【猛暑対策】遮熱と断熱の違い



 

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猛暑対策・遮熱と断熱

 

地球温暖化の影響で猛暑日が続く過酷な夏。
暑さを乗り越えるためには遮熱と断熱を上手く使い分けるのがコツです。

遮熱と断熱の違いとは何か?
それを理解すれば最も効果的な猛暑対策が分かります。

 

 

目次


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遮熱と断熱の動画

 


プロが教える本当に涼しい家づくり


 

動画長さ:10分30秒

 

以下、動画の内容を文字にしてありますので、文字の方が良いという方はこちらをご覧ください。

 

テーマは「遮熱と断熱を制して夏を涼しく」

 


遮熱と断熱の違いを使い分ける


 

毎年毎年うだるような暑さ。もう、うんざりですね。
でも日本の夏はこれからもっと暑くなって行くでしょう。
夜も寝苦しくて、エアコンはフル回転。電気代の請求が怖い。
そんなあなたの悩み、実は「遮熱」「断熱」という、たった2つのキーワードで劇的に解決できるかも知れません!

そこで、今回のテーマは「猛暑対策!遮熱と断熱」

 

 


動画の概要説明


 

「遮熱」と「断熱」、聞いたことはあるけど、違いはよくわからない…という方、多いんじゃないでしょうか?
実はこの2つ、役割が全く違うんです!
もし間違って対策してしまうと、かけた費用と手間が水の泡…なんてことも。

でもご安心ください!この動画を最後まで見ていただければ、誰でも簡単に「遮熱」と「断熱」の違いが分かり、
今日からお家で実践できる、最も効果的な猛暑対策が身に付きます。
ぜひ最後までお付き合いください!

では早速、遮熱と断熱の違いについて。

 

 

遮熱と断熱、違いが分かれば効果は2倍!

 


遮熱と断熱のイメージを掴む


 

さて、「遮熱」と「断熱」。その違いをイメージとして掴んでおきましょう。
まず「遮熱」。
焚き火に直接触っていなくても、そばにいるだけで暖かいですよね。

焚き火の熱

これは熱が赤外線として飛んでくるから。
この「飛んでくる熱」を、文字通り遮るのが「遮熱」です。
焚き火の前に衝立の様な物を置けば、熱を感じなくなります。

これが遮熱のイメージ。

 

※遮熱→焚き火の熱

 

次に「断熱」。
熱い鍋を素手で触ると「アツッ!」となりますよね。それはコンロの熱が鍋に伝わったから。
この「伝わる熱」を防ぐのが「断熱」。

ミトンをして鍋を持つ

「ミトン」をすれば、熱が伝わってこないので、熱い鍋も持てますよね。
これが断熱のイメージです。

 

※断熱→ミトンで鍋を持つ

 

夏の猛暑対策では、遮熱と断熱の使い分けが、快適な家づくりの最大のカギなんです。

 

では、家の屋根や壁にはどちらの対策が有効なのでしょうか?

 

 

優先すべきはどっち?プロの結論!

 


屋根と壁の遮熱と断熱とどうしたら良いのか?


 

真夏の屋根は、太陽の日射を浴びて、目玉焼きが焼けるくらい熱くなります。この熱が家の中を暑くする元凶です。
「だったら、熱を跳ね返す遮熱塗料を塗ればいいんじゃない?」 そう思いますよね。
もちろん、それも一つの手です。
特に、今お住まいの家が夏になると
「いくらエアコンで冷やしても2階が暑くてたまらない」という状態であれば、遮熱塗料の効果は期待できます。

 

※遮熱塗料は断熱性が脆弱な既存住宅には有効

 

でも、もしあなたがこれから家を建てるという事であれば、話は大きく変わってきます。
結論から言います。
屋根や壁は、まず「断熱」を最強にしてください!

断熱工事

実はこんな実話があります。
私が以前勤めていた工務店ですが、屋根に使っていた断熱材は「100mmのフェノールフォーム+100mmのグラスウール」。
超高断熱でした。
そんな仕様の家で、試しに一度、遮熱シートを施工してみました。
アルミ箔にプチプチを貼り合わせた様なシートでした。

しかし、体感できるほどの効果は全くなかったんです。

 

※高断熱住宅では遮熱効果を感じられない

 

つまり、しっかり断熱されている家では、屋根や壁が焼けつくような熱さになっても、その熱は家の中まで伝わってこないんです。

高断熱の家

遮熱シートや遮熱塗料の効果はゼロではないのかも知れませんが、やるだけの価値がどれだけあるのか疑問です。

それともう一つ。遮熱シートも遮熱塗料も、冬の寒さを防ぐための「断熱性」は、ほとんどありません。

 

※遮熱は冬には役に立たない

 

ですから、屋根や壁に対して遮熱はあくまでもサブ。
一年中を通して快適に暮らすためには、「断熱性能」を高めることが最も重要です。

さて、屋根や壁の話をしてきましたが、では窓はどうでしょうか?

 

 

本当の敵は「窓」にあり!

 


LOW-Eガラスの使い分けが肝心


 

 

実は、夏の暑さが家に入ってくる最大の敵…それは「窓」です!
なぜかというと…窓ガラスは赤外線をスルー。
透過した赤外線が、室内の床や家具に吸収されると熱に変換されて、部屋の温度をどんどん上げてしまいます。

「じゃあ、カーテンやブラインドを閉めたらいいんじゃない」
と思うかも知れませんが、
残念ながら、それでは、ほとんど効果が無いんです。

カーテン

なぜなら、カーテンは「室内側」にありますよね。
窓を通り抜けた赤外線がカーテンやブラインドに当たって熱を発生させ、結局その熱が部屋の中に広がってしまうんです。

遮熱で効果的なのは、庇、あるいは昔ながらの「すだれ」や、「アウターシェード」、ガーデニングが好きな人は「グリーンカーテン」で、日射を室外側でカットする事なんです!

 

アウターシェード

 

※日射は『室外側』で防ぐのが鉄則!

 

そして、さらに強力な味方が「LOW-Eガラス」。
LOW-Eガラスは、赤外線と紫外線を反射する特殊な金属膜がコーティングされた、ハイテクな窓ガラスなんです。
そしてLOW-Eガラスは遮熱に効果的なのはもちろん、ガラス自体の断熱性もアップします。

ところでLOW-Eガラスには、「遮熱タイプ」と「断熱タイプ」の2種類があります。
ペアガラスの場合、屋外側のガラスに金属膜があるのが「遮熱タイプ」、
室内側のガラスに金属膜があるのが「断熱タイプ」です。

そして、遮熱タイプは赤外線を約53%反射し、断熱タイプは約26%反射します。

LOW-Eガラス・断熱タイプと遮熱タイプ

「じゃあ、全部遮熱タイプにすればいいんだ!」と思いますよね。
でも、冬のことを考えてみてください。
冬の暖かい日差しは、室内に取り込みたいですよね。
そこで、取って置きの、おすすめの方法があります。

 

※LOW-Eガラスを上手く使い分ける

 

日当たりの良い南側の窓は、あえて「断熱タイプ」のLOW-Eガラスを選び、冬の日差しをしっかり取り込める様にします。
そして夏は、簾やアウターシェード、庇などで日射を遮ります。

一方で、東と西の窓は、夏に強烈な日差しが真横から差し込んできます。
ここは「遮熱タイプ」がおすすめです。
意外と見落とされていますが、夏は北側の窓からも日差しが入ります。
北側も「遮熱タイプ」が良いでしょう。

 

 

 

遮熱と断熱の「まとめ」

 

 

それでは、まとめです。

  1. 屋根や壁は、まず「断熱」をしっかり!
  2. 断熱が弱いならリフォームで「遮熱塗料」もアリ。
  3. 窓の外側」で日射をカットすると効果絶大!
  4. LOW-Eガラスは「方角で使い分け」が基本。

これから家を新築するのであれば、これらの事を考慮して建ててください。
既存住宅の場合は、これを全部やるのは大変そうですよね。

まずは簾やアウターシェードといった、手軽に始められるところから試してみてはいかがでしょうか。

ホームセンターに行くと遮熱効果のある網戸というのもあるので、張り替えてみるのも良いでしょう。
網戸の貼り替え方については、こちらの動画で分かりやすく解説しています。

 

 

 

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