一昨日の7月1日に相続路線価が発表されました。
相続路線価は相続税を計算するための数値で、
その年の1月1日時点での土地の価格が基準となっています。
相続路線価について詳しくはこちら
⇒路線価(相続税路線価)とは
近畿地方ではここ5年間連続して、相続路線価が上昇しています。
次の図は京都の四条烏丸付近で、2017年と2020年の同じ場所の相続路線価を比較したものです。
上図2017年の相続路線価
下図2020年の相続路線価
2017年では1㎡当たり40万円でしたが、2020年では67万円になっています。
この3年間で67.5%も上昇しています。
ただ、先述した通り、相続路線価はその年の1月1日時点での価格です。
2020年の1月1日頃は、まだ、新型コロナウイルスは話題にもなっていませんでした。
おそらく現時点での土地の価格は新型コロナウイルスの影響で、大きく値下がりしているはずです。
ですから、今、相続が発生してしまうと大変ですね。
実際よりも高い価格で土地が評価され、高額な相続税を払わなければなりません。
もし、相続税が払えなければ、土地を売却してお金に換えなければなりませんが、
かなり安くしなければ売れないでしょうし、なかなか買い手が付かないでしょう。
「おやじ、なんでこんなタイミングで亡くなるんだよ!」
と思わず言いたくなってしまうかも知れませんね。