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スウェーデンハウスのモデルハウス
スウェーデンハウスのモデルハウスを訪問し、徹底取材。
スウェーデンハウスの評判は?
坪単価は?
仕様は?
プロの目でスウェーデンハウスの特徴をご紹介します。
スウェーデンハウスは北欧スタイルの雰囲気と高断熱高気密が特徴です。
また、実際に耳にしたスウェーデンハウスの評判もご紹介します。
「スウェーデンハウスの評判」メニュー
スウェーデンハウスの直近4年間の売上高をグラフにしました。
★オリコン満足度調査1位
スウェーデンハウスは何といっても、オリコン顧客満足度ランキング連続総合1位の受賞が自慢です。
中期経営計画では、リフォームと非住宅事業の営業強化を挙げています。
非住宅事業として挙げているのは、老人ホームや宿泊施設で、福祉国家のスウェーデンで発展した高断熱高気密を積極的に取り入れ、スウェーデンハウスのブランド名を生かした展開を計画しているようです。
★坪単価の目安
スウェーデンハウスの説明では、
価格の目安は 坪単価65万円から とのことでしたが、
一般的に言われているのは、 実際には最低でも「坪単価80~90万円」は下らないとのことです。
ちょっと一般庶民には敷居の高いハウスメーカーです。
★スウェーデンハウスの壁はセカンドハウス用
スウェーデンハウスがスウェーデンから輸入している躯体の壁は、 サマーハウス(セカンドハウス)用の壁です。
夏のバカンスで使用する家なので、 実際のスウェーデンの家よりも性能は劣っているようです。
それでも、これだけ高性能なのですから、 スウェーデンはさすがに住環境において世界一の先進国だけあります。
★換気システムに難あり
スウェーデンハウスが採用している換気システムは全熱交換型の換気システムです。
ただ、寒冷地に関してはスウェーデン製の第三種換気システムを採用する事になっています。第三種換気というのは、給気は自然給気で、排気はファンを使って強制的に排出する換気システムです。熱交換などはしないので、外気の温度がそのまま家の中に入ってきますし、家の中の空気をそのまま捨ててしまいます。
普通に考えると、寒冷地こそ全熱交換型で、排気する空気の熱を回収して、家の中に戻す方が良い様に思うのですが。でも、わざわざ寒冷地は第三種換気としているという事はちゃんとそれなりの理由があるはずですね。
おそらく、家の中が20℃で、外がマイナス10℃だったりしたら、熱交換ユニットの中で結露が発生するのかも知れませんね。その結露水でカビが発生して、家中にカビをまき散らす事になるのかな?
確か、スウェーデンではほとんどの家(95%以上だと聞いたことがあります)が第三種換気です。
だとしたら、今、寒冷地で熱交換型の換気システムを使っているお宅は大丈夫なのでしょうか?
換気方式についてはこちらを参照
★押し売りはしない
実は関西では、過去にワコールが代理店となって、スウェーデンハウスを販売していたことがありました。
その時に会った営業マンは、 「実は私、ついこの前まで下着を売ってました」 と言うので笑わせてもらいました。
今は、ワコールは住宅事業から撤退し、 関西エリアはスウェーデンハウスの直轄で展開しています。
それでも、インテリアコーディネーターなどは 今でもワコールの社員だったりするようです。
ところで、下着を売っていた営業マンの印象が強いせいか、 私の印象では、スウェーデンハウスの営業マンは 決して押し売りをしてこない印象があります。
でも実際、スウェーデンハウスのお客さんの多くは、初めからスウェーデンハウスで建てようと思って来るので、 他社と競合することがあまりないようなのです。
ですから、押し売りする必要がないのでしょう。
★高断熱高気密住宅を心得ています
数値の上では、Q値、C値を一条工務店に抜かれてしまいましたが、 あくまで、私の個人的な感想としては、 大手の中では高断熱高気密に関して、最も心得ているように思います。
一条工務店の営業マンに何人か会いましたが、 営業トークで数値の説明はあるのですが、 そのような高断熱高気密の家に住んだら どうなるのかと言う説明はありません。
単純に、 「冬暖かく、夏涼しい」程度です。
その点、スウェーデンハウスの営業マンは 高断熱高気密住宅をよく心得た営業トークをします。
例えば、
「このモデルハウスで今動かしているエアコンはこれだけなんですよ」
「このモデルハウスでは、エアコンを点けっ放しにしているんですけど、 毎月の電気代はこれだけなんですよ」
「1階にいても2階にいても、ほとんど温度が変わらないでしょ」
他にも、「高断熱高気密住宅であれば、こんな生活ができるんですよ」
と言うような話がたくさん出てきます。
スウェーデンハウスと同じように高断熱高気密住宅を売りにしている一条工務店ですが。
私が行った一条工務店のモデルハウスでは 真冬や真夏に、玄関ドアは開いていて、 ガラス1枚の自動ドアが付いています。
しかし、スウェーデンハウスは、いつ行っても 必ず玄関ドアが閉まっています。
そして、その玄関ドアには 「モデルハウスの温熱環境を体感してもらうために‥‥」 という貼り紙があります。
更に、モデルハウスの至る所に温湿度計が置いてあって、 どの部屋に行っても温度差がほとんど無いことをアピールしています。
私の行った一条工務店のモデルハウスでは 温度計は一つも置いてありませんでした。
高断熱高気密住宅には、提供する側の姿勢が重要かと思います。
実は高断熱高気密住宅の住み方にはコツがありまして、そのコツを提供する側が施主に教えてあげないと、せっかくの高断熱高気密住宅が宝の持ち腐れになってしまします。
★モデルハウスの女性の商品知識に驚き
モデルハウスに行って、 営業マンが出払っていると、 営業マンに代わって女性の社員(事務員だと思います)が応対します。
仕方ない事ですが、そうなると大概、頼りなくて、 私の質問に、まともに答えることができませんし、 私の後ろをただ付いてくるだけという感じです。
ところが、これまでにスウェーデンハウスの女性社員に 3人応対してもらったのですが、 その3人とも、とても商品知識が豊富でした。
さすがに専門的な話は無理でしたが、 あれだけ自社のアピールができたら充分です。
末端まで、社員教育が行き渡っているというのを感じます。
いつだか出会った積水ハウスの頼りない男性営業マンより、 よっぽど役に立つのではないでしょうか。 (積水ハウスの営業の方、ごめんなさい)
★スウェーデンハウスの断熱、気密性
スウェーデンハウスで、外せないのが高断熱高気密です。
カタログに記載されている数値を見ると、
Q値=1.14(以前は1.39だったと思うのですが‥)
C値=0.74(平均値)
ちなみにZEH(ゼロエネルギー住宅)の断熱基準は次のようになっています。
最近では一条工務店がこれより若干上回る数値を出していますが、 それでも、1980年代から同じ性能で一貫してきたスウェーデンハウスは すごいです。
日本の高断熱高気密住宅の先駆者と言って良いのではないでしょうか。
私の記憶では1990年代の頃は実験棟やモデルハウスなどでは 気密測定は行っていましたが、
全棟に気密測定は行っていなかったと思います。
2000年頃から全棟に気密測定を行うようになりました。
ただ、「FPの家」なんかでは、もっと早い時期、
発足当初から全棟気密測定をしていましたが。
★トリプルガラスの木製サッシ
スウェーデンハウスが他のハウスメーカーと最大に違う特徴の一つが、 木製のトリプルガラスのサッシです。
スウェーデンハウスの木製サッシ
今、日本でもトリプルガラスはようやく出回り始めましたが、まだまだ一般的ではありません。
しかし、スウェーデンでは昔から、トリプルガラスが当たり前です。
スウェーデンから輸入した木製トリプルガラスサッシが標準なので、 これは、他のハウスメーカーでは真似のできないことです。
でも、スウェーデン製の木製トリプルガラスサッシは 日本でも「ガデリウス」というところが輸入販売しています。
ですから、地元の工務店であればスウェーデン製の木製サッシは充分に対応可能です。
ガデリウス→ http://www.gadelius.com/
ところで、このサッシは木製ですから、 年に1回メンテナンスが必要です。
スウェーデンハウスの話では、 ホームセンターなどで、キシラデコールを買ってきて塗る必要があるとのこと。
ただ、キシラデコールは匂いが強いので、 近所から苦情の出ないように注意しなくてはなりません。
★スウェーデン製なのは壁と窓だけ?
スウェーデンハウスの特徴はなんと言っても、スウェーデンらしい北欧風の外観デザインです。
スウェーデンハウスの実験棟
写真はスウェーデンハウスのHPより
スウェーデンハウスは、 スウェーデンの輸入住宅と謳っていますが、 実際にスウェーデンから輸入しているのは 木製トリプルガラスサッシと玄関ドアだけ。
スウェーデンハウスの説明では 「屋根のトラス(屋根組)は カナダの木材を使って、日本で制作していますが、壁パネルはスウェーデンから輸入しています」 とのことでした。
しかし、ツーバイフォーのハウスメーカーである三菱地所ホームによると 、
「うちの工場で、スウェーデンハウスさんの壁パネルも作ってますよ」
と言ってました。
ともかく、スウェーデンの雰囲気をかもし出した インテリアや外観を全面に出してアピールしていますが、
床材や内装建具、外装材、住設などは、 すべて、国内メーカーのものですし、スウェーデン風と捉えるのが良いかと思います。
スウェーデンハウスについて、私の耳には良い評判も悪い評判も入ってきていません。
ただ、オリコンの顧客満足度ランキングでは、2015年から5年連続でランキング1位という評価になっています。
スウェーデンハウスに関する評判や口コミを募集します
スウェーデンハウスで家づくりを検討している方々のために、
ご参考になるような実際にあったお話しを教えてください。
悪い話しでも結構ですし、スウェーデンハウスで建てて良かったというお話しも歓迎です。
ぜひ、こちらの問合せフォームから、情報をお寄せください。
そのハウスメーカーの成り立ちやルーツは、どんなハウスメーカーなのかを知るための手がかりとなります。
これまで、色々なハウスメーカーの 誕生秘話などをお伝えしてきました。
積水ハウスやセキスイハイム、大和ハウスなど、 最大手のハウスメーカーについては、 ネット上を探すと色々と情報が出てきます。
しかし、さすがにこのぐらいの規模のハウスメーカーになると あまり誕生秘話の情報が出ていません。
仕方ないので、私の知っている範囲内で書きます。
間違っていたらごめんなさい。
スウェーデンハウスの親会社は 北海道の「トーモク」という段ボールのメーカーです。
トーモク→ http://www.tomoku.co.jp/
1960年代、
トーモクはスウェーデンで段ボールの原材料として 良質な木材が採れることを知り、 スウェーデンから木材の輸入を始めます。
そんな中、 スウェーデンでは、住宅建築ができない冬の間に、 サマーハウス(セカンドハウス)用の壁パネルを作り貯めして、 夏になると一気にサマーハウスを建築していることを知ります。
そこで、このサマーハウス用の壁パネルを日本に輸入して、 住宅建築ができないかと考えました。
そして、北海道の石狩群に実験棟を建設。
スウェーデンの家の性能の素晴らしさが実証できた頃、 スウェーデンのレクサンドという街と 姉妹都市にあった北海道の当別町で、 宅地開発として、スウェーデン村建設の話が持ち上がりました。
トーモクと三菱地所がその話に乗り、
でき上がったのが「スウェーデンヒルズ」です。
この成功を機に、1984年にスウェーデンハウス株式会社を設立。現在に至ります。
なお現在、三菱地所はスウェーデンハウスとは別に 「三菱地所ホーム」というブランドで、住宅事業を展開しています。
コンシェルジェの奥さんがハウスメーカーを厳しくチェック!
主婦の独自の目線からスウェーデンハウスを評価します。
★スウェーデンハウスのモデルハウス
モデルハウスの間取り
★確かに暖かい
先日訪問した日本ハウスHDのモデルハウスは、 スリッパを脱ぐと、床が冷たく感じました。
でも、スウェーデンハウスの床は さすがに高断熱高気密をウリにしているだけあって、 ぜんぜん冷たくありません。
これまで、沢山のモデルハウスを回ったけど、 どこも「標準で次世代省エネルギー基準をクリアしています」 と言って高断熱高気密をアピールするんですよね。
でも、裏に回ると エアコンの室外機が10台ぐらい置いてあったりして、 しかもそれが、かなり大型で、 ブンブン、フル回転してます。
でも、スウェーデンハウスのモデルハウスには 室外機は6台ぐらい。
しかも、普通の家庭についているような 小さい室外機。
それでも、すごく温かいし、 どこに行っても同じ温度。
足元まで暖かいから、とても快適です。
モデルハウスに行ったら、裏側も要チェックですよ。
★モデルハウスの解体ショー!
モデルハウスを案内してくれた人が教えてくれたんですけど、スウェーデンハウスでは、 モデルハウスを解体する時に、 ショーのように、一般の人に公開するらしいんです。
年月が経っても、 躯体は新築当時のままという事を見せる目的でやるみたいなんですけど、 まるでマグロの解体ショーみたい。
これはちょっと面白いかも。 機会があったら、ぜひ見てみましょ!
★木製の窓はお洒落で良いけど‥‥
スウェーデンハウスの最大のウリは スウェーデンから直輸入した木製のトリプルガラスのサッシ。
普通のアルミサッシよりも、雰囲気は良いし、 しかも重厚で、すごく断熱性も良さそう。
でも、メンテナンスが大変そう。
木が腐らないように、 定期的に「キシラデコール」って言うのを塗らなきゃいけないらしい。
旦那の「住まいづくりコンシェルジェ高田」の話では、 10年ぐらい前、シロアリの薬を嫌がるお施主さんがいて、 代わりに「キシラデコール」を土台に塗ったことがあったみたい。
旦那が自ら現場に行って塗ったらしいんですけど、 結構、揮発性の塗料らしく、シンナーみたいな匂いがきつくて、 気持ち悪くなったとか。
おまけに、近所の人たちから苦情がきたみたい。
ってことは、 年に1回、窓のメンテナンスをする前には、 ご近所に菓子折りを持って回らなきゃならないってこと?
ナンか考えただけで、面倒くさ~! しかも、すっごく体に悪そう‥‥。(=д=;)
★木製の窓はスウェーデンハウスじゃなくても使えます。
木製の窓は、メンテナンスに難があるので 私は抵抗があるけど、 雰囲気は良いし、断熱性も良さそう。
スウェーデンハウスの話では、 「このサッシは、当社ならではです」と言うけど、
旦那の話では、「ガデリウス」っていうところが スウェーデンハウスと同じサッシを輸入して販売してるらしい。
ガデリウス→ http://www.gadelius.com/
確かに、大手ハウスメーカーだと、 それに対応できないかも知れないけど、 地元の工務店だったら、ぜんぜん問題ないみたい。
★壁をスウェーデンから輸入する必要あるの?
スウェーデンハウスが 窓以外にスウェーデンから輸入しているのは、「壁」。
スウェーデンハウスの説明によると、 現地のスウェーデンの人が、職人技で作ってる とは言うけれど、それにどんな意味があるの?
別に、木材だけ輸入して、日本の工場で作ったらいいんじゃないの?
その方が、よっぽどメリットがあるんじゃない?
海外の工場で作っているから、融通が利かなくて、 プランにも、すごく制限があるみたいだし、 壁の状態よりも、木材の状態の方が、 輸送コストだって、ずっと安くつくし、 スウェーデンは恐ろしく税金が高いみたいだから、 人件費も別に安い訳じゃなさそうだし、 日本は今、こんなに不景気で、 仕事が無くて困ってる人が沢山いるじゃないの。
日本の企業なんだから、 何もスウェーデン人に雇用の場を与えることないんじゃない?
スウェーデン人はかなり真面目で勤勉みたいだけど、 日本人はもっと勤勉でしょ。
きっと、日本で作った方が、良いものできるんじゃないの?(`д´# )
★換気システムに疑問
先ほどご紹介したガデリウスでは 「フレクト」っていう、スウェーデン製の 換気システムを扱っています。
実は我が家にはその「フレクト」が付いてます。
旦那によると、 緻密に換気計画をすることができて、 施工後には、計画通り換気できているかどうか検査をして、 後から微調整もできるとか。
スウェーデンハウス以上に高断熱高気密をウリにしている「FPの家」では 「フレクト」を標準装備にしています。
ただし、「フレクト」は第三種換気です。第三種換気は家の中の冷暖房された空気を、そのまま外に捨てちゃうんです。
スウェーデンハウスの標準仕様の換気システムは全熱交換型です。でも、寒冷地だと第三種換気の「フレクト」にするらしい。
えっ? なんで?普通は逆じゃないの?寒冷地こそ熱交換が必要だと思うんですけど。意味が分かりません。
発足当初から高断熱高気密に拘った家づくりをして、 現在まで一貫してきたことは、とても評価できます。
ただ、スウェーデンの輸入住宅を謳っているものの、 実際は構造材も含め、日本製であるというのは、 単なるスウェーデンの雰囲気だけということですね。 でも、それは決して悪いことだとは思いません。
ただ、実際に北欧での在住経験があるなど、 本物志向の人には、スウェーデンハウスでは我慢できないのではないでしょうか。
とは言え、それでも、住宅の温熱環境に関しては期待できそうです。
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