【回想録】起業のメリット





 

 

私が住宅の仕事をするようになってから
10年が経とうとしていました。

その間、手掛けた新築住宅は約30棟。

しかし、私は過酷な労働をしいられ、
会社からは全く評価されない・・・。

もう限界が来ていました。
私は会社が嫌で嫌で仕方ありませんでした。

その気持ちを押し殺して、無理矢理仕事をしてきましたが、
夜、眠る事ができなくなってきて、
時折、めまいを覚えるようにもなりました。

大好きだったバレーボールやサッカーにも
興味を持てなくなり、
何事にも気力を出す事ができなくなってきました。

それ以上、この会社にいたら
私はおかしくなってしまう‥‥‥。

もうダメ、会社を辞めよう‥‥と決意するのでした。


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妻にその事を話すと、
「何考えてんの、アンタ!」

‥‥そりゃそうですよね。

その時、私は43歳。

妻と2人の子供を抱え、失業者に‥‥。

人生最大のピンチがやってきました。

会社を辞めた私は、早速ハローワークへ行くのですが、
ハローワークはいつも人でごった返していました。

求人のほとんどが35歳までで、
給料は安いですし、良い仕事は全くありません。

それでも、住宅関係の何社かと面談をしましたが、
どの会社の経営者も、私の肌に合わないというか‥‥、
上から目線で偉そうですし、
こんな経営者の下では働きたくないな‥‥
と言うようなところばかりでした。

人に雇われるというのは、どうも私には合わないな‥‥。

別に、何か当てがあった訳ではありませんが、
いっその事、自分が社長になろうか‥‥
と考えるようになっていました。

そして、いつしか就活も止めてしまうのでした。

 

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私が起業することを宣言すると、妻は勤めに出るようになり、
「大丈夫、なんとかなる」と言ってくれました。

その時の妻の収入では
家族4人がとても生活していける状況ではありませんでしたが、
それでも私の妻は、物事をポジティブに捉えてくれるので、
私も本当に助けられました。

起業してしまえば、社長や上司から、
無理難題を押し付けられることもありませんし、
自分が思った通りに、何でも自由にできます。

生活は本当に苦しくなってしまいましたが、
こんなに晴れ晴れとした気分を
味わったことがありませんでした。

今では、妻は勤めを辞め、
私の収入だけで、なんとか生活できるようになりました。

とても贅沢な生活とまではいきませんが、
なにより以前の会社にいた時とは精神的負担が全く違います。

しかも、働く時間は以前の1/2程度。

働きたい時に働いて、休みたい時に休む。
毎晩、夕食は家族揃って食べています。

 

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今の世の中、一般的に労働環境は最悪ですね。

非正規労働者の割合は35%を超え、
安い賃金で、不安定な生活を強いられています。

結婚して家族を持つことを躊躇してしまいますよね。

正規社員であっても、収入は安定しているとはいうものの
結構過酷な労働を強いられています。

毎晩、家族で夕食なんて、不可能ですよね。

そんな労働環境でも、耐えられる人は良いのですが、
もう嫌だという人がほとんどでしょう。

私も、そんな労働環境には、とても耐えられませんでした。

一層の事、私のように起業してしまうというのも、
劣悪な労働環境を抜け出す、1つの手かも知れません。

ただ、リスクが付きまとうというデメリットはありますが。

さて、これまで10回に渡り、
私の回想録をブログに書いてきましたが、
今回が最終回です。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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