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棟木とは
屋根の一番高い位置で、母屋や軒桁と平行方向に取り付けられる部材で、
棟木が取り付けられる瞬間を「上棟(じょうとう)」あるいは「棟上げ(むねあげ)」と呼びます。
棟木の読み方は
「むなぎ」あるいは「むなき」ですが、どちらかと言えば「むなぎ」の方が一般的です。
在来工法の屋根組み
木造軸組工法(在来工法)では、棟木を取り付ける事で、建物の骨組みが完成したという、大きな工事の節目になります。
それを祝して行われるのが上棟式です。
昔の上棟式は職人さんを初め近所の人たちや親しい人を呼んで、食事やお酒を振る舞いましたが、現在では簡略化され、上棟式を行わないケースも多くなりました。
上棟式について、詳しくはこちらをご覧ください。
棟木は構造的には母屋や軒桁と一緒に垂木を支え、屋根の荷重を梁や桁に伝える訳ですが、
最も高いところにある棟木の役目はとても重要です。
一般的によく使われる樹種は松、米松、杉などが一般的です。
断面寸法は105ミリ角か120ミリ角がよく使われますが、
小屋裏収納などを作るために、長いスパンを飛ばさなければならない場合は、飛ばすスパンに応じた断面寸法が必要です。
木材の長さは、4メートルが最も一般的です。
もっと長尺のものもありますが、価格はぐっと高くなります。
なので、棟木は途中で継ぎ足す事になります。
よく、継ぎ足しても大丈夫なのかと心配される方もいらっしゃいますが、
しっかりと継手加工を施し、必要に応じて金物による補強などもするので問題ありません。
梁方向と桁方向
よく、リフォームなどで棟木に割れがあり、心配される事がよくあります。
昔は自然乾燥だったので、よく割れの生じる事がありましたが、構造的には特に問題はありません。
現在は強制的によく乾燥させた材を使っていますが、それでも、稀に割れが生じる事があります。
築50年の家の棟木
割れが生じています
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