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インテリアの色彩を選ぶ際、色の持つ心理的な影響を考慮するのが上手な選び方です。
着るもの、見るもの、食べるもの、生活の中には実にいろんな色が溢れています。
その様々な色彩にはそれぞれに心理的パワーがあるんです。
例えばストレスや不安を少なくしたり、いざという時に力を発揮させてくれたり、緊張した気持ちを穏やかに落ち着かせてくれたり‥‥。
カラーヒーリングやカラーセラピーという言葉もよく耳にされるのではないでしょうか。
色彩心理学に基づいた色の活用で、心や体のケアをサポートしようというものです。
色彩が持つパワーを知って毎日の生活に上手に活用!
カラフルで幸せに満ちたカラーライフを目指しましょう。
赤から人類が共通して連想させるイメージと言えば、太陽や炎、血など、生存するために必要な事に直結するものが多いです。
そのため、色の中でも赤は最も強く反応するよう、遺伝子レベルで組み込まれています。
道路の信号機に赤が使われているのも、それが理由です。
気分が高揚し、興奮させ、闘争心を駆り立てるなど、活力を与えるのが赤の特徴です。
カネボウ研究所の実験では、
『被験者を赤い照明の部屋に入れると、指先の血流の量が増加し、抹消皮膚温が5分以内に2度上昇し、イライラしたり、ソワソワして精神的に落ち着かない状態になる」という結果が出ています。
また、赤に囲まれた空間にいると体感温度も2~3度上がるので、
日光が当たらない北向きの部屋に、赤いカーテンを付けたり、タペストリーを飾ったりすると良いでしょう。
また冬場のバスルームや洗面所に、赤いバスマットやバスタオルを使うと、寒さも和らぐでしょう。
ただし、リビングなどに赤を多用してしまうと、気分が落ち着かず、リラックスできない空間になってしまうので避けた方が良いです。
仕事場であれば、積極的に意見を出して欲しい会議の場などに、赤い花を飾ったり、赤いノートやその他文房具などを使うと効果的でしょう。
青から人類が共通して連想させるイメージと言えば、空や海、水など、広大な空間や清潔感に繋がるものが多いです。
そのため、興奮を抑えてリラックスさせる効果があります。
日本人にアンケートを取ると、白に次いで人気のあるのが青で、世界的に見ても好まれる色です。
メーテルリンクの童話「青い鳥」のように、自分の内面を成長させる効果も青にはあります。
気分を落ち着かせ、集中力を高めたり、時間の経過が遅く感じさせるたりするのが青の特徴です。
青を見ていると気分が落ち着くという経験は、皆さんお持ちかと思います。
実際、脈拍が安定し、呼吸も穏やかになるという効果があります。
ですから、寝室に青色を使う事で、寝付きの悪い人を安眠へと導いてくれる事でしょう。
また、潜在的に清潔なイメージを感じる色なので、トイレなどに青を使うのがお勧め。
体感温度を下げる効果があるので、夏の暑い期間は青いラグやクッションなどを多用して清涼感を得るもの良いでしょう。
仕事場であれば、集中力を高めてくれる色なので、部屋を青系統のインテリアでまとめると、頭脳労働や単純作業の効率を高めてくれます。
黄色は交感・副交感神経を刺激する色です。
有彩色の中では最も明度が高く、最も明度の低い黒と組み合わせた配色を見ると、人は本能的に危険だと感じます。
そのため、立ち入り禁止のサインとして、踏切の遮断機や工事現場のバリケードなどに使われています。
自然界の中では蜂や虎が黄色と黒の配色になっています。
また、神経を刺激するので、脳を活性化させ、数学や理系のような論理的能力アップに繋がります。
黄色は論理的思考を司る左脳に刺激を与えるので、学習能力がアップし、学生の成績が向上したという報告もあります。
子供の勉強部屋に黄色を使うと良いかも知れませんね。
ただ、黄色をあまりにも多く使うと、神経を刺激し過ぎて、混乱を招く恐れもあるので、アクセント的にクッションや壁掛けの絵などに黄色を使うのが良いでしょう。
壁紙やカーテン、カーペットなど、広い面積に黄色を使う場合は、クリーム色ぐらいがお勧めです。
また、黄色の神経を刺激する効果は、消化や便通を促します。ですから、トイレ内のタオルやスリッパ、便座カバーなどのグッズを黄色にすると健康促進に役立つでしょう。
豊かな自然を連想させ、疲れを癒してくれる色と言えば、何といっても緑です。
普段の食事でも、こってりとした肉を食べれば、緑黄色野菜も欲しくなりませんか?
都会のオフィスで働いている人は、休日は緑豊かな山や温泉で過ごしたくなりませんか?
緑色には精神と肉体のバランスを整えるという暗示があるので、リラックスさせ心を穏やかにする効果があります。
五感の中では臭覚との関係が深く、ハーブティーやフィトテラピー(植物エッセンス療法)など緑色と香により心身のバランスを養う試みも盛んです。
緑をインテリアに取り入れるのであれば、何といっても観葉植物がお勧めです。
リラックスさせる効果は、自然の緑に敵うものはありません。
壁やカーテンなどの大きな面積で緑を使う場合は、ミントグリーンやライムグリーンなどの淡い色が無難ですが、一面だけ濃いめの緑にしてみるのも良いでしょう。
リビングに緑色を取り入れれば、家族の結束を高め、バスルームに使えば疲れを癒す効果がより高まります。
ベッドカバーや毛布など、寝具に緑を使えば、快適に眠る事ができるでしょう。
オレンジ色から連想させるイメージは、ミカンや柿、マンゴーといったビタミン豊富な果実。
ビタミンは三大栄養素である炭水化物、脂質、タンパク質の働きを調整する、機械の潤滑油のような存在です。
オレンジ色もビタミンのように、人と人の潤滑油のような作用をしますので、親しみやすい雰囲気を演出してくれます。
赤のバイタリティーと黄色の知性が結び付いた色なので、コミュニケーション能力があっぷし、社交的になり、周りを陽気な気分にさせます。
社交性を暗示させる色なので、リビングにオレンジ色を使えば、家族間のコミュニケーションもスムーズに・・・。
大衆向けの色なので、高級感や上品さには欠けますが、来客者が親しみを感じ楽しい気分になってくれるでしょう。
食欲増進にも効果があるので、スーパーの看板、菓子のパッケージなどにもよく使われていますし、
社交性という事も相俟って、ファミレスでも好んで使われています。
家庭ではダイニングのテーブルクロスをオレンジ色にすると良いですが、ダイエットには逆効果です。
また、キッチンの扉やパネルをオレンジ色にすると、料理を作るのが楽しくなるでしょう。
紫はバイタリティーを象徴する赤と、鎮静を象徴する青という、相反する色が混じり合っているので、複雑で不安定な色です。
その複雑で不安定なところがスピリチュアルな雰囲気を醸し出すので、想像力を豊かにし、感性を高める効果があります。
日本では頭痛を治すお呪いとして、紫色の布を頭に巻いたりしていました。
古代エジプトでは、紫の染料は貝紫という貝からわずかな量しか取れず貴重な物でしたが、クレオパトラは紫色の神秘性を好み、船の帆を染めていたそうです。
神秘的な感覚が紫色の特徴です。
ミュージシャンのプリンスを筆頭に、アーティストやクリエーターには紫を好む人が多いです。
感性を刺激してくれる色ではありますが、赤と青という相反する色が混ざってできているので、
インテリアに取り入れると、その不安定さにより、どこか落ち着けない空間になってしまいます。
紫と言っても赤紫や青紫のように、ド真ん中の紫よりも、どちらかに寄った方が使いやすいでしょう。
また、紫は茶色との相性が良く、紫の不安定さを緩和してくれるので、床や内装ドアを茶色にしてみるのも良いでしょう。
紫色を上手くコーディネートできれば、日常生活の中に高い精神性を取り入れられるかも知れません。
ピンクは優しさを与えてくれる色で、女性的、あるいは可愛らしさをイメージさせます。
色は心理的にプラス面とマイナス面の影響があります。
例えば、青は鎮静作用がある一方、気分が落ち込んでいる時には、それを助長してしまうかも知れません。
赤は高揚させる作用がある一方、行き過ぎると攻撃的になってしまうかも知れません。
しかし、ピンクにはマイナス面が見当たらないと言われています。
刑務所の壁をピンク色に塗ったところ、受刑者の心を和らげ、争いごとが激減したという報告もあります。
最近、人間関係がギスギスしてきたと感じた時にはピンク色を取り入れると、周りの見え方が違ってくるかも知れません。
女性ホルモンの分泌を促し、髪や肌を美しく保つ美容効果がある色です。
疲労感を軽減し、若々しさを保つ効果が期待できます。
リビングであればカーテンやクッション、寝室にはベッドカバーなどの寝具にピンクを取り入れ、できるだけ多く触れられるようにしたいですね。
ただ、男性にはピンクに抵抗感がある人もいますが、サーモンピンクやローズ系ピンクであれば受け入れられるかも知れません。
また、ドレッサー回りやパウダールームにピンクを使えば、ピンク色が反射して顔に映り、血色がよく見えるので、元気になった気分になれるでしょう。
茶色は人類が共通して、土や木をイメージさせる色です。
大地に根を下ろした大樹のように安定や堅実、安心を暗示していますので、人を穏やかで落ち着いた気分にさせてくれる色です。
土は植物を育て、人間に収穫という恩恵を与えるので、豊かさの象徴であり、経済的観念や社会的規範を重視させてくれるのが茶色です。
地味で古臭い印象を与えてしまう反面、飽きがこない色なので、暮らしの中に溶け込みやすく調和しやすというのが特徴です。
茶色は、社交性を暗示するオレンジと、落ち着きを暗示する黒が混ざった色なので、
例えばリビングの基調色をオレンジ色にしたインテリアだと、友人が集まった時に永遠とお喋りがと無まなかったりして、どんどん気分が高揚していくのに対し、
茶色が基調であれば、喋ったり笑ったりはするものの、穏やかな気分を保ってくれます。
子供部屋であれば、地に足の着いた堅実な視点をお子さんに育んでくれるでしょう。
その反面、冒険心や遊び心がなくなってしまうのでので、茶色だけではなく、黄色や紫などをアクセントに使って、遊びの要素も取り入れるのがお勧めです。
無彩色の白と黒の中間であるグレーは、特に強いイメージは持たず、他のどんな色とも調和します。
自己主張はぜずに、他の色を引き立てるので、控えめで穏やかな印象を与えます。
波風を立てる事なく、穏やかな気分を保つことができ、作業や仕事の能率を高める効果があります。
しかし、独創性や行動力を抑えてしまったり、優柔不断になり、決断力に欠けてしまうという側面もあります。
無彩色で刺激の少ないグレーは、疲れにくく精神的にも安定させ、落ち着いた雰囲気を醸し出します。
日頃、神経をすり減らすような仕事をしている人は、寝室の寝具やカーテンをグレーにすると良いでしょう。
仕事の場ではオフィスの基調色をグレーにする事で作業の能率が高まります。
実際、机や椅子、PCや事務用品などはグレーが定番の色になっています。
しかし、グレーだらけだと、自分の意思表示を控えてしまい、長いモノには巻かれろという雰囲気が蔓延してしまいます。
行動力を高める赤や、神経を刺激する黄色なども一緒に取り入れて、バランスを保つようにしましょう。
黒は何色にも染まらないという強さを持った色です。
他の色と組み合わせると、その色を引き締めて目立たせますが、黒が存在感を失う事はありません。
重厚感と高級感を与える色で、パーティードレスやタキシードに使われますが、喪服の様な悲しみを象徴する負の側面を持った色でもあります。
黒いフローリングに黒い革張りのソファーを置いたリビングは、高級感のあるモダンな雰囲気を演出してくれます。
ただし、狭い部屋で黒を多用すると圧迫感が高まって、さらに部屋を狭く感じてしまいます。
狭い部屋で黒を取り入れる場合は、クッションや置物などでポイント的に使うのが良いでしょう。
しかし書斎など趣味に没頭したい部屋の場合は、黒を多用した方が物事に集中できます。
何色にも染まる白は、純粋で無垢、真面目さや誠実さ、物事の始まりを表している色です。
また、清潔な印象を与えるので、日本人に最も好まれる色です。
どんな色と組合わせても、その色の持つ特徴を損なう事が無く、ひじょうに使い勝手の良いところが特徴です。
一方で、明治以前の日本では喪服の色は白で、喪失感を表す色でした。
人は心身のエネルギーを消費し虚脱感にさいなまれた時、無意識に白を選ぶ傾向があるようです。
とにかく明るい部屋が良いという方は、壁も天井も床も、白で統一させるのが良いでしょう。
また、白で統一された部屋は閉塞感が無く、実際よりも広く感じさせてくれます。
白の最大の特徴は、組み合わせる素材や色の特徴を阻害しないニュートラルな性質です。
ガラスや金属と組み合わせるとモダンなイメージになり、木やコットンなどと組み合わせれば、ナチュラルなイメージになります。
清潔感を演出してくれるので、キッチンの扉を白にしたり、トイレの壁紙を白にするのも良いかも知れません。
ただし、真っ白な色というのは結構強く、冷たい雰囲気を作り出してしまうので、和らいだ雰囲気がお好みの場合は、オフホワイトや城に近いベージュ色を使うと良いでしょう。
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