猫間障子（ねこましょうじ）とは
【住宅建築用語の意味】

猫間障子とは、
雪見障子のようにガラスがハメ込まれていて、ガラスの前に上下、あるいは左右にスライドする小障子が組み込まれている障子の事です。

元々はガラスをハメ込まれずに、猫が出入りできる目的で作られた事から猫間障子という名称になりました

　猫間障子の種類

猫間障子と言って真っ先に思い浮かぶのが「摺り上げ猫間障子」ですが、「引分け猫間障子」や「片引き猫間障子」のような左右にスライドするタイプもあります。

また、それぞれの名称も地域差があるためか、様々な書籍を見ましたが、統一されていません。

　猫間障子の由来

猫間障子の「間」は部屋を意味します。

ですから、猫が居る部屋で使う障子という事です。

猫が居る部屋で、障子を締め切ったままにしておくと、猫は外へ出るために障子紙を破ってしまいます。

そこで障子の一部をスライドさせて、猫の出入り口を確保できるようにしたのが猫間障子なのですが、後にガラスがハメ込まれるようになり、雪見障子のように、外の景色を眺める事が、主な目的となりました。

そのため、猫間障子を「雪見障子」と記載している書籍もあります。

あるいは、ガラスが組み込まれていると猫が出入りする事ができないので、ガラスが組み込まれたモノを「摺り上げ雪見障子」、ガラスが組み込まれてい無いモノを「猫間障子」と区別している場合もあります。