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かつては憧れの住宅設備だったのに、時代の経過と共に人気が無くなってしまった住宅設備があります。
そんな住宅設備を8つご案内します。
これから家を新築する方が住宅設備を選ぶ際、ご参考にして頂けると幸いです。
目次
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最近は勝手口を必要としないお施主さんが増えています。
勝手口を付けると色々なデメリットがあるので、いっその事、無い方が良いという具合に合理的に考えた結果の様です。
動画で詳しく解説しています。ぜひご覧になってください。
動画長さ:7分44秒
以下、動画の内容を文字にしてありますので、文字の方が良いという方はこちらをご覧ください。
15年ぐらい前でしたら、必ず付けていたのに最近は付けなくなってきたという物がいくつかあります。
特に顕著なのがお風呂の窓。そしてトイレの窓。
お風呂とトイレの窓はお施主さんの方から付けないでくださいとご要望される事が多くなりました。
お風呂とトイレの窓ほどではありませんが、勝手口もだんだん付けなくなってきました。
なぜ、勝手口が減ってきているのか、その理由を探ってみたいと思います。
ではまず初めに、勝手口を付ける目的とは何なのか、考えてみましょう。
勝手口を付ける目的には2つの大きな理由があります。それは・・・
勝手口を付ける最も大きな目的はゴミです。
不燃ゴミは良いとしても、生ゴミを室内に置いておくと臭うかも知れないし、ゴミの収集日まで外へ置いておきたいというご要望が、かつてはすごく多かったです。
そこで、ゴミを外へ出しやすい様にキッチンの近くに勝手口があるというプランをよく作くりました。
でも、ゴミを外へ置いておく事にどれだけのメリットがあるのでしょうか?
まず、室内に生ゴミがあったら本当に臭うのかというと、案外そうでもありません。
私の自宅の場合、蓋つきのゴミ箱に入れて、週に2回、生ゴミの回収がある訳ですが、
室内に置いてあっても臭いが気になって困るという事はありません。
それに最近は冷凍庫で生ゴミを凍らせてしまうとか、生ごみ処理機を使うという様な話をよく聞きます。
むしろ、ゴミを外へ置いておくと、猫やカラス、
あるいはゴキブリなどの害虫を呼び寄せてしまって、デメリットになってしまうのかも知れません。
生ゴミ以外にもよく要望として上がるのが、洗濯をする時の動線です。
洗濯機から物干し場までの距離をできるだけ短くしたい、という事で、洗面脱衣室に勝手口を設けて、勝手口を出たら物干し場になっている、という様なプランをよく作りました。
でも最近は夫婦がフルタイムで働くというのが普通になってきました。そうなると外へ干したら何かとデメリットが多いですし、室内干しの方が良いという事になります。
いっその事、奮発して乾太くんの様なガス衣類乾燥機を導入するという事もよくあります。
そうなると、屋外の物干し場はいらなくなって、勝手口もいらなくなります。
ご案内した様に勝手口を付ける主な目的ですが、1つはゴミを外へ置いておく。
もう1つは外の物干し場へ最短距離で行くため。という事でしたが、もしかしたらその必要は無いのかも知れません。
それに勝手口には色々なウィークポイントがあります。
勝手口のウィークポイントは主に3つあります。それは・・・
最も懸念されるウィークポイントは防犯上、不利になる事です。
勝手口は奥の方の人目に付きにくい場所にある事が多いため、空き巣に狙われやすくなります。
勝手口ドアには格子が付いていますが、簡単に外せます。防犯の役には立ちません。
また、勝手口があると温熱環境が悪くなります。
いくら断熱性の良い勝手口ドアを採用したとしても、勝手口を無くして壁にした方が温熱環境は断然良くなります。
それと勝手口ドアのほとんどが、ドアが閉まっていても上げ下げ窓の様に開閉して採風できる様になっています。
ところが気密測定をすると、その機能がアダとなって勝手口ドアからすごく漏気している事が分かります。
つまり、断熱性が悪くなるだけではなく気密性も悪くなります。
防犯上不利になって、温熱環境が悪くなるにもかかわらず、費用はかかります。
まず、ドアだけでも10万円ほどします。
そして、勝手口から出入りするためにはステップが必要になります。
そのステップを作るのに5万円ほどかかります。
ドアと併せると15万円。決して安い金額ではありません。
以上、勝手口が減っている理由について探ってみました。
今、注文住宅でプランを作成中の人に対して、勝手口なんて止めとけ、という訳ではありません。
もし勝手口を付ける事になっているのであれば、
本当に必要なのかどうかもう一度、ご自身に問い直してみてはいかがでしょうというお話しでした。
問い直した上でやっぱり必要だという事でしたら全く問題ありません。
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