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矩計図とは、
建物の一部を切断して、納まりや寸法等を細かく記入した断面図の詳細版です。
読み方は「かなばかりず」です。
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矩計図の詳細説明
矩計図とは、
建物の一部を切断して、納まりや寸法等を細かく記入した断面図の詳細版です。読み方は「かなばかりず」です。
基礎から軒先までを含む主要な外壁部分の各部分の高さ関係や材料などが示されています。
矩計図により、仕上げ材や断熱材など、その他各部材の仕様や納まりが明記されています。
建物を建築する上で矩計図は最も重要な図面のひとつです。縮尺は20分の１～50分の１で描かれます。
ただ、矩計図の作成にはかなりの手間暇が掛かるので、予め標準仕様が決められているような建築会社では省略される場合が多いです。
木造軸組工法（在来工法）の矩計図の例
図は木造軸組工法（在来工法）の矩計図の例です。
屋根仕様は
- 垂木：140×38で455ミリピッチ
- 野地板：12ミリ厚
- 下地：アスファルトルーフィング22ｋｇ品
- 屋根材：カラーベスト葺き
断熱の仕様は
- ウレタンパネル105ミリ厚
壁の中に断熱材がある事から充填断熱だと分かります。
基礎の仕様は
- 布基礎
- 基礎パッキンによる床下換気
- 床下一面120ミリ厚の土間コンクリート
などなど、図面から読み取る事ができます。
ツーバイフォー工法の矩計図の例
図はツーバイフォー工法の矩計図の例です。
屋根仕様は
- 垂木：２×８で455ミリピッチ
- 野地板：12ミリ厚
- 下地：ルーフィング（仕様書に詳細が記載）
- 屋根材：ガルバリウム鋼板葺き
断熱の仕様は
- フェノールフォーム（ネオマフォーム）40ミリ厚
躯体の外側に断熱材がある事から外張り断熱だと分かります
基礎の仕様は
- ベタ基礎
- フェノールフォーム40ミリ厚の2重張りによる基礎断熱
- 床下の外周部を910ミリ幅で、フェノールフォーム40ミリ厚を敷く
などなど、図面から読み取る事ができます。
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