床の間のマナー・歴史を知ると分かってくる

HPに『床の間の様式と種類|真・行・草』という記事をアップしました。
こちらです↓
『床の間の様式と種類|真・行・草』

最近の新築住宅では、和室を設ける方はいらっしゃいますが、床の間を設ける人は少数です。

床の間と接する機会があるとしたら、旅行先で宿泊する旅館ぐらいなものでしょうか。
普段、あまり接する機会が無いと、床の間にどう対応してよいのか分かりませんよね。

例えば上の写真の様な場合、誰がどこに座るのか決まりがあるんですよ・・・。


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もし、家族だけで食事をするのであれば、
床の間に一番近い席へ座るのは、家長であるお父さんか、あるいはお爺ちゃん。
もしかしたら、今時はお母さんが家の中で一番偉い場合もあるかも知れません。

もし、お客さんを招いての食事であれば、お客さんが床の間側の席に座ります。

つまり、床の間に近い方が上座になるというルールがあるのです。

なぜなのか?

それは床の間の歴史を知ると、自然と分かってきます。

床の間の歴史

床の間の歴史についてはこちらに詳しく記載しました。

床の間とは

その中から一部抜粋してご紹介します。

時は14世紀、室町時代。
公家から武士へと文化の主役が移行しました。

武士の世界では君主と家臣という絶対的な上下の差が存在し、
君主が家臣と対面する際には、君主が家臣よりも一段高い「上段の間」に鎮座しました。

「上段の間」に座れるのは君主だけ。
他の人が足を踏み入れる事は許されません。

家臣は一段低い「下段の間」に着座し、家臣の中でも身分の高い者だけが「上段の間」の近い所に着座する事が許されました。

この「上段の間」が、後に「床の間」へと変化しました。

床の間のタブー

なぜ、床の間側が上座なのか?
歴史を見れば、よく分かりますね。

それと床の間のタブーも自ずと分かります。

床の間の上に載ってはいけません。
旅行先の旅館なんかで、床の間に荷物を置いたりしてはいけません。

とは言え、床の間にテレビや電話を置いてある旅館が結構ありますけど・・・。

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