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(株)ポラリス・ハウジングサービス
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家事動線と生活動線が良い間取りの家をご紹介します。
家事動線は主に洗濯の作業を徹底的に効率化させ、家事の負担を大きく軽減させてあります。
生活動線は外から帰ってきた時の動作をスムーズにして、玄関が散らからず、衛生面にも配慮した動線になっています。
「家事動線と生活動線」の目次
動線が良い間取りというのは、動線が錯綜することなく、できるだけ短いという事が必須です。
しかし、ここでご紹介するお宅の場合は、それだけではなく、モノが散らからずにスッキリとした状態をキープしやすくする工夫を施しています。
各家庭ごとにライフスタイルが違うので、全ての家庭に適している訳ではないかも知れませんが、一つの考え方としてご参考になれば幸いです。
お引き渡し直前に、完成した家の様子を動画に納めました。
家事動線や生活動線の他、
ご主人の趣味を取り入れたガレージやLDKをスッキリ見せるための仕掛けなど、様々な工夫を紹介しています。
「充実の家事動線!こだわり満載の家」
動画長さ 7分50秒
このお宅の間取りは次のようになっています。
家族構成:夫婦2人 子供2人
建築面積:27.99坪(92.54平米)・建ぺい率66.81%(上限67.43%)
延床面積:65.00坪(214.89平米)・容積率155.12%(上限204.03%)
お施主さんのご要望を考慮すると、この敷地の広さからすると3階建てにしなければプランが成り立ちません。
しかし、敷地の用途地域が、「第二種住居地域」と「第一種低層住居専用地域」がほぼ半分ずつまたがっている状況になっていました。
また、条例で特別修景地区に指定されていて、屋根は写真の手前を鼻先にして、3/10~4.5/10の勾配にするように定められています。
第二種住居地域のエリアでは、普通に3階建てが建てられますが、第一種低層住居専用地域のエリアは絶対高さが10m以下になっていたので、各階高を低く抑えなければ3階建てを建てられません。
ところが、当初のご要望で地下にピアノ室を設ける事になっており、詳細は省きますが、色々と検討したものの、どうしても3階建てにしてしまうと10mを超えてしまうのでした。
そのため、第二種住居地域のエリアは3階建てで、第一種低層住居専用地域のエリアは2階建てにしなければならないという制約の中でプランを作らなければならず、その制約が結果的に家事動線や子供の遊び場としてのホール等のアイデアに繋がりました。
家事の中でも洗濯の作業は負担の大きい作業です。
服を洗濯して、干して乾かし、取り込んでアイロン掛けをしたり、畳んでから各個室のクローゼットに収納する・・・
この一連の作業が滞ると、あちこちに洗濯物が散乱し、雑然とした状況になりかねません。
洗濯に関連した作業の負担を軽減するため、キッチンのすぐ後ろが家事室になっていて洗濯機置場がある間取りにしてあります。
2階
洗濯の家事動線は次の様な流れになります。
先述したように、3階の広さが十分に取れず、ご希望する主寝室の広さを確保すると、子供部屋は4.1畳しか取れませんでした。
したがって、子供部屋にクローゼットを設ける事ができなかったので、2階に大きなウォークインクローゼットを設けて、そこに家族全員の服を収納するようにしました。
その結果、洗濯物を各個室へ持っていって収納するよりも、作業の負担を大きく軽減させる間取りになりました。
キッチンの奥に家事室
玄関は放っておくと靴が散乱しがちです。
それを解決するために、玄関から家に上がるのはお客さんだけにして、家族は玄関横のシューズクロークを通って家に上がる間取りになっています。
外から家に帰ってきた時の生活動線は、次の様な流れになります。
外へ出かける時には逆の流れで動線を辿ります。
この動線であれば、家に帰ってきた時も外出する時も、スムーズですし、玄関はいつもスッキリ綺麗になります。
特に、帰って来て直ぐに手が洗えるのが、衛生的で良い間取りになっているかと思います。
インナーガレージの横に設けた開口部から、最短距離で玄関に行ける動線になっています。
玄関の上には玄関庇があるので、雨が降っていても濡れずに玄関から家に入る事ができます。
この位置に開口があるのと無いのとでは、利便性が大きく違う事はすぐに想像できるかと思います。
都市部では駐車スペースを設ける事が難しく、インナーガレージにするケースが多々ある事でしょう。
その際、車を降りてから玄関までの動線も考慮しておきましょう。
1階 シューズクローク
2階 ウォークインクローゼット
3階 物入れ
車2台分のインナーガレージを設けた事で、2階にLDKがある間取りになりました。
2階にLDKがある場合、明るいLDKになるというメリットがある一方で、デメリットもあります。
来客や宅配便の配達などがある度に、階段の昇り降りをしなければなりません。
若いうちはまだ良いのですが、高齢になり足腰が弱くなってくると、階段の昇り降りが困難になってきます。
そこで将来、エレベータを設置できる様な間取りになっています。
1階のシューズクローク
2階のウォークインクローゼット
3階の物入れ
が縦に1直線に並んでいるので、エレベーターが必要になれば、床をくり抜いて設置する事が可能です。
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