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家相や風水に全く興味のない人でも
「鬼門」「裏鬼門」という言葉はご存知でしょう。
北東の方角を鬼門、南西の方角を裏鬼門と言います。
鬼門や裏鬼門に水回りを作ってはいけないと言われていますね。
他にも避けるべきとされている事があります。
鬼門のルールを破るとどうなるのでしょうか?
なぜそのように言われているのか?
その理由を探ってみましょう。
やはり、鬼門や裏鬼門が心配という方は、こちらをご覧ください。
家相・風水のメニュー
鬼門と裏鬼門
北東の60度の角度の範囲を鬼門、
南西の60度の角度の範囲を裏鬼門
とするのが最も一般的です。
北東が丑寅(うし、とら)の方角で、
角(つの)が生え、虎の腰巻を履いた鬼を連想させる事から
鬼門と呼ばれるようになったとも言われています。
一方で、8つの方角を均等に分けて
鬼門も裏鬼門も45度ずつの角度とする人や流派も沢山あります。
風水はこちらを採用する場合が多いですが
家相の鑑定士の中にも、 こちらを採用している人もいます。
この辺りの方角の取り方について、詳しくはこちらをご覧ください。
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筆者のコメント
鬼門と裏鬼門の方角の範囲が60度なのか45度なのか
どちらを採用するのかによって鑑定結果が多きく異なってくる事も多々あるでしょう。
家相を鑑定する上で、最も要となる方角の取り方が人によって違うというのは
余りにもいい加減過ぎて、家相や風水の存在自体をちょっとな・・・と思ってしまいます。
鬼門や裏鬼門の方角に
寝室、子供部屋、居室などの居室を設けるのは構わないとするのが一般的です。
避けた方が良いのは玄関や門。
台所(キッチン)、トイレ、浴室などの水回り。
建物の形状としては鬼門や裏鬼門の方角に「欠け」があるのは駄目とされています。
鬼門の凶相について
鬼門(北東方向)が凶相となっていると
家族や親戚、不動産、相続、財産などに関する災いが起きやすくなるとされているのが一般的な様です。
家の主や子供が病気になったり事故に遭遇したり、子宝に恵まれなかったり、
思いもよらない災難に見舞われたりするそうです。
裏鬼門の凶相について
裏鬼門(南西方向)が凶相になっていると 勤労運、家庭運などに悪影響を及ぼす様です。
いくら一生懸命働いても報われなかったり、
特に裏鬼門は主婦の運気に関係していて、家庭内トラブルが絶えなかったり、
夫婦の間に不和が生じたりするそうです。
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筆者のコメント
私が以前住んでいた賃貸アパートは鬼門の方角に玄関とトイレがありました。
家相としては最悪です。
しかし、そのアパートに住んでいる間に長男を授かりました。
今住んでいる自宅は、裏鬼門の方角にキッチンがありますが、夫婦仲は至って良好ですし、家庭内トラブルなど全くありません。
仕事にも遣り甲斐を感じていますしね。
鬼門や裏鬼門の凶相によって悪影響があるようには感じられないのですが・・・。
それでもやはり、鬼門や裏鬼門が心配という方は、こちらをご覧ください。
鬼門や裏鬼門というのは、子供に「罰が当たるよ!」と叱る母親と同じです。
悪いことを理屈で教えるよりも、 恐怖心に訴えて仕向けるほうが簡単です。
それが、結果として危険を避けられるのであれば有益です。
例え事実ではなく、比喩だとしても!
特に昔は読み書きが出来なかったので、 強烈なイメージで分からせる必要があったのでしょう。
住環境を整える処方箋?
鬼門の北東は日当たりが悪くジメジメしやすい方角になります。冬は家の中で最も寒い場所になります。
そこにトイレや浴室があるとどうなるでしょうか?
脱衣する場所が寒ければヒートショックによる危険性が高くなります。実際、高齢者が倒れる場所は大概、浴室かトイレです。
また、鬼門にある玄関はどうでしょう?
いつもジメジメとした玄関。来客者の印象は悪くなりますね。
来客者はその印象の悪さから、無意識のうちに足が遠ざかり、次第に人との関りを薄くさせるかも知れません。
家の住人にとっても、疲れて帰って来て 出迎えてくれる玄関がそのような状態では、毎日の事ですし精神的な悪影響が徐々に蓄積されるでしょう。
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一方、裏鬼門の南西は西日が当たり、高温多湿になりやすい方角になります。
夏、太平洋高気圧が発達すると南西の方角から暑く湿った風が吹き込んできます。
そんな裏鬼門にキッチンがあれば、食べ物は傷みやすく、雑菌も繁殖しやすくなり、食中毒の危険性も高くなります。
更に火を使うので、南西からの風にあおられ、家中に火が回ってしまう可能性も高くなります。
トイレにしても、昔は汲み取り式ですから、雑菌の繁殖もさることながら、匂いもきつくなります。
また、裏鬼門の玄関にしても、夏場、南西の暑く湿った風を家の中に呼込んでしまう事になりますし、靴の匂いも、家中に漂いやすくなります。
家の構造上の指南?
建物の平面形状ははシンプルな四角形の形状が、構造的に最も良いという事は周知の通りです。
しかし、土地の状況や諸条件によって、四角形にするのは難しい場合が多々あります。
その際、特に「欠け」の箇所は ウイークポイントになりやすいため、補強等の配慮が必要になってきます。
しかし、家相が発達した江戸時代は、
庶民の家には社寺建築や武家屋敷のような高度な木組みの技術が使われることは無く、筋交いもありませんでした。
「欠け」があるような変形した建物は何かあれば簡単に倒壊してしまった事でしょう。
鬼門や裏鬼門に関わらず
できればどの方向に対しても
「欠け」が無いに越したことはありません。
ただ、鬼門の「欠け」が特に凶相である理由があるとしたら、それは台風かも知れません。
台風のほとんどは南西方向からやってきます。
そして、台風は進行方向に向かって右側の方で最も強い風が吹くので、
すると、その強い風は南西方向(裏鬼門)からの風になります。
鬼門や裏鬼門に欠けがあると
南西方向から掛かる風圧に対し弱くなります。
台風が過ぎ去った後、倒壊した家の多くが
鬼門や裏鬼門に欠けのある建物だったため、鬼門や裏鬼門の欠けを重要視するようになったのかも知れません。
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家相は住宅建築の知恵を
効率よく普及させ、伝承させていくために
恐怖心に訴え掛けているのだと想像できます。
その代表格である鬼門と裏鬼門。
では鬼門や裏鬼門が凶相にならないようにしたら
どんな家になるのでしょうか?
それが次のような間取り図です。
例えば南側に道路がある敷地で家を建てるとした場合、
玄関を裏鬼門から外さなければなりませんので
南東方向に配置せざるを得ません。
玄関の近くにはホールや階段なども配置しなければならないので
南東のエリアはそれらが占める事になります。
それ自体は、必ずしも悪いとまでは言いませんが
南東のエリアは最も居住性の良い位置になります。
居間や食堂、和室などの居室を配置したいと思っても
それはできません。
浴室、洗面所、トイレ、キッチンなどの水回りは
鬼門を外して、北西のエリアに配置するしかありません。
すると、必然的にこのような間取りになります。
こうして見ると、これ以外の間取りはあり得ないでしょう。
ただ、決して使いやすい間取りとは言えません。
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もっと使いやすくするための方法はいくらでもあるのですが、それらを取り入れようとすると、凶相になってしまいます。
試しに、チョッとだけ使いやすくなるように変更してみます。
まず、対面キッチンにしてみました。
最近は、ほとんどの人が対面キッチンを採用します。
そしてキッチンのすぐ隣に家事室と食品庫、
家事室には勝手口を設けました。
例えば車で買い物から帰ってきたら、
玄関ではなく、勝手口から入って
食品を直ぐに食品庫や冷蔵庫に収納できます。
また、これらレイアウトの変更によって洗面所前の廊下に物入れのスペースができました。
この物入れには、洗濯洗剤のストックやトイレットペパーのストックなどを収納すると良いですね。
リビングとダイニングは狭くなりましたが、
この様に家具を配置してみると、何の問題もない事が分かりますね。
むしろ、変更する前のリビングは無駄に広いだけで
テレビやソファーなどを上手くレイアウトする事ができません。
いかがですか?
ずっと機能的で使いやすいプランになったと思いませんか?
でも、家相としては
鬼門に流し台が掛かっていますし、
鬼門の位置に勝手口があるなんてもってのほかです。
筆者からのコメント
私が施主でしたら、後者のプランを選びます。
家相が発展した江戸時代とは違って現代の家は断熱が施され、耐震や耐風技術も進んでいます。
トイレは水洗で台所には冷蔵庫があります。
家相は江戸時代に培われた先人の知恵かも知れませんが、現代の住宅事情には合わなくなっています。
それでもやはり、鬼門や裏鬼門が心配という方は、こちらをご覧ください。
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