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（株）ポラリス･ハウジングサービス
代表取締役 高田公雄
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出発点は「安ければ売れる！」
タマホームの創業者、玉木康裕 氏は福岡県筑後市の出身で、
家は「筑後興産」という建設業を営んでいました。
大学卒業後に「筑後興産」に入社するのですが
当時「筑後興産」は公共事業の談合の親分をしているような会社でした。
ある日、仲間3人とファミレスのジョイフルで、コーヒーを飲み、衝撃を受けるのでした。
レジで会計をしようとすると、「450円です」
さすが、これだけサービスが良く、綺麗なお店ですから
コーヒーが450円というのも頷ける。
ところがです。
何と3人で450円だったのです。
当時、ジョイフルは大分県のみで展開していましたが
業績は右肩上がり。
聞けば、これから全国展開する予定だとか。
「人がビックリするような安さなら、全国展開ができる」
という事で、工務部長に坪25万円の家を作るように命じたのでした。
しかし、公共事業に頼っている会社ですから
戸建て住宅のノウハウなどありません。
とりあえず筑後興産に住宅事業部を立ち上げ
「タマホーム」のブランドで売り出すのですが、
毎年、赤字を出し続けます。
4年間で、赤字が1億円を超えたところで、
社長をしていた兄からクビを言い渡され、追い出されてしまいました。
そして兄に土下座をして、別会社を作ってもらい
1998年6月3日に設立したのがタマホーム（株）です。
4年間、赤字を出し続けたものの、ノウハウは手に入り、
営業所の敷地内にモデルハウスを建て、
坪単価25万円代の安さを武器に、人を集めるという構想は頭の中にありました。
早速、玉木社長は700坪の土地の購入に乗り出します。
ところが何の実績もないタマホームは
どこの銀行に行ってバカにされ、融資などしてくれません。
どんなに土下座をして回っても、断られ続けている最中、
ちょうど「銀行の貸し渋り」が社会問題になり、状況が一変します。
700坪の土地の所有者には値切り倒し、
最初の営業所の用地を取得するのでした。
タマホームが打ち出した金額は「坪25.8万円」。
どのハウスメーカーも営業していない「元旦オープン」を狙い
大々的な広告宣伝をしました。
ところが当日の朝、大雪の元旦となってしまいます。
玉木社長はこれでは誰も来る訳がないと、
ずっと休憩所でタバコを吸っていたのですが、
あれぇ～？・・・社員がひとりもサボリに来ない！
外へ出てみるとビックリ仰天!
なんと、広い駐車場が車で一杯になっているどころか、
道路は駐車場に入ろうとする車で渋滞。
タマホームの快進撃が始まった瞬間でした。
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