商業地域とは
【用途地域の制限と実例】



 

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商業地域とは
商業地域の実例

 

商業地域とは、商業などの業務をメインとする地域で、市街地の中心部が指定されています。
飲食店が建ち並ぶ歓楽街はもちろん、百貨店などの商業施設が建ち並ぶエリアやオフィス街なども商業地域に指定されています。

商業地域がどのような地域なのか、わかりやすく解説します。

 

 

 

 

 

 

 

商業地域の詳細説明

 

商業地域は主に商業等の業務の利便の増進を図る地域。ほとんどの商業施設・事務所、住宅・店舗・ホテル・パチンコ屋・カラオケボックス等、映画館、車庫・倉庫、小規模の工場のほか、広義の風俗営業および性風俗関連特殊営業関係の施設も建てられる。延べ床面積規制が無く、容積率限度も相当高いため、高層ビル群も建てられる。

具体例としては、都心部の繁華街(東京の歌舞伎町、名古屋の栄、大阪のキタやミナミなど)やオフィスビル街(東京大手町、名古屋駅前、大阪駅前など)など。都心回帰により、近年は商業地域に高層マンションなども建設されている。工場関係以外はほぼ何でも建設可能な地域である。住宅を商業地域で取得した場合、いきなり隣にラブホテルができてしまうという例もある。

※ウィキペディアより引用

 

商業地域の制限は、用途地域の中で、最も制限が緩やかになっています。

 

 商業地域の制限

 

制限の一覧

建ぺい率詳細説明(%) 80
容積率詳細説明(%) 200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300
絶対高さ制限詳細説明
道路斜線制限詳細説明 適用距離 20m 、25m、30m、35m、40m、45m、50m
勾配 1.5
隣地斜線制限詳細説明 立ち上がり 31
勾配 2.5
北側斜線制限詳細説明 立ち上がり
勾配
日影規制詳細説明 対象建築物
測定面
規制値
外壁後退詳細説明

高度地区、防火地域・準防火地域・法22条などは各自治体により制限内容が異なります。

 

◆制限の概要

日影規制の制限がなく、近隣商業地域よりも更に制限が緩くなっています。
建ぺい率は80%で、緩和措置の要件を満たせば100%も可能です。
(角地であれば90%、防火地域内の耐火建物であれば100%)
容積率は最大1,300%まで指定が可能になっています。

 

 

 

 

 

 

 商業地域で建築可能な建物

各用途地域ごとに建築できる建物と建築できない建物があります。
商業地域では次の一覧表のようになっています。

 

建築可能な建物の一覧

建築物の用途 建築の可否
住宅・共同住宅
兼用住宅
幼稚園・小学校・中学校・高等学校
図書館
神社・寺院・教会
老人ホーム・保育所・身体障害者福祉ホーム
公衆浴場・診療所・保育所等
老人福祉センター・児童厚生施設
巡査派出所(交番)・公衆電話所(電話ボックス)
税務署・郵便局・警察署・保健所・消防署
大学・高等専門学校
病院
店舗や飲食店の部分が2階以下で床面積の合計が150㎡以内のもの
店舗や飲食店の部分が2階以下で床面積の合計が500㎡以内のもの
上記以外の物品販売業を営む店舗や飲食店(10,000㎡以内)
床面積の合計が10,000㎡を超える店舗や飲食店
上記以外の事務所等
ボーリング場・スケート場・プール・バッティングセンター等
ホテル・旅館
マージャン屋・パチンコ屋
カラオケボックス
自動車車庫(2階以下かつ300㎡以下)
自動車車庫(3階以上または300㎡超)
倉庫
営業用倉庫
自動車教習所
劇場・映画館(客席部分の床面積の合計が200㎡未満)
劇場・映画館(客席部分の床面積の合計が200㎡以上)
キャバクラ・キャバレー・ナイトクラブ
ソープランド・ヌードスタジオ等
自動車修理工場(50㎡以下)
自動車修理工場(150㎡以下)
自動車修理工場(300㎡以下)
工場(50㎡以下・危険性や環境を悪化させる恐れが非常に少ない)
工場(150㎡以下・危険性や環境を悪化させる恐れが少ない)
工場(150㎡を超えるまたは危険性や環境を悪化させる恐れがやや多い) ×
工場(危険性が大きいまたは著しく環境を悪化させる恐れがある) ×
危険物の処理・貯蔵施設、量が非常に少ない施設(ガソリンスタンド)
危険物の処理・貯蔵施設、量が少ない施設
危険物の処理・貯蔵施設、量がやや多い施設 ×
危険物の処理・貯蔵施設、量が多い施設 ×

 

◆建築可能な建物の概要

商業地域では工場関連施設以外であれば、何でも建てる事ができます。
近隣商業地域では建築不可だった、キャバクラやキャバレーなどの風俗店や性風俗店もOKです。
しかし、工業系の地域ではないので、公害発生の恐れがあり、150㎡を超える工場などは建てられません。
また、危険物の貯蔵施設も、扱える量が限られています。

 

 

 

 

 

 

 商業地域の特徴

 


商業地域の街並み


 

商業地域の例
商業地域の実例写真

店舗や飲食店などが入ったビルが高密度で建ち並び、沢山の人が集まる繁華街。
写真は夜も人通りが絶えない大阪の道頓堀。

 

 


商業地域の概略


 

繁華街のエリア

百貨店などの商業施設が建ち並び、様々な店舗や飲食店があり、買い物目的に多くの人が集まるような繁華街のエリアが、商業地域を代表する場所になります。

 

オフィスビルが充実したエリア

大手の企業が本社や支社を構えていたり、その他の中小企業が事務所として借りるようなテナントビルが立ち並ぶオフィス街も、商業地域に指定されています。

 

歓楽街のエリア

多くの飲食店や風俗店などが集まっているような場所で、昼は閑散としているものの、夜になると人通りが絶えない歓楽街も商業地域に指定されています。

 

日当たりは考慮しない

日影規制がないので、日当たりは考慮されていません。日当たりよりもできるだけ多くのオフィスや店が入れるようにビルの高層化を図り、効率よく空間を使う事が優先されています。

 

大都会での暮らし

高層マンションなども建っているので、大都会での生活が可能です。
徒歩圏内に様々な店舗や施設があるので、利便性は抜群で、高齢になってから商業地域の高層マンションに暮らす人も少なくありません
しかし、非常に賑やかで人も多く、落ち着いた環境とは言ず、子供がいる家庭では敬遠される人が多いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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