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木造住宅の新築工事がどんな手順で、また、それぞれの工程がどれくらいの期間を掛けて行われるのか?
着工前の準備、そして着工から完成まで、住宅の建築工事の流れを実例画像を使ってわかりやすくご案内します。
目次
施主としては、例えば工事中にスイッチの位置を変更したいと思った時、まだ内装下地の石膏ボードを張る前でしたら簡単です。(断熱の工法にもよりますが)
しかし、石膏ボードを張った後だと、できない訳ではありませんが、ちょっと手間が掛かるので、追加料金が発生するでしょう。
もし、クロスを貼ってしまった後だと、更に手間も費用も掛かります。
着工してしまえば、自動的に完成まで進んでいきますが、途中で仕様を変更したくなる事は多々あります。
しかし、工程の進み具合によって、仕様の変更ができなくなる事が多々ありますので、工事の流れを大筋で理解しておく事は大切です。
ここでは、時系列で新築住宅の工程をご紹介します。
新築工事の現場では着工する1ヶ月ほど前から準備が始まります。
所要日数の目安-1日
着工の1ヶ月前になったら、プレカット工場へ構造材を発注します。
プレカットについて詳しくはこちら
ただし、繁忙期だともっと早い時期から発注しておかないと、建て方に間に合わなくなる可能性があります。
所要日数の目安-1日
新築する建物の四隅と中央の5点で地盤調査を行います。
地盤調査の結果が出るまで、1週間ほどの時間が掛かります。
もし、地盤が弱いという判定が出た場合は地盤改良工事をしなければなりません。
地盤調査について詳しくはこちら
所要日数の目安-1日
敷地に建物の位置を確認するため、縄やビニールひもを使って建物の形を地面に記します。
敷地の境界から建物までの距離は充分か?
駐車スペースの広さは充分か?
といったところをチェックします。
もし、問題があるようでしたら、建物の配置の変更を申し出ます。
ただし、この時点では建築確認の申請が済んでいるので、建物の配置を変更するとなると、追加費用が発生し、着工も遅れる事になるでしょう。
所要日数の目安-1日
もし、軟弱地盤であれば、地盤改良工事が必要です。
地盤調査の結果に応じて、表層改良、柱状改良、鋼管杭といった工事をします。
工事は保証会社が行い、後にもし地盤が原因で建物が傾くような事があれば保証されます。
地盤改良について詳しくはこちら
所要日数の目安-1日
建物を建てる前に、建物の位置や高さを出します。
地縄よりも50センチほど外側に杭と板を使って囲み、
建物の通り芯を記し、水糸を張る作業が丁張り、あるいは遣り方です。
丁張り・遣り方について詳しくはこちら
所要日数の目安-1日
工事現場は何かと危険なので、敷地を囲って関係者以外の人が中に入れないようにします。
工事中、職人さんが使う仮設のトイレを設置し、工事用の水道と電気を引き込みます。
仮設工事について詳しくはこちら
着工してから1ヶ月間は基礎工事を中心に現場が進んでいきます。
所要日数の目安-2日
所要日数の目安-2日
割栗石という直径10~20センチ程の石を敷き詰め、目潰し砂利を撒いて、ランマーと機械で突き固めます。
写真の右下に写っているのがランマーです。
割栗石について詳しくはこちら
所要日数の目安-2日
防湿シートを敷いた上から、5センチ程度の厚さのコンクリートで固め、基礎の位置を墨出しします。
写真はベタ基礎の捨てコンの状況です。
写真のように全面を捨てコンで覆う場合もあれば、住宅会社によっては外周だけという場合もあります。
捨てコンについて詳しくはこちら
所要日数の目安-6日
所要日数の目安-3日
配筋検査に合格したら、コンクリートを打設します。
バイブレーターを使って、コンクリートが型枠の中の隅々まで行き渡るようにしなければなりません。
最後に基礎の天端を水平にするために、レベラーと呼ばれるコンクリートを型枠の中に流し込みます。
所要日数の目安-5日
所要日数の目安-2日
基礎のコンクリートを流す前に、屋外から屋内に引き込む配管を施工しておきます。
基礎が完成し、仮設足場が組まれる前に、建物の外廻りと床下の給排水管を施工します。
所要日数の目安-1日
着工後、1ヶ月から2ヶ月の間は建物の躯体に関わる工事が中心に進んでいきます。
建物の外廻りでは屋根工事、ベランダの防水工事が行われます。
所要日数の目安-1日
土台と大引きという木材で1階の床組みをします。
土台は基礎の上に載せ、アンカーボルトで緊結し固定します。
基礎と土台が直接触れないように、基礎パッキンや防湿シートを間に挟みます。
土台と大引きについて詳しくはこちら
所要日数の目安-1日
建て方はクレーンを使って、柱や梁など、主要な構造材を組上げる作業の事です。
6~10人の大工さんが作業に当たり、建物の規模にもよりますが、1日で屋根まで組上げます。
建て方について詳しくはこちら
所要日数の目安-2日
屋根にルーフィングシートを敷きます。
ルーフィングシートはフェルトにアスファルトを染み込ませた防水シートです。
屋根から雨水が侵入するのを防ぎます。
所要日数の目安-10日
建物の構造を強化するための筋交いや構造用合板、補強金物を取り付けていきます。
補強金物には写真のような筋交い金物を始め、ホールダウン金物、平金物、ひねり金物など、様々な種類があり、どこにどの金物を使うのか、図面で細かく指示されています。
全ての金物を取り付け終えたら、検査機構の中間検査を受けます。
所要日数の目安-2日
文字通りサッシを取り付ける作業です。
この段階ではただ取り付けただけなので、動きが悪かったりしますが、完成する直前にその辺りは調整します。
また、網戸の取付も完成直前になります。
サッシについて詳しくはこちら
所要日数の目安-1日
所要日数の目安-5日
屋根材を葺く作業です。
夏場に屋根を葺く場合は、朝と夕方しか作業ができないので、冬よりも作業日数が長くなります。
所要日数の目安-2日
断熱工事が始まる前に、屋内の電気、給排水設備の配線や配管を済ませておきます。
この辺りのタイミングで、施主は現場に行って、スイッチの位置やコンセントの位置などを確認すると良いでしょう。
図面では分からなかった事を色々発見できるので、変更した方が良い箇所があれば、担当者に伝えてください。
所要日数の目安-1日
予め、大工さんが水が流れるように勾配を付け、下地を組み、その上に専門業者が防水工事をします。
最近の現場では、樹脂をガラス繊維で補強した、FRP防水で施工するのが一般的です。
ベランダの立上り部分は25センチの高さまで防水層を設けるのが一般的です。
着工後2ヶ月から3ヶ月の間は
屋内では大工さんによる造作工事が中心になり、屋外では外壁工事が行われ、ちょうど着工後3ヶ月目辺りで、足場が解体されます。
所要日数の目安-3日
外壁の外側に透湿防水シートを張ります。
このシートは躯体の湿気は外へ排出し、雨水は中に侵入させない役目があります。
見た感じは紙のようですが、結構丈夫な素材で、手では破く事ができません。
シートの上から胴縁という材をビスで止め、空気層を設けるのが一般的な施工方法です。
所要日数の目安-2日
住宅設備の中で最も先に設置するのがユニットバスです。
充填断熱の場合はユニットバスを設置する前に、ユニットバスの箇所だけ、先に断熱工事を済ませておく必要があります。
所要日数の目安-5日
床にフローリングを張り、階段を設置します。
作業を終えた箇所は、傷がつかないように随時、養生していきます。
所要日数の目安-10日
サイディング仕上であれば、サイディングを張って、縦の継ぎ目をコーキングします。
ラスモルタルの仕上であれば、ラスを張ってモルタルを塗り、塗装をして仕上げます。
所要日数の目安-5日
所要日数の目安-10日
所要日数の目安-12日
所要日数の目安-1日
外壁工事が完了し、外回りの作業が終わったら足場を解体し、外構工事などの外回りの工事を始めます。
着工後3ヶ月から4ヶ月の間は仕上の作業が中心に進んでいきます。
最終、外構工事が完成したら、全ての工事が完了します。
所要日数の目安-12日
所要日数の目安-3日
玄関の床とポーチにタイルを貼ります。
タイルの下地を整えるのに2日間、タイルを貼るのに1日ほど掛かります。
貼りたてのタイルの上には載らないように気を付けましょう。
所要日数の目安-2日
キッチン、洗面台、トイレを設置します。
キッチンは設置するのに1日、洗面台とトイレを設置するのに1日掛かりますが、洗面台のセットが大きい場合は、洗面台だけで1日掛かる場合もあります。
所要日数の目安-2日
電力会社が電柱から電源を引き込み、水道局とガス会社の指定業者が道路から給排水管を敷地内に引き込みます。
(プロパンガスの場合はガス管の引き込みはありません)
その後、設置した住宅設備に電源、給排水管、ガス管を接続します。
所要日数の目安-1日
床や建具などを覆っていた養生材を外し、家中を清掃し、フローリングにはワックスを掛けます。
これで建物の工事は完了。
この段階で検査機構の完了検査を受けます。
所要日数の目安-工事内容による
門扉やフェンス、駐車スペースなど、外構工事が完成すると、全ての工事が完了します。
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