に渡り親しんだエスバイエルの名前はなくなりました。
コンシェルジュの奥さんがハウスメーカーを厳しくチェック
主婦の独自の目線からヤマダホームズを評価します。
モデルハウスの外観
ヤマダホームズには、さすがの私も突っ込みどころがない‥‥。
決して良い意味じゃありませんよ。
営業マンは、すっごく好印象だったけど(イケメンだしね‥)、 ヤマダホームズについては「何これ?」って感じ。
確かにモデルハウスはお洒落で、 デザインに力を入れているなって思うけど、
庶民がこんな家を建てられるわけないし、
延べ床40坪で2400万円の家だったら、 ただの箱のような家になっちゃうんでしょ?
そうなったら、どこにヤマダホームズの特長が出ると言うの?
モデルハウスの内観
イケメン営業マンの話では 「例えば、へーベルハウスさんや積水ハウスさんでしたら 外観だけで、それと分かりますが、 ウチが建てた家は、見てもヤマダホームズとは分からないです。お客さんの好みに合わせて柔軟に対応できるのが特長です」
それって結局、特長が無いということの裏返しじゃないの。
私にはヤマダホームズの存在価値がどこにあるのか、 全く分かりません。
ヤマダホームズの社長さん! このままじゃ、やばいんじゃないですか?
エスバイエルがヤマダ電機の傘下に入る前、
エスバイエルは、かなりリストラを進めていたようで、
私の知っている範囲でも、エスバイエルを退職した人が何人かいます。
皆、かなり上の役職だった人たちで、経営状況が厳しかったところが伺えます。
ある人は元エスバイエルの建築士で、設計のチーフを務めていました。
退職後、設計事務所をやっているのですが、 そこに相談にいったお施主さんから聞いた話です。
そのお施主さんの建築予定地には道路があるものの、 それが、法的に道路として認められていないものだったのです。
おまけに美観地区で、ちょっとややこしい場所でした。
ところがその辺りの法的な知識が全くありませんでした。
それだけではありません。
その建築士の作成した図面通りに建築してみると、 シャッター付きのサッシが納まらず、お施主さんには「建て直せ」と言われる始末です。
でも、リストラを進めたことで、 今ヤマダホームズに残っている人は優秀な人なのかも知れませんが。
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