高断熱高気密住宅が無駄になる|間違った生活スタイル



 

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高断熱高気密住宅が無駄

 

せっかくの高断熱高気密住宅が無駄になってしまうケースが多々あります。

全く間違った生活スタイルをしているために、高断熱高気密の恩恵を全く受けられていない人の実例をご紹介します。

もしかしたら、貴方も高断熱高気密を無駄にしているかも知れません。

 

 

目次


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高断熱高気密を無駄にしている動画

 


高断熱高気密住宅には向かない人


 

次の事に当てはまる人は注意してください。

・冬の暖房はファンヒーターが好き
・夏のエアコンの冷気が嫌い
・住宅会社からのレクチャーが無い

半分、自戒を込めてお伝えします。

動画では実例を上げながら、わかりやすく解説していますので、ぜひ確認ください。

 

動画長さ:10分31秒

 

以下、動画の内容を文字にしてありますので、文字の方が良いという方はこちらをご覧ください。

 

テーマは「なぜ高断熱高気密にしたの?」

 


こんな人は要注意!


 

今回は「高断熱高気密」についてのお話です。

これまで何度となく、 これからの住宅は高断熱高気密だと訴えてきました。
でも人によっては、高断熱高気密住宅が全く無駄になってしまうのです。

そこで、今回のテーマは「その高断熱高気密は無駄です」

 

 


動画の概要説明


 

私が以前、工務店に勤めていた時の事です。その工務店では、外張り断熱で高断熱高気密住宅を建てていました。

外張り断熱の工事

 

そしてお引渡しした後、メンテナンスの担当者がお邪魔すると、 全く間違えた生活の仕方をしているという事がよくありました。
つまり、折角の高断熱高気密住宅なのに、家の性能を全く活かせていないのです。
例えるなら、多機能で高級な電子レンジなのに、温め機能しか使っていないのと同じです。

そうならないためにも、次の事に当てはまる人は注意してください。

・冬の暖房はファンヒーターが好き
・夏のエアコンの冷気が嫌い
・住宅会社からのレクチャーが無い

今回の動画は、半分、自戒を込めてお伝えします。

 

 

冬の暖房はファンヒーターが好き

 

エアコンは暖房器具の中で、最もエネルギー効率が高いです。実にガスファンヒーターの約5倍です。
高断熱高気密住宅ではそのエアコンを付けっ放しにして生活します。

エアコンを付けっ放しにする

そして真冬でも家中の温度が常に20~22度ぐらいになる様にします。
玄関も、トイレも、お風呂も、家中全てです。
それでも、光熱費は普通のお宅と同じか、むしろ安かったりします。

 

※エアコンは付けっ放し

 

ところがメンテナンス担当者がお邪魔して玄関に入ると、高断熱高気密住宅なのに、玄関が暖かくないというお宅が、たまにありました。
そして、LDKに通されると、LDKは暖かい。
でも、よく見ると、そこにはガスファンヒーターが・・・。
確かダイニングにガス栓を付けましたが、それは冬の鍋用だったはずです。

 

※ガスファンヒーターを使っている

 

話しを詳しく聞くと、朝、起きたらガスファンヒーターを付けて、部屋が充分温まったら消す。
寒くなってきたらまた付ける。・・・
ガスファンヒーターは火力が強いし、部屋が直ぐに温まるから良いそうです。
エアコンは電気代が掛かるし、なかなか温まらないので、あまり使わないとか。

ガスファンヒーターを使う

それじゃあ普通の家の生活スタイルと同じじゃないですか?せっかく高断熱高気密住宅を建てたのに、意味がありません。

 

※普通の家と同じ生活

 

そして、「全部の部屋にガス栓を付けてもらえば良かった」と言われたそうです。
でも、ちょっと待ってください。ガスファンヒーターを高断熱高気密住宅で使うのは、お勧めできません。
お施主さんによると、石油ストーブはダメだと言われたから、ガスファンヒーターしたそうです。いや、確か私は「石油ストーブの様な部屋に二酸化炭素を排出する暖房器具はダメ」と言ったのですが、石油ストーブだけがクローズアップされてしまった様です。

私がしっかり説明しなかったために、せっかくの高断熱高気密を無駄にさせてしまいました。

 

※高断熱高気密が無駄に…

 

 

 

夏のエアコンの冷気が嫌い

 

夏の高断熱高気密住宅は全ての窓を閉め切って、やはりエアコンを付けっ放しにして生活します。
そして、家中の温度が常に26~28度ぐらいになる様にします。
すると、まるで、高原にいるような爽やかな感じになります。涼しさがすごく自然でマイルドな感じです。

真夏でも高原の様な爽やかさ

玄関も、廊下も、トイレも、どこに行っても暑さを感じる事はありません。寝苦しい熱帯夜とも無縁になります。
ところが夏は夏で、高断熱高気密住宅なのにエアコンを使いたくないというお宅がありました。

 

※エアコンを使わないお宅が

 

家へお邪魔すると、エアコンは付いているのに蒸しっとした感じがするのです。
聞けば、お客さんが来た時だけエアコンを付けるのだとか。
普段はエアコンをほとんど使わず、窓を開けて、扇風機を使って暑さをしのいでいるそうです。

それじゃあ、高断熱高気密住宅の意味がありません。なぜエアコンを使わないのかと尋ねると、エアコンの冷気が嫌いだからと言うのです。
それはエアコンの風が直接当たって、冷えすぎるから嫌な訳ですよね。
エアコンを付けっ放しにすれば、不快な冷気を感じる事はありません。

 

※エアコンの冷気が嫌い

 

でも、中にはもっとすごいお宅がありました。
やはり、エアコンが付いているのに、蒸しっとした感じがするのです。
よく見ると、なんとエアコンの横の窓が開けていたそうです。
なぜ窓を開けてあるのか尋ねると、エアコンの風が嫌いなので、外の暑い空気を混ぜて、マイルドにさせているそうです。
そう言えば、建て替える前の家で、私と打合せをしている時にも、同じ様にしていました。

その時にしっかり説明しておけば良かったです。高断熱高気密を無駄にさせてしまいました。

 

※高断熱高気密が無駄に…

 

 

 

住宅会社からのレクチャーが無い

 

 

これからは高断熱高気密が当たり前になっていくでしょう。
そうなると、これまでの生活スタイルとは全然違ってきます。
基本的にエアコンを付けっ放しにして生活します。すると、どんな生活になるのか?
こちらのページで、詳しくご案内しています。

家中のエアコンを付けっ放し

高断熱高気密住宅で生活が変わる|エアコンを付けっ放しでも大丈夫

ぜひご覧になってください。

ところで、ご高齢の方は特に、長年に渡って続けてきた生活スタイルをなかなか変えられない人がいます。
ですから、住宅会社は打合せの段階から引き渡しまでの間に、
その辺りをしっかりレクチャーしないと、せっかくの高断熱高気密を無駄にさせてしまいます。

 

※引渡しまでにレクチャー

 

ただ、私もかつてそうでしたが、打合せでは、間取りをどうするのか?仕様はどうするのか?契約をどうするのか?といった事がメインになってしまいます。
どうしても引渡した後の生活の仕方について、疎かになってしまう傾向にある事は反省しなければなりません。

 

※引渡し後の事は疎かに

 

それともう一つ、担当者自体が高断熱高気密についての知識が、無い場合が多々あります。
そうなると、高断熱高気密住宅での生活の仕方を施主自身が調べなくてはなりません。
ところが、ネット上は間違った情報で溢れています。
例えば、ある断熱材メーカーのホームページにはこんな事が書かれていました。
それは赤線の部分です。

 

断熱材メーカーのホームページ

 

この様に書かれています。

「気密や断熱性能が高い方が湿度管理も上手に行えると思います。ただ、石油ストーブを扱う場合には、石油ストーブの説明書にも必ず記載があるように、定期的な換気は必要です。」
断熱材メーカーですら、こんな調子です。

 

※間違った情報だらけ

 

繰り返しますが、これからの新築住宅はドンドン高断熱高気密になっていきます。
それを建築する住宅会社は高断熱高気密に対する正しい知識を身に付けて、しっかりお施主さんにレクチャーしなければなりません。
そうしないと、高気密高断熱を無駄にする人がドンドン増えてしまいます。

そしてそれはお施主さんの経済的な無駄だけにとどまらず、エコロジーの観点から見てもエネルギーの無駄に繋がってしまうのです。

 

※エコロジー的にも無駄

 

以上、私の自戒も込めてお伝えしました。ご参考になりましたら幸いです。

 

 

 

 

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