業務内容
住宅業界の情報
家づくりの知識
その他の基礎知識
サイトの管理人
(株)ポラリス・ハウジングサービス
代表取締役 高田公雄
YouTubeチャンネル
家づくりのノウハウがいっぱい
毎週金曜日に動画配信しています。
注文住宅で間取りを考える際に、よく出てくる話しが「お客さんが来た時の対応」です。
でも実際のところ来客者の頻度ってどれだけあるのでしょうか?
来客者のために間取りをつくるというのは本末転倒、実はすごくナンセンスなんです。
間取りは自分本位で考えるべきです。
目次
玄関の照明器具の位置は来客者の事を考えると上がり框の真上?
玄関の近くにトイレがあると来客時に使えなくなってしまう?
家族はシューズクロークから家に上がるというのは本当に良いの?
キッチンは来客者に見せたくないから、玄関から離した方が良いの?
実は来客者への配慮は必要なかった!
関連記事
よく言われる来客者への配慮とは次の4つ。
どれも、必ずと言っていいほど出てくるご要望ですが、本当にその様にする必要があるのでしょうか?
ぜひご覧になって、確かめてください。
動画長さ:7分29秒
以下、動画の内容を文字にしてありますので、文字の方が良いという方はこちらをご覧ください。
プランの打合せをしていると、よく出てくる話しが、来客者があった時どうするか?
当社のクライアントの中には自宅で音楽教室や手芸教室をするという人がいます。
そうなると来客者は多くなりますから、来客者へ配慮した間取りにする必要があります。
でも、大多数のお宅の場合、頻繁な来客といったら宅配便ぐらいだったりします。
だとしたら、来客者への配慮はあまり必要ないのかも知れません。
一般的に言われている来客者への配慮について、もう一度よく考えてみましょう。
今回ご案内する来客者への配慮。それはこちらの4つ。
どれも来客者を意識しての事ですが、はたして本当にそれで良いのでしょうか?
ではまず1つ目、玄関の照明器具の位置。
玄関の照明器具の位置は上がり框の真上が良いとされています。
なぜかと言うと、来客者と玄関で応対する時に、お互い顔を照らしてくれるからです。
でも、この様なパターンで来客者に応対する事ってあるんでしょうか?
昔は近所の酒屋さんやクリーニング屋さんが、よく玄関を開けて御用聞きに来ました。
そうなると確かに、御用聞きの人は土間にいて、家の人は玄関ホールで応対する事になります。
でも今時、勝手に玄関を開けて家に入ってくる人はいません。
家の人が玄関ドアを開けて、開けたままの状態で応対するのがほとんどではないでしょうか?
もし来客者を招き入れたとしても、お互いが土間の上というシチュエーションです。
だとしたら、照明器具の位置が上がり框の真上だと家の人は逆光になって顔が暗くなってしまいます。
ですから玄関の照明器具は土間の上の方が良いかも知れません。
しかも、照明器具が土間の上であれば、同じ土間にあるシューズボックスの中が見えやすくなるでしょう。
では続いて2つ目、トイレを玄関から離す。
玄関のすぐ近くにトイレがあると、玄関に来客者がいたらトイレを使うことができないので嫌、というご意見は多いです。
でも、来客者と玄関で長話をする事って、どれだけの頻度であるのでしょうか?
近所にすごくよく喋る人がいて、頻繁に家にやって来る様な状況が無いとは言えません。
でも、そんな状況でも2階にもトイレがあれば問題ありません。
むしろ外出する前にトイレに行くという事であれば、玄関の近くにトイレがある方が便利かもしれません。
続いて3つ目、ウォークスルータイプのSCL。
ウォークスルータイプのシューズクロークをご希望される方は多いです。
家族は普段シューズクロークから家に上がる様にすれば、メインの玄関は靴が無く常にスッキリした状態になります。
それが決して悪いという訳ではありません。
ただ別の考え方として、週に1回あるかどうか分からない来客者のために家族がメインの玄関を通らないというのは、はたしてどうなんでしょうか?
しかも、シューズクロークはウォークスルーじゃない方が収納量は多くなります。
住宅会社からウォークスルータイプのシューズクロークを提案されて良いなと思ったとしても、そんな考え方もあるので、慎重に検討ください。
続いて4つ目、キッチンを通らずリビングへ。
時々、親しい友人が遊びに来て、家に上がってもらいリビングへお通しするというお宅はあるでしょう。
そこで来客者にはキッチンを見せたくないので、キッチンは奥の方にして、リビングを玄関の近くにしたいというご要望は多いです。
その考え方は決して悪い訳ではありません。
ただ別の考え方として、近所のスーパーで買い物をして帰ってきた時、玄関からキッチンまでの距離が近い方が断然便利ですよね。
それに、親しい友人が家にくる頻度は月に1回程度。
しかも突然やってくる訳ではなく、数日前から分かっています。
ですから事前に片付けて綺麗にしておけば良いのです。
しかも、月に1回だけ。
いかがだったでしょうか?
来客者に配慮して間取りを作るというのは悪いという訳ではありません。
でももしかしたら、そんなに配慮しなくても良いのかも知れません。
それより自分達の事を優先すべきでは?・・・というお話しでした。
このページの関連記事
★オススメの記事
このホームページに記載してある情報は自由に使用ていただいて結構です。 ただ、WEB上で引用される場合は、 「家づくりを応援する情報サイト」からの引用である事を記載して、 更に、このホームページへのリンクをしてください。 どうかよろしくお願いします。
このサイトの管理者
株式会社ポラリス・ハウジングサービス
代表取締役 高田公雄
京都市東山区泉涌寺東林町37-7
株式会社ポラリス・ハウジングサービスは「住宅相見積サービス」を運営し、京都・滋賀・大阪・奈良で注文住宅を建てる人を第三者の立場でサポートする会社です。