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おすすめする繊維系断熱材の中でも、グラスウールとロックウール、セルロースファイバーは特に優れた性能を持っています。
グラスウールは高い断熱性能と耐久性があり、耐火性も優れています。
一方、セルロースファイバーはリサイクル可能な素材であることや、密封性が高く断熱性能に優れることが特徴です。
どの断熱材も、快適な住まいを実現するためにお勧めできる素材です。
それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
目次
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住宅用の断熱材には色々な種類があって、どれが良いのか分かりませんよね。
それぞれにメリットとデメリットがあって、実は「ベストな断熱材はコレです」と言える様な断熱材はありません。
ご紹介する断熱材は
1.グラスウール・ロックウール
2.セルロースファイバー
両方とも繊維系断熱材に分類されます。
どんなメリットとデメリットがあるのか?動画でわかりやすく解説しています。
動画長さ:9分30秒
以下、動画の内容を文字にしてありますので、文字の方が良いという方はこちらをご覧ください。
住宅用の断熱材には色々な種類があって、どれが良いのか分かりませんよね。
それぞれにメリットとデメリットがあって、実は「ベストな断熱材はコレです」と言える様な断熱材はありません。
どんな種類の断熱材があって、どんな特徴があるのか、しっかり把握して選択するようにしましょう。
住宅でよく使われる断熱材は概ね次の4つ。
1.グラスウール・ロックウール
2.セルロースファイバー
これらは繊維系断熱材に分類されます。
3.現場発泡ウレタン
4.フェノールフォーム・スチレンフォーム
これらは発泡プラスチック系断熱材に分類されます。
この動画では前編として、1と2の繊維系断熱材についてご案内します。
まず初めに、グラスウールとロックウール。
グラスウールは最もよく使われる断熱材です。
グラスウールと同じような断熱材でロックウールと言う物もあります。
グラスウールはガラス繊維、ロックウールは鉱物繊維でできていて、多少の違いはあるものの、ほぼ同じと考えて差し支えないでしょう。
グラスウールとロックウールを合わせると、シェアは6割以上になります。
グラスウールとロックウールのメリットは、何と言っても他の断熱材より価格が安い事です。
このあとにご案内するセルロースファイバーが、家1棟当たり100万円ほどするのに対し、グラスウールとロックウールはその4分の1程度で、1棟当たり25~30万円ほどです。
グラスウールとロックウールの価格は安いですが、施工がしっかりしていれば十分な断熱性能を得られます。
ところが、グラスウールとロックウールを隅々まで隙間なく壁の中に入れるのは難しいです。
しかも、間違って施工されている事がとても多いんですよ。
例えばこちらの写真、ある大手ハウスメーカーの大工さんが施工したのですが、間違って施工されています。
グラスウールとロックウールはビニールの袋に入っていて、壁の中に充填したら袋の耳を柱の正面にステープルで固定して、石膏ボードとの間に隙間ができない様にするのが正しい施工です。
ところが先ほどの写真はステープルで柱の横に固定しているので、この状態だと断熱材と石膏ボードの間に隙間ができて、十分な断熱性能を得られません。
そして、こちらは当社の協力工務店の現場ですが、こちらが正しい施工状況です。
では、グラスウールとロックウールについて簡単にまとめるとこの様になります。
断熱材の中では最も価格が安い。
正しく施工すれば十分な断熱性能を得られる。従って、
最もコスパの高い断熱材と言えるでしょう。
しっかり施工するのが難しい。
正しい施工方法を知らない人が結構多い。
続いて、セルロースファイバー。
セルロースファイバーは新聞紙を再利用して作られた断熱材です。
ですから非常にエコですし、将来、家を解体する時には処分に困る事もありません。
私の周りではセルロースファイバーが徐々に増えてきている様に感じます。
そんなセルロースファイバーのメリットですが、最も特徴的なのは調湿効果です。
一般的に断熱材には調湿効果がありません。
でも、調湿効果の高いセルロースファイバーを
壁の中に充填する事で、柱や梁などの構造材を良好な状態に保つ事ができます。
生活する上で得られるメリットとしては、遮音性に優れている事。
百聞は一見しかず。こちらの動画をご覧ください。
―――工事現場の外と室内の音の差―――
※ここに関しては動画を観てご確認ください。
扉が開いていても、家の中に入ると静かです。なんか不思議な感じがします。
※他の断熱材とは明らかに違う特徴
また、グラスウールの様に大工さんが施工する訳ではなく、専門業者が施工するため、施工精度に差が出るという事は、ほとんど無いでしょう。
今流れている動画は、セルロースファイバーを施工している様子です。
―――断熱工事の様子―――
この様にして、壁や天井や屋根へ、パンパンになるまで充填していきます。
一方で、デメリットですが、最大のデメリットは非常に価格が高いという事です。
先にご案内したグラスウールが1棟当たり25~30万円なのに対し、セルロースファイバーは1棟当たり95万円~120万円になります。
当社のクライアントの中には、セルロースファイバーの見積金額を見て、選択肢から外す人もいました。
それと、デメリットという訳ではありませんが、セルロースファイバーを積極的に採用する工務店には、共通した傾向がある様に思います。
それは自然素材やエコロジーにこだわりを持っている工務店が多い事です。
でも高断熱高気密に関しては、それほど興味を持っていません。
ですから、高断熱高気密にこだわりたい人にとっては、物足りなく感じる事でしょう。
でも、セルロースファイバーで断熱した家は概ねUa値は0.45W/m2K前後、隙間相当面積は0.5cm2/m2前後ぐらいにはなりそうなので、決して悪い数値ではありません。
では、セルロースファイバーについて簡単にまとめるとこの様になります。
新聞紙の再利用でエコ。
調湿効果と遮音効果に優れている。
専門業者の施工で安定している。
かなり価格が高い。
高断熱高気密へのこだわりは薄い。
発泡プラスチック系の断熱材についてはこちらをご覧ください。
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