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住宅の基礎や建物の構造がどんなに丈夫であっても、地盤が弱ければ不動沈下などにより、住宅が傾いてしまいます。
このページでは地盤調査の方法やN値や地盤支持力などの地盤調査報告書の見方を解説します。
木造住宅の場合はSWS調査が費用も安く一般的です。費用の目安は1箇所の場合2万円ほど。
しかし通常、5箇所を調査します。その場合の費用は5~8万円ほどになります。
地盤調査の結果をもとに、基礎の形状や地盤改良の方法が決まります。
木造住宅でよく使われる方法で、
先端がキリ状の器具に荷重を掛け、25センチ下がるまでに、
ハンドルを何回転させたかによって地盤の強さを表すN値を推定します。
深度10mまで測定することができます。
費用は比較的安価で、1箇所を調査する場合2万円ほどです。
通常は5箇所を調査するので、その場合の費用は5~8万円ほどです。
SWS試験による地盤調査は、
作業スペースが1㎡程度、1箇所につき30分程度の時間で行えるので、
手軽に採用されます。
詳細はこちら↓
ボーリング調査は最も基本的な地盤調査方法です。
しかし、木造住宅ではあまり使われていません。
先端にサンプラーを取り付けたロッドの上に
63.5kgの重りを76センチ自然落下させて打撃します。
サンプラーを地面に30センチめり込ませるのに要する打撃数を
N値といい、このN値によって地耐力がわかります。
同時にサンプラーで土を採取し、
砂質土なのか粘性土なのかを調べることができます。
正確な地盤調査ができる反面、かなり費用が掛かるため、
RCの中規模以上の建物を建てる場合は
この方法を使って地盤調査をしますが、
一般の木造住宅では使われていません。
表面波探査法は、
地表から地中に向けて、振動波を発信し、
地盤の硬さを調べる方法です。
硬い地盤ほど振動波が速く伝達する性質を活用し、
振動波の反射時間によって、
地盤が硬いか柔らかいかが分かります。
費用はスウェーデン式サウンディング調査と
ボウリング調査の間ぐらいで、
スウェーデン式サウンディング調査よりも、
正確な調査結果が得られます。
地盤調査の測定は5箇所以上で行います。
測定箇所は、建築予定の建物の四隅と中央です。
建物の中央は、建物の対角線の長い方の2分の1の箇所になります。
ですから、地盤調査をする時には、
建物の形状と配置が決まっていなければなりません。
また、建て替えなどで敷地に既存建物がある場合は、
建物を解体した後でなければ、地盤調査をすることができません。
新たに土地を購入して建てる場合は、
買い手側からすると、買う前に調査したいところですが、
残念ながら、購入した後でなければ地盤調査はできません。
スウェーデン式サウンディング調査の地盤調査報告書の見方を解説します。
スウェーデン式サウンディング調査を行うと、 各測定ポイント毎に下のような地盤調査報告書が提示されます。
荷重 Wsw (kN) |
ロッドを25センチ貫入させるのにどれだけの重りを載せたのかを示します。
重りの段階は6段階あり、0.05、0.15、0.25、0.50、0.75、1.00(kN)と記載されます。 荷重は一般的に右の方でグラフにして表示します。 |
半回転数 Na (回) |
ロッドを25センチ貫入させるためにロッドをどれだけ回転させたかを示します。
荷重が1.00kNに達しても貫入しない場合にロッドを回転させます。 重りの荷重だけで貫入する場合は、半回転数は0回と表示され、そのような地盤層は軟弱地盤であることが分かります。 |
貫入深さ D (m) |
測定した深さを示します。
10mの深さまで測定可能ですが、非常に硬い層や障害物に当たった場合は、それより下の層は測定しません。 |
貫入量 L (cm) |
前データの測定深さから次の測定深さまで、どれだけ貫入したかを示します。
通常は25cmですが、非常に硬い層や障害物に当たった場合は、それよりも少ない貫入量で貫入不能となる場合があります。 |
1m当り半回転数 Nsw (回) |
半回転数(Na)を1m当たりに換算して示します。
1m当り半回転数は一般的に右の方でグラフにして表示します。 グラフの棒が長いほど硬い地盤です。 |
貫入状況 |
ロッドが回転するときの音を示します。
音によって、土質を推測します。 |
推定土質 |
ロッドが回転するときの音により推測される土質を示します。
s=砂質土、c=粘性土、g=礫(れき)質土と表記されます。 |
換算N値 Nc (回) |
地盤の硬さを表す地耐力を示す数値です。 |
支持力 qa (kN/㎡) |
N値と同様に地盤の硬さを表す地耐力を示す数値です。 |
上の地盤調査結果の場合、深度75センチ付近に比較的軟弱な地盤があるので、
他のポイントの測定結果によっては、表層改良の可能性もあります。
地盤調査の結果によって、地盤改良の方法や基礎の形状が決まります。
地盤改良については、こちらをご覧ください↓
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