京都市上京区の現場が上棟しました。
特にあらたまって上棟式を行う事はしませんが、
お施主さんの方でお酒を用意し、大工さんたちに持って帰ってもらようにされていました。
また、小屋裏に納める御幣も用意してありました。
関西で上棟の御幣と言えば、おかめ御幣ですね。
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おかめ御幣の由来は、上七軒の辺り、
七本松通り、今出川を上がった所にある千本釈迦堂です。
千本釈迦堂の本堂を建てた棟梁、長井飛騨守高次(ながいひだのかみたかつぐ)の妻が阿亀(おかめ)さんなのです。
そこには悲しいお話がありました。
今から800年前の1227年に建てられた本堂は、京都市内では最古の木造建築物です。
この800年の間に応仁の乱をはじめ、京都中が火の海になる出来事が多々ありましたが、千本釈迦堂の本堂だけは戦火を逃れ、現在に至っているのでした。
そのため、御幣に「おかめ」さんの面を付けて、頑丈な家の建築と、繁栄を祈念するようになったのでした。
詳しい話について、近いうちに千本釈迦堂へ取材に行って動画を作成しようと考えています。