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家相や風水では北の方位が全ての方位の基本になります。
ところが磁北を北とする人と真北を北とする人に分かれます。
どちらにするかで7~8度の差が出てくるので、トイレが鬼門に掛かったり、掛からなかったり、判定結果にも大きな差が出てしまいます。
ズバリ、磁北は間違いです。
その理由を解説します。
目次
磁北を北とすると矛盾だらけになります。
物事が信じられるかどうかは普遍性があるかどうかが大きなファクターではないでしょうか。
磁北を北にすると、その普遍性が無くなってしまうのです。
動画でわかりやすく解説します。
動画長さ:10分54秒(1月14日午後5時以降に配信)
以下、動画の内容を文字にしてありますので、文字の方が良いという方はこちらをご覧ください。
今回は前回に続き「家相や風水」についてのお話しです。
家相や風水に興味が無い人でも、知人との話のネタになる内容だと思いますよ。
さて、前回、家相は「住環境を整えるための処方箋」だというお話をしました。
そちらをご覧頂ければ、今回の動画のご理解が、より深まるかと思います。
前回の動画はこちらをクリックするとご覧になれます。
また、概要欄にもリンクを貼っておきます。
ところで、鑑定士や風水師によって言っている事が違っている事は皆さんご承知の通りです。
でも、そこは大目に見てあげましょう。それでも、 特に私が気になって仕方ないのが、北に対する考え方です。
そこで、今回のテーマは「家相や風水、北の考え方が間違えている」
家相が成り立つ上で、大前提となっている事が2つあります。
まず1つ目、太陽が東から昇って、南を通り、西へ沈む事。
もう1つは、家相が体系化された、江戸時代の住宅事情がベースになっている事。
この2つが大前提として、家相は成り立っているのです。
(1.太陽の移動は東→南→西
2.江戸時代の住宅事情 )
例えば床の間。床の間は東向きが大吉とされています。なぜなのか?
基本的に床の間がある面には、この様に窓が付きません。
ですから、床の間を東向きにすれば西に窓が無いので、夏の暑い西日を遮ってくれます。
そして、南側に大きな窓を取る事になるので、明るい部屋になります。
いかがでしょうか?自然の摂理に従った合理的な考え方ですね。
「太陽が東から昇って、南を通り、西へ沈む」というのは昔も今も変わりませんし、これからも変わりません。
私は家相鑑定士や風水師ではないのでピンと来ませんが、どうやら、その普遍的な摂理を「気」という概念に置き換えているんだと思います。
しかし、江戸時代の住宅事情と現在の住宅事情は全く違います。
ですから、家相の本来の趣旨を現在の住宅事情に合わせれば、今でも通用するはずです。
ところが問題なのは、鑑定する人によって、磁北を北とする人と、真北を北とする人がいるのです。
磁北とは方位磁石の針の赤い方が指す方向の事です。一方、真北は北極の方向になります。
そして、磁北と真北は少しずれがあるのです。私が住んでいる京都の場合、磁北は西側に7.9度ずれています。
ですから磁北と真北のどちらを採用するのかにより、
トイレが鬼門に掛かったり掛からなかったり、鑑定結果に違いが出てしまうのです。
どちらが正しいのか?私はズバリ、真北だと思います。
なぜなのか?これからそれを一緒に紐解いて行きましょう。
ではまず初めに、なぜ磁北を北とするのか?言い分を聞いてみましょう。
磁北を北と主張する人は「家相は、自然の摂理に従って体系化されたので、
自然界の示す磁北こそ北」だと言っています。
確かに家相は自然の摂理を基に成り立っています。
でも、気と磁気を混同しているのではないでしょうか?自然の摂理である「気」
その最大の基は、太陽が東から昇って、南を通り、西へ沈む事です。更に、春、夏、秋、冬の四季もあります。
そんな自然環境の中で、いかに暮らしやすい住環境を整えるか。それが家相や風水の神髄です。
ただ、太陽が動くのは、北極から南極までを地軸として、地球が回転しているからです。
四季があるのは、地軸が公転面に対し23.4度傾いているからです。
太陽の動きも四季も磁北とは全く関係ありません。
むしろ、自然の摂理という事なら北極の方向である真北の方が重要です。
この事だけを取ってもみても、磁北を北とする論理は破綻していると思うのですが、
実はもっと論理が破たんしているのです。なぜなら、磁北は動くからです。
地球は磁石の様に磁気を帯びています。
そして北極の付近に、S極になっているポイントがあり、そのポイントを北磁極と言います。
方位磁石が指す磁北はその、北磁極の方向なのです。
正確にはちょっと違うのですが、詳細は割愛します。
その北磁極が北極からずれているので、磁北と真北にズレが生じます。
そして、そのズレている角度の事を偏角と言います。
私が住んでいる京都の偏角は西に7.9度ですが、実は40年前の偏角は西に6.5度でした。
なぜ磁北は変化するのか? それは北磁極が移動しているからです。
この図は1900年から2020年までの北磁極の位置を記したものです。なんと、20世紀の間だけで1100キロも移動しています。
もっと、長いスパンで磁北の変化を見てみましょう。
現在、関東地方の偏角は西に約7度です。
でも家相が体系化された江戸時代、350年前の偏角は東に8度でした。なんと、15度も変化しているのです。
15度も変化したら、許容できる範囲とは思えないのですが。
でも、磁北が北と主張する人は「時代と共に変化して当然」なんて事を言いそうですね。
ところがそんな生易しい事を言っていられる場合ではありません。実は磁北はひっくり返ってしまうかも知れないのです。
1990年ごろから、北磁極の移動速度がどんどん早くなっています。
20世紀の間に北磁極が移動した距離は1100キロですが、
21世紀に入ってからの20年間で、既に1000キロ近く移動しています。
以前は年に10キロ以下だった移動距離が、今では年に55キロも移動しています。
しかも、地球の磁気自体がここ数十年で急激に弱まっています。北磁極の移動速度の加速、それと地磁気の弱まり。
このままだと、地球の磁極が逆転するかも知れないのです。
つまり、北磁極(磁北)が南極の方へ行ってしまうのです。
過去、地球の磁極は20万年から30万年周期で逆転していたらしいのです。ところが、最後に逆転したのは、まだ北京原人がいた78万年前だそうです。
ですから、もういつ逆転してもおかしくないのです。
もし、逆転したら磁北を北とする人たちはどうするのでしょうか?
家相ではリビングの位置は、南か南東の方角が大吉とされています。
それは太陽が東から昇って、南を通り、西へ沈むという大原則があるからです。
もし磁極が逆転しても、その大原則は変わりません。
それなのに、磁北を北とするなら、磁極が逆転すると、リビングの位置は北か北西が大吉となってしまうのですが、それで良いのでしょうか?
それより磁極が逆転すると、とんでもない気象現象が起こるらしいので、家相や風水どころじゃないですね。
特に東南海地震は30年以内に、70%~80%の確率で発生します。
ですからアパートを借りる時など、 家相や風水を気にしても良いですが、そっちの方を備えるのが先決だと思います。
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