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住宅のプランを作る際、どうしても居室が優先されて、余った空間をトイレにあてがうという事になりがちです。
でも、トイレは毎日、何度も利用する場所なので、ストレスなく使えるようにしたいですね。
また、ある程度の年齢になってくると、
今は元気だったとしても、将来の事を考えて、
車いすでも利用できる広さを確保できるように備えておきたいと思われる方もいらっしゃるでしょう。
そんなトイレについて
寸法の取り方や、注意すべきポイントなど、
設計するためのコツをご紹介します。
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最も一般的なトイレの寸法は、柱の芯と柱の芯寸法が
巾910mm、奥行き1820mm・・・畳1帖の広さになります。
もう少し小さくして、奥行き1365mmでも、使い勝手に問題はありません。
むしろ、奥行き1365mmの方が、便器に座った状態で、ドアノブはもちろんトイレ内の全ての場所に手が届きますし、 この寸法にしてもらって良かったという、お客さんからの声をよく耳にしました。
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トイレのドアは片引き戸にするのがお薦めです。
しかし、片引き戸はどうしても引き代が必要なので、プランによってはその引き代が確保できない場合が多々あります。
その場合は開き戸にするしかないのですが、開き戸にする場合は外開きにするのが鉄則です。
家の中でお年寄りが亡くなる場所として、トイレは
浴室に次いで多い場所になります。
もし、トイレの中で人が倒れてドアにもたれた場合、
内開きだと、ドアが開かなくなってしまうため、外開きにしなければなりません。
ただ、外開きのドアにすると不都合な点が出てきます。
それは、トイレの中からドアを開けた時に、ちょうど廊下を人が通ったとしたら、ドアに当たってしまう危険性が出てきます。
それを解決する方法として、トイレの奥行きを4.5尺の1365mmにすると、 費用をアップすることなく簡単に解決する事ができます。
あるいは、中折れ戸を使うというのも有効な方法です。
通常の開き戸に比べ、開閉スペースが1/3なので、廊下を通る人にも当たりにくくなります。
ただし、普通の開き戸と比べると中折れ戸の価格は1.5倍ほどします。
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介護が必要な人と同居する場合、トイレの寸法は1820mm×1820mm・・・2帖の広さが必要です。
車いすが必要な人でも、2帖の広さがあれば、トイレ内で車いすの方向転換が可能なので、ドアの開閉などできます。
手摺や補助器具を取り付ければ、自力でトイレを使用する事が可能になるかもしれません。
また、便器の前方と側方で充分な介助スペースが確保できるので、介護が必要な人にも充分に対応てきます。
ただ、家を新築する際などに、介護が必要な人と同居する訳ではないが、自分たちの将来に備えておきたいと考える方は多いかと思います。
その場合、介護が必要になるのか、あるいは車いす生活になるのかは不確定な要素です。
もしかしたら、最後まで健康で元気に暮らしていけるかもしれません。
ですから、最初から2畳の広さのトイレにするのではなく、リフォームで対応できるようにしておくのが良いでしょう。
新築時点のトイレ
将来はリフォームで介護に対応
この例では、隣接する家事室を狭くして、介護が可能な広さのトイレを確保できるようにしてあります。
新築時点では、トイレのドアは片引き戸ですが、リフォーム後には3枚連動引き戸にして、できるだけ広い有効開口を取れるようにすると、より使いやすくなるでしょう。
家事室ではなくても、納戸などの収納をトイレと隣接させることで、将来に備えられます。
この際のポイントは、窓の位置を動かさずにリフォームできるようにしておくことです。
更にリフォームで壊す壁が、耐力壁ではなく単なる間仕切壁となるように設計しなくてはなりません。
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介護には2帖の広さのトイレが望ましいとはいえ、都市部で敷地が狭かったりすると、なかなか難しい場合もあるでしょう。
実はもう少し狭くても、何とか対応する事はできます。
図のトイレは柱芯で1820mm×1365mm、1.5帖の広さです。
この場合、車いすの人は、トイレの外で車いすから降りて、手すりを使って伝え歩きをして便器まで行くか、伝え歩きができない人は、車いすで便器の近くまで行き、ドアが開いたままになってしまいますが、便器に乗り移る事になります。
また、便器の前方と側方に介助スペースがあるので、介護にも対応できます。
しかし、1.5帖の広さを確保するのも難しいという場合もあるかも知れません。
次の図ような形であれば、ある程度対応できます。
トイレの広さは、最も一般的な1帖ですが、便器の側方側に廊下があり、ドアを2枚連動引き戸か3枚連動引き戸にすると、車いすでも入りやすくなります。
便器の前方に介助スペースはできますが、便器の側方からの介助は、ちょっと難しいです。
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代表取締役 高田公雄
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