プチストレスを生む間取り|6つのポイント



 

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プチストレスを生む間取り

 

間取りを作成する際に、些細な見落としが後々にプチストレスを生んで後悔へと繋がります。

プロの設計士でも、結構見落としやすいポイントが6つあるので、ご紹介します。

 

 

目次


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プチストレスの間取りの動画

 


プロでも失敗する!|プチストレスを生む6つのポイント


 

プチストレスを生む間取りは次の6つ

 1.浴槽の向き
 2.床下点検口の位置
 3.パイプスペースの位置
 4.エアコンの位置
 5.開き戸の開く方向
 6.スイッチの位置

動画で詳しく解説しています。ぜひご覧になってください。

 

動画長さ:11分46秒

 

以下、動画の内容を文字にしてありますので、文字の方が良いという方はこちらをご覧ください。

 

テーマは「プチストレスを生む間取り」

 


プチストレスを生む間取りが6つある


 

注文住宅で間取り図ができあがってくると、テンションが上がりますよね。
何しろ、まだ見ぬ夢のマイホームが、図面の中にあるのですから。
しかも、その図面はプロの設計士が作成してくれたのですから、間違いないはずです。
ところが結構、プロの設計士でも見落としがあるのです。

この動画では特に見落としやすいポイントを6つご案内したいと思います。

 

プチストレスを生む6つのポイントはこちらです。

1.浴槽の向き
2.床下点検口の位置
3.パイプスペースの位置
4.エアコンの位置
5.開き戸の開く方向
6.スイッチの位置

どれも結構、些細な事ですが、その見落としが、後々、プチストレスを生んで、後悔へと繋がって行きます。

それぞれの6つのポイントをどうしたら良いのか? 一緒に見て行きましょう。

 

 

1.浴槽の向き

 

浴槽の向きをどうするのか? もし聞かれなかったら、考える事もなく図面のままになってしまうでしょう。
でも例えば、お風呂の残り湯を使って洗濯をするという人は多いと思います。
その場合、出入り口の向かい側に浴槽があるとプチストレスになります。

 

浴槽の位置が向い側

 

なぜなら、洗濯機をセットするのは家族全員がお風呂に入ったすぐ後です。当然お風呂の床は濡れています。
ですから足を濡らしながらホースを浴槽に入れなければなりません。移動距離も長くなります。

ところが浴槽の位置が出入り口の横だったらどうでしょう?

 

浴槽の位置が入り口の横

 

足を濡らさなくても、ホースを入れられます。移動距離も短いです。

 

※残り湯を使うかどうか?

 

残り湯を洗濯に使うなら、浴槽を出入り口の横にすれば全てOKかというと、そうとは限りません。
浴槽が洗い場にいる人の左側に来るレイアウトと右側に来るレイアウトだとどうでしょう?

 

浴槽の位置が右側と左側

 

左側に来るレイアウトだと、洗面器で浴槽のお湯をすくうのは左手になります。右利きの人にとってはプチストレスになります。

 

※浴槽の位置が利き手と反対

 

ところで私は髪や体を洗うのに、浴槽のお湯を使いますが、娘や息子はシャワーを使っているそうです。
私は子供のころ、お風呂にシャワーが無かったので、浴槽のお湯を使うのが習慣になっています。
おそらく、私と同じ50代以上のほとんどの人はそうですよね。でも、若い世代は違う様です。
シャワーであれば、浴槽が右でも左でも構いません。
もし、私と同年代の人も習慣を変えられるという事でしたら、浴槽が右でも左でも構わないでしょう。

 

※シャワーで髪や体を洗う?

 

ちなみに、風水ではお風呂の残り湯で洗濯するのはNGとされています。

と言われても、エコロジーの観点からすると、残り湯を捨ててしまうのは、どうかなと思います。

 

 

2.床下点検口の位置

 

床下点検口は水回りが点検しやすい様に、キッチンや洗面所の床に設ける事が多いです。

 

床下点検口

 

ただ、それがプチストレスになったりします。点検口の蓋には微妙な凹凸があって、
フロア用ワイパーで掃除をすると、引っ掛かったり、ホコリが残ったりするのです。
しかも、蓋の上を歩くと、少したわんだり、音がしたりするので、気になる人は気になるでしょう。

 

※掃除やたわみがプチストレス

 

それが嫌な人は、点検口を水廻りの近くにある、収納の中に設けるという方法もあります。

 

畳の下の床下点検口

 

あるいは、和室の畳の下、・・・この写真の場合は換気システムの点検口になっていますが、 こんな所に点検口を設けるのも良いでしょう。

 

※人が直接載らない場所

 

収納の中に点検口を設けてしまうと、住宅会社の人が定期点検に来る度に、収納の中の物を出さなくてはならないじゃないか!という意見もあります。
確かに面倒臭いかも知れませんが、多くても年に1回程度。
定期的に収納の中を整理できて、断捨離にもなると考えれば、決して悪い事ではないと思います。

 

※収納の中を整理できる

 

 

3.パイプスペースの位置

 

 

パイプスペースとは、上の階の配管を通すスペースです。
図面には「PS」と表記されています。正に「プチ・ストレス」ですね。

 

図面に表記されたPS

 

配管が通っているので、2階でトイレを使えば汚水が流れる音して、場所によってはプチストレスになります。

 

※PSの音がプチストレス

 

防音排水管というのもありますが、やはり音はします。
例えば、ダイニングにパイプスペースがあったら、 あまり気持ちの良いものではないですね。あるいは2階がリビングになっていて、 1階が寝室になっている場合は、特に位置をどうするのか、注意した方が良いです。
でも、どうしても良いパイプスペースの場所が無いという場合もあるでしょう。
そんな場合は、屋内に排水管を通さずに、外へ出してしまうという方法もあります。

 

パイプスペースを外へ出す

 

家の裏側とかであれば、外観が損なわれずに済むでしょう。

 

※気にならない位置に設ける

 

 

4.エアコンの位置

 

 

エアコンの位置、これは結構、盲点になりやすいです。どこに設置するのか、早い段階から検討する様にしましょう。
室内機をどこに設置して、室外機をどこに置くのか?
室内機を設置しようとした場所に、カーテンレールが干渉して付けられない何て事は、よくある失敗です。

 

※室内機の設置スペース

 

室外機は家の外観に大きな影響を与えます。
玄関のすぐ横に室外機を置く様な事は避けなければなりません。

 

玄関横のエアコンの室外機

 

毎日、帰宅すると、室外機が出迎えてくれるというのも、プチストレスになります。できれば家の裏の方で、道路からは見えない位置が良いですね。

 

※室外機は見えない位置

 

 

 

5.開き戸の開く方向

 

 

開き戸の開く方向にはルールがあります。基本的に廊下を通る人に戸が当たらない様に内開きにします。
そして、進む方向へ開くようにします。
例えば部屋に入る時は、進む方向は部屋の中央なので、開く方向はこの様になります。・・

 

部屋に入るドアの開く方向

 

※進む方向に開く

 

この辺りの事は、設計士さんにお任せしておけば大丈夫でしょう。貴方がチェックしなければならないのは、トイレの開き戸です。
トイレの開き戸は中で人が倒れた場合、・・内開きだと戸が開けにくくなってしまうので、・・外開きにします。・・
そうなると、トイレから出てどこへ進むのか、明確なルールーがありません。

リビングの方向が良いのか?
来客が多いので、応接室の方向が良いのか?
しっかり手を洗いたいので、洗面台の方向が良いのか?
いつも、用を足してから外出するので、玄関の方向が良いのか?・・

考え方は人それぞれ、設計士には決められません。

 

※トイレドアの開く方向

 

トイレのドアの開く方向もプチストレスになりやすいです。

 

 

 

6.スイッチの位置

 

 

スイッチの位置で、よく有りがちな失敗があります。例えばこんなパターンです。

 

スイッチを設ける位置が無い

 

この状態だと、 スイッチを設けられる場所はドアを開いた向こう側ぐらいしかありません。
開き戸とクローゼットの折れ戸の間に儲けたいところですが、ここには柱があるので、スイッチボックスを仕込む事ができません。

そうなると、ドアを開けてからドアの向こうまで手を伸ばさないと照明が点けられないので、プチストレスになります。

 

※スイッチを設ける場所が無い

 

もしこのままの状態で話が進んでいくと、プチストレスを回避できなくなる可能性があります。ですから最初の段階から、スイッチの位置を考慮した方が良いです。
例えば、開き戸をやめて片引き戸にすれば、スイッチを左の壁の手前に設ける事ができます。
あるいは、開き戸を外開きにしても問題が無ければ、外開きにして、同じくスイッチを左の壁の手前に設ける事ができます。

 

※最初からスイッチを考慮

 

以上、プチストレスを生む6つのポイントをご案内しました。
それぞれは大きなストレスではありません。

でもプチストレスも毎日蓄積されていけば、後悔に繋がります。

 

 

 

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