建物の固定資産税を安く抑える方法|高くなる設備5選



 

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固定資産税(建物)

 

家を新築すると、翌年から毎年、固定資産税を支払う事になります。ですから、できるだけ節税したいものです。

どんな設備を付けると固定資産税が高くなるのか?特に高くなる5選をご案内。

また、こんな設備が!という様なモノもご紹介します。

 

 

目次


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固定資産税が高くなる設備の動画

 


【新築住宅の節税】固定資産税が高くなる設備5選


 

固定資産税を高くする5選は次の通りです。

 1位 建物の構造
 2位 建物の規模
 3位 ホームエレベーター
 4位 豪華な床の間
 5位 屋根一体型ソーラーパネル

動画で詳しく解説しています。ぜひご覧になってください。

 

動画長さ:11分10秒

 

以下、動画の内容を文字にしてありますので、文字の方が良いという方はこちらをご覧ください。

 

テーマは「固定資産税が高くなる5選」

 

2024年12月追記

国が住宅の断熱性能の向上を働きかけています。
動画を作成した時点では家の断熱については評価外でしたが、最近は断熱のレベルが高い住宅には減税する傾向になってきています。
各自治体によって評価方法が違っているので、詳しくは管轄している自治体にお尋ねください。

 


できれば固定資産税を節税したい


 

せっかく新築するんだからと思い、ちょっと奮発して便利な設備を付けてしまったために、固定資産税の通知書を見てショックを受ける事になるかも知れません。

そこで、今回のテーマは「固定資産税を高くする設備5選」

 

家を建てたら、毎年、固定資産税を支払って行かなくてはなりません。
ですから、できる事なら安く抑えたいですよね。
もしかしたら、家屋調査を拒否すれば固定資産税が算出できませんし、安くなるかも、なんて考える人もいるかも知れません。

  • という事で、家屋調査を拒否したらどうなるのか?考えてみましょう。
  • その後で、固定資産税を高くする設備5選をご案内します。
  • 最後におまけとして、思わずへぇ~と言ってしまう様な設備も取り上げます。

ではまず初めに、家屋調査を拒否したらどうなるでしょうか。

 

 

家屋調査を拒否したら安くなる?

 

マイホームを新築すると自治体の役所から調査員が来て、家屋調査をします。

固定資産税の家屋調査

 

そしてその家屋調査には立ち会わなければなりません。

家屋調査によって家の評価額が査定されて、固定資産税が算出されます。
もし、豪華な家だという事になれば評価額が高くなり、固定資産税も高くなってしまいます。

では、もし家屋調査を拒否したらどうなるでしょうか?
家屋調査を拒否する事で、固定資産税が安くなる事はあるのでしょうか?

 

※拒否したら固定資産税は安くなる?

 

家屋調査は正当な理由があれば、拒否する事が可能です。
例えば仕事が忙しくて、どうしても日程調整が付かない、あるいは、持病があるので、人と会ってコロナウイルスに感染するのが心配、
と言った理由が考えられます。そして役所が了承すれば、家屋調査は行われません。

ただし、家の図面や仕様が分かる一覧表など、指定された資料の提出を要求され、固定資産税が算出されます。

固定資産税の資料提出

 

※資料の提出により固定資産税を算出

 

それなら、実際の仕様よりグレードを落とした内容の資料を提出すれば、固定資産税が安くなりますよね。

でも、そんなずるい事を考えてはいけません。
偽った資料を提出すると、一年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金が科せられます。
ですから、ヘンな抜け道を探すような事はせずに、正直に申告しましょう。

 

※正直に申告をする

 

では、固定資産税が高くなる設備をご案内します。

 

 

固定資産税が高くなる設備5選

 

 


1つ目、建物の構造


 

これは設備ではありませんが、構造体は固定資産税に最も大きな影響を与えます。
例えば延床面積40坪の建物が木造の場合、構造体の評価額は1,636,800円になります。
これが延床面積40坪で、厚さ4mm以上の鉄骨だと、評価額は3,577,200円。
評価額の差額は1,940,400円で、固定資産税は鉄骨の方が27,165円高くなります。

 

※構造体・固定資産税は27,165円の差

 

しかも、木造と鉄骨では経年減点補正率が違います。固定資産税の額は年々下がって、最終的に新築時の20%になります。

固定資産税の経年減点補正率のグラフ

木造の場合は20%になるまで25年ですが、鉄骨だと40年もかかります。
つまり鉄骨の方が長い間、高い税金を支払う事になるのです。

 

※鉄骨の方が長期間高い

 

 


2つ目、建物の規模


 

建物の規模も固定資産税に大きな影響を与えます。

建物の規模

例えば延床面積40坪の家を坪単価70万円で建てる計画だったとします。すると工事請負金額は2800万円。
家の評価額は工事請負金額の60%ほどが目安なので、1680万円になります。
でも、実家の両親が泊まりに来た時のために、6畳の部屋を増やして延床面積43坪になったらどうなるか?
43坪×70万円×0.6で、評価額は1806万円。差額は126万円で、固定資産税は17,640円増える事になります。

 

※3坪で固定資産税は17,640円増

 

 


3つ目、ホームエレベーター



年を取って足腰が弱ってくると、ホームエレベーターが欲しくなりますね。

ホームエレベーター

もし、2階建ての建物に2人乗りのホームエレベーターを付けたら、固定資産税はどうなるでしょうか?
評価額は1,788,000円で、固定資産税は25,032円のアップになります。

 

※ホームエレベーター・固定資産税は25,032円増

 

今どうしてもホームエレベーターが必要だという訳ではなかったら、必要になった時に
後から設置できる様にしておくのが良いでしょう。
後からリフォームで設置する場合、自治体によっては固定資産税が掛からない所もあります。

 

※後からリフォームで設置

 

 


4つ目、豪華な床の間


 

豪華な床の間があると、固定資産税が高くなる」
20年前、私の自宅を建てた時、やって来た調査員が言っていました。

例えば、こちらだと、どうなるでしょうか?

本格的な書院造りの床の間

まず、床の間は標準の評価額が、377,990円。
書院は標準の評価額が、200,450円。
床脇は標準の評価額が、296,050円。
更に、幅が2.7m以上あるので、評価額は1.3倍。
かなり本格的な作りなので、評価額は更に、1.5倍。

計算すると、この豪華な床の間の評価額は、1,705,255円。
固定資産税は、23,874円のアップになります。

 

※豪華な床の間・固定資産税は23,874円増

 

 


5つ目、屋根一体型ソーラーパネル


 

一般的な屋根置き型のソーラーパネルは固定資産税の対象になりません。
ところが、屋根一体型ソーラーパネルは高価な屋根材と判断されて、固定資産税の対象になります。

屋根一体型ソーラーパネル

ですから、見た目がスッキリするからと思って屋根一体型にしたら、固定資産税がアップしてしまうのです。
延床面積40坪程度の家に、一般的なスレートの屋根材なら、評価額は1,270,500円。
それが屋根いっぱいに一体型のソーラーパネルを設置すると、評価額は2,211,132円。
評価額の差額は940,632円で、固定資産税は13,169円高くなります。

 

※屋根一体型ソーラーパネル・固定資産税は13,169円増

 

 

その他、へぇ~という設備

 

 

 


外壁のサイディング


 

外壁のサイディング

サイディングは14mmの厚さの物もあれば、21mmの厚さの物もあり、
当然価格はピンキリですが、固定資産税の評価額はどれも一緒なんです。・・・
評価額が高い外壁材はタイルです。
もし、延床面積40坪の家であれば、どんなに高価なサイディングだったとしても、外壁タイルより固定資産税は1万円程安くなります。

 

※サイディングはどれでも一緒

 

 


ビルトインエアコン


 

次に、ビルトインエアコン。

ビルトインエアコン

一般的な壁掛けエアコンは固定資産税の対象になりません。
でも、天井に埋め込むビルトインエアコンは固定資産税の対象になります。・・・
もし、20畳のLDKにビルトインエアコンを設置すると、固定資産税は約6500円のアップになります。

 

※ビルトインエアコンは課税対象

 

 


換気システム


 

では最後にもう一つだけ、換気システム。

第一種換気システム

第三種換気システム

サイディングは全て一緒でしたが、 換気システムは第一種と第三種で評価額が違います。・・・
第三種より第一種の方が固定資産税は約2300円高くなります。

わずかな金額ですが、「塵も積もれば」ですね。

以上、固定資産税を高くする設備についてご案内しました。

 

 

 

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