次世代省エネルギー基準とは【住宅建築用語の意味】

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次世代省エネルギー基準とは
平成11年省エネルギー基準のことを指します。

昭和55年に旧建設省・通産省によって初めて省エネルギー定められ、
その後、平成4年省エネルギー基準(新省エネルギー基準)が定められました。

次世代省エネルギー基準は
平成11年に
CO2の排出を抑えて、地球温暖化対策に貢献するために
新省エネルギー基準に比べて、10~30%程度の省エネ効果向上を図り、
更に高いレベルの省エネルギー基準として設けられました。

住宅性能表示制度の省エネ等級4に当たります。

次世代省エネルギー基準には、
仕様規定として、断熱材の厚さや気密施工を規定したものと、
性能規定として、主に Q値C値の基準値を定めた規定の
2通りになっています。

性能規定でのQ値やC値の基準値は次のようになっています。

 

地域
区分
Ⅰ地域 Ⅱ地域 Ⅲ地域 Ⅳ地域 Ⅴ地域 Ⅵ地域
Q値 1.6 1.9 2.4 2.7 2.7 3.7
C値 2.0 2.0 5.0 5.0 5.0 5.0

※現在はC値に関する基準は撤廃されています。

 

 

上の中の Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ は 地域区分で次のように区分されています。

地域区分 都道府県
Ⅰ地域  北海道
Ⅱ地域  青森県 岩手県 秋田県
Ⅲ地域  宮城県 山形県 福島県 栃木県 新潟県 長野県
Ⅳ地域  茨城県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 富山県 石川県
福井県 山梨県 岐阜県 静岡県 愛知県  三重県 滋賀県 京都府
大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県
山口県 徳島県 香川県  愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県
熊本県 大分県
Ⅴ地域  宮崎県 鹿児島県
Ⅵ地域  沖縄県

 

なお、次の市町村に関しては
上記の都道府県とは関係なく区分されています。

都道府県 地域区分 市町村
北海道 Ⅱ地域 函館市、松前町、福島町、知内町、木古内町、江差町、
上ノ国町、厚沢部町、乙部町、熊石町、大成町、北檜山町、
島牧村、寿都町
青森県 Ⅰ地域 七戸町、十和田湖町、田子町
Ⅲ地域 青森市、深浦町、岩崎村
岩手県 Ⅰ地域 葛巻町、岩手町、西根町、松尾村、湯田町、沢内村、
山形村、安代町
Ⅲ地域 宮古市、大船渡市、一関市、陸前高田市、釜石市、花泉町、
平泉町、大東町、三陸町、田老町
秋田県 Ⅲ地域 秋田市、能代市、本荘市、男鹿市、八森町、山本町、
八竜町、峰浜村、昭和町、飯田川町、天王町、若美町、
大潟村、雄和町、仁賀保町、 金浦町、象潟町、矢島町、
岩城町、由利町、西目町、鳥海町、大内町
宮城県 Ⅱ地域 栗駒町、一迫町、鶯沢町、花山村
山形県 Ⅱ地域 米沢市、新庄市、寒河江市、長井市、尾花沢市、南陽市、
河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町、金山町、
最上町、舟形町、 真室川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村、
高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町、朝日村
福島県 Ⅱ地域 喜多方市、大玉村、長沼町、天栄村、田島町、下郷町、
舘岩村、檜枝岐村、伊南村、南郷村、只見町、
熱塩加納村、北塩原村、山都町、 西会津町、高郷村、
磐梯町、猪苗代町、河東町、三島町、金山町、昭和村、
矢吹町、大信村、平田村、小野町、滝根町、大越町、
常葉町、 船引町、川内村、飯舘村
Ⅳ地域 いわき市、広野町、楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町
茨城県 Ⅲ地域 石岡市、下館市、小川町、美野里町、岩間町、岩瀬町、
美和村、大子町、八郷町、千代田町、新治村、明野町、
真壁町、大和村、協和町
Ⅴ地域 波崎町
栃木県 Ⅱ地域 日光市、足尾町、栗山村、藤原町、塩原町
Ⅳ地域 宇都宮市、足利市、栃木市、佐野市、鹿沼市、小山市、
真岡市、上三川町、南河内町、上河内町、河内町、西方町、
粟野町、二宮町、 益子町、茂木町、市貝町、芳賀町、
壬生町、石橋町、国分寺町、野木町、大平町、藤岡町、
岩舟町、都賀町、氏家町、高根沢町、 南那須町、烏山町、
田沼町、葛生町
群馬県 Ⅱ地域 長野原町、嬬恋村、草津町、六合村、白沢村、利根村、
片品村、川場村、水上町
Ⅲ地域 沼田市、赤城村、黒保根村、東村(勢多郡)、倉淵村、
小野上村、万場町、中里村、上野村、下仁岡町、南牧村、
松井田町、中之条町、 東村(吾妻郡)、吾妻町、高山村、
月夜野町、新治村、昭和村
千葉県 Ⅴ地域 銚子市
東京都 Ⅲ地域 奥多摩町
Ⅴ地域 大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、
八丈町、青ヶ島村、小笠原村

 

次世代省エネルギー基準は
地球温暖化対策に貢献するため定められたとは言うものの、
実際はそのようにはなっていないのが実情です。

なぜなら、それまでは
リビングだけ、あるいは寝室だけという部分冷暖房でしたが
次世代省エネルギー基準の家では、もっと広い範囲を冷暖房をするようになり、
場合によっては、ヒートショックを無くすために24時間全館冷暖房するような考え方も出てきました。

その結果、 結局、消費するエネルギーはあまり変わらなくなってしまいました。

地球温暖化対策に貢献するためには、
更なる高断熱高気密化が必要です。

現在では次世代省エネルギー基準よりも高いレベルの省エネ基準が設定されています。

こちらをご参照ください。
これからの住宅の省エネルギー基準

 

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