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住宅会社に頼んで作ってもらった間取りが、本当に使いやすいのかどうか、図面を見ただけで判断するのは一般の人には難しいことだと思います。
下手をすると、家が完成し、引越しをしてから初めて、使い勝手の悪さに気が付くなんて事もあり得ます。
ここでは、間取りの良し悪しの見分け方と、使いやすくなるように変更するコツを主寝室と子供室に絞ってご紹介します。
動画のタイトル
主寝室も子供部屋も広いに越した事はありません。
しかし、限りある床面積の中で、いかに使いやすく快適な空間にするのか、様々な工夫が必要です。
この動画では実例を基に、使いやすい間取りとそうでない間取りの見極め方や、どうしたら理想的な間取りに変更できるのかをわかりやすく解説しています。
動画長さ:9分17秒
動画でご紹介している内容は以下の通りです。
図は、元々の主寝室とウォークインクローゼットの間取りです。
夫婦2人で使う部屋なので、子供室より1.5畳広い、7.5畳。
そして、2畳のウォークインクローゼットが隣接しています。
北側と東側には腰窓が配置されています。
一見すると、何の問題もないように見えますが、この間取り図に家具を配置すると、色々と問題が見えてきます。
例えば、シングルベッド2台にドレッサー(鏡台)を配置してみましょう。
まず、ベッドがドアに当たります。
北側の窓は、冬になると冷たい空気が頭に降り注ぐので、非常に寝苦しい事になります。
しかも、西側のスペースは何の役にも立っておらず、無駄なスペースとなっています。
むしろ収納として利用する方が得策です。
クローゼットのドアの位置もよくありません。ドア付近には物を置く事ができないので、完全にデッドスペースとなっています。
これらの諸問題を解決するために、下の間取り図のように変更しました。
寝室を狭くした分、ウォークインクローゼットと物入れが広くなり、収納量を増やすことができます。
また、ウォークインクロゼットのドアの位置も、この方が有効です。
窓の位置も頭の上は避け、小さな窓にしてあります。
当然、入り口のドアは、ベッドに当たらない位置に移動します。
元々の間取りより、かなり合理的で使いやすい間取りになったのではないでしょうか。
実際は、まだまだ検討すべきポイントは有りますが、最低限、このぐらいは押さえておきましょう。
図は、元々の子供室とクローゼットの間取りです。
明るい南側に配置して、兄弟でケンカにならないように、両方とも6畳の広さで、窓の配置やクローゼットなど、できるだけ同じような条件になるようにしてあります。
一見すると、何の問題もないように見えますが、この間取り図に家具を配置すると、色々と問題が見えてきます。
子供室に絶対必要な家具はシングルベッドと勉強机。
家具の配置の仕方は色々と考えられますが、理想的には図のように配置する事ができれば使いやすいでしょう。
子供室1では、このように配置すると入口が塞がってしまいます。また、南側の窓を開けた時、ベッドの上にいると、危険です。
同じことが子供室2でも言えます。
そこで、下の間取り図のように変更してみました。
窓の位置や大きさ、入り口の位置を変えて、なおかつ同じような条件になるようにしてあります。
これならしっくりとくる間取りになります。
ただ、もう一工夫加えてみましょう。
このクローゼットは奥行きが91センチありますが、チョッと深すぎます。クローゼットとしては60センチの奥行があれば充分です。
そこで、クローゼットを下の間取り図のように変更してみました。
クローゼットの奥行を60センチにして、
残った30センチ分は、反対側の部屋の本棚にします。
このようにしておけば、改めて本棚を買う必要もありませんし、
大工仕事で棚を作ってもらえば、ひじょうに安上がりです。
スペースの有効利用だけではなく、経済的にも大きなメリットが産まれてきます。
実際は、まだまだ検討すべきポイントは有りますが、最低限、このぐらいは押さえておきましょう。
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