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住友不動産のモデルハウス
プレミアム・J・シリーズ
住友不動産のモデルハウスを訪問し、徹底取材。
住友不動産の評判は?
坪単価は?
仕様は?
プロの目で住友不動産の特徴をご紹介します。
ツーバイフォー工法でモダンなデザインに特徴があります。
また、実際に耳にした住友不動産の評判もご紹介します。
「住友不動産の評判」メニュー
★坪単価の目安
住友不動産の商品は、次のようなシリーズがあり、それぞれ価格帯も違います。
J・アーバンシリーズ
他のハウスメーカーには無い、モダンなデザインが特徴で、2003-2004年にグッドデザイン賞を受賞して以来、住友不動産の主力商品となりました。
6種類のタイプが用意されていて、選べるようになっています。中でもパティオ(中庭)のあるタイプは、最も人気のある商品になっています。
価格は、営業マンの話では、最も安いもので坪単価の目安が「50~60万円」とのことです。
工法はツーバイシックスになります。
J・アーバン
プレミアム・J・シリーズ
「オープンな都市型住宅」として、インナーバルコニーなどを積極的に採用し、プライバシーを確保しながら外部空間を取り込み、都市部でも自然を感じる事ができる住環境がコンセプトです。
都市型のフラッグシップを目指すと言うだけあって、ひじょうにモダンな外観デザインとインテリアを特徴としています。
価格は住友不動産の中では最も高めの設定になっていて、坪単価は80万円からといったところが目安のようです。
工法はツーバイシックスとウッドパネル工法に対応しています。
プレミアム・J
J・レジデンス
深い軒のシャープな外観デザインと天然木の風合いが特徴です。
モダンなデザインに偏り過ぎる事はなく、ナチュラルテイストに偏り過ぎる事もなく、次世代のスタンダードを目指して開発された商品です。
価格はJ・アーバンよりも少し高めの坪単価60万円からといったところが目安のようです。
J・レジデンス
写真は住友不動産のカタログより
邸宅型住宅シリーズ
J・アーバンが発売される前からの商品群で、世界各国のデザインテイストをモチーフにした外観が特徴です。
営業マンの話によると、この商品の坪単価は、最も安いもので「40~45万円」とのことです。
邸宅型住宅シリーズ
写真は住友不動産のカタログより
★オールマイティーな営業マン
住友不動産の最大の特徴は営業マンです。
私に応対してくれた営業マンは 説明がすごく的確で、専門的な内容の話もできるので、 チョッと驚いたのですが、聞けば営業職の前は、10年間設計部門にいて、 建築士の資格も持っているとか。
ですから、普通の営業マンのように、 プランの作成を設計部門に任せることはせず、 ほとんど、自分で作るそうです。
お客さんから直接話を聞いた自分が プランを作るのが一番確かということらしい。
彼が言うには、 住友不動産の営業マンには新入社員はいないらしい。 相当な年月、他の部署で経験を積まないと、営業職に就けないとのこと。
彼以外の営業マンも、 皆、自分でプランを作成して、現場の状況もチェックするとか。
はたして、本当だろうか?‥‥と思い、別の住宅展示場の住友不動産のモデルハウスに行ってみました。
すると、そこで対応してくれた営業マンは、 大学を卒業してすぐに、住友不動産の外注先の設計事務所に勤め、その後、住友不動産の現場担当をしていたとか。
やはり、建築士と施工管理技士の資格を持っていました。
‥‥どうやら本当のようです。
これは、他のハウスメーカーには無い、大きな特徴です。
★住友不動産の断熱、気密性
C値:公表されていません
ウッドパネルセンチュリー UA値=0.31W/㎡K
ツーバイシックス UA値=0.42W/㎡K
その他 UA値:0.46(1地域)~0.87(7地域)
住友不動産には、4種類の工法があるのですが、その中でも「ウッドパネルセンチュリー」と「ツーバイシックス」はハウスメーカーン中ではトップクラスになります。
できれば全棟気密測定をしてくれると良いのですが。
ちなみにZEH(ゼロエネルギー住宅)の断熱基準は次のようになっています。
★住友不動産の工法
住友不動産は元々はツーバイフォー専門のハウスメーカーでしたが、今では木造軸組み工法も扱っています。
住友不動産の扱う工法は、大別して次の4つになります。
ウッドパネル工法
木造の軸組工法で、更に外壁にウッドパネルを張り、耐震性を高めています。
柱や梁の接合部は金物になっています。
ウッドパネルセンチュリー
ウッドパネル工法をさらに進化させ、100年の耐久性を実現るものです。
耐久性や対候性はもちろん、断熱性能もワンランク上の工法です。
ツーバイフォー工法
住友不動産も元々、輸入住宅を扱っていたことから、ツーバイフォー工法を専門としたハウスメーカーでした。
ツーバイシックス工法
工法としては基本的にツーバイフォー工法同じですが、部材の断面が大きくなった分、耐震性も断熱性もワンランク上になる工法です。
※商品のシリーズによっては、対応できない工法と対応できない工法があります。
★「J・アーバン」がグッドデザイン賞を受賞
今、住友不動産の主力商品は「J・アーバン」で、 この商品が過去に4年連続で「グッドデザイン賞」を受賞しました。
私は昔、工業デザイナーをしていました。
その時に何度か、自分の作った自信の商品を 「グッドデザイン賞」に出したのですが、ダメでした。
「グッドデザイン賞」を取るのって、すごく難しいんですよ。
さて、「J・アーバン」ですが、 都会的でモダンなデザインでまとめられていて、外観デザイン、空間デザイン、設備・仕様、 それぞれを多彩なメニューの中から 自由に選んで組み合わせるようになっています。
特に、パティオ(中庭)のある間取りを採用したシリーズがあり、営業マンの話では、それが、とても受けが良いとのこと。
パティオのあるシリーズの間取りを採用しながら、 他の「J・アーバン」の外観やインテリアを採用することもできます。
正直、J・アーバンが登場するまでは、あまりパッとしなかった住友不動産ではありますが、「J・アーバン」によって、かなり特徴が出たように思います。
更に、J・アーバンの後に発売された「プレミアム・J」と「J・レジデンス」もグッドデザイン賞を受賞しています。
★標準装備の制震システム
地震の揺れを約50%低減する制震システムが標準装備です。
※制震装置の詳しい説明はこちら→ 制震装置とは【住宅建築用語】
壁の中に特殊な弾性ゴムのダンパーを設置する事で
地震エネルギーを熱エネルギーに変換して吸収するというものです。
ほとんどのハウスメーカーでは、この様な制振装置はオプション扱いになっていますが、標準装備だという所は、ポイント高いですね。
住友不動産の制震システム
※写真は住友不動産のHPより拝借
★制震装置「ニューパワーキューブ」
こちらは住友不動産が特許を取得した、オリジナルの制震装置です。
一般的な制震装置は平面的で、壁の中に納まってしまいます。
地震の際に建物が変形するのを利用して、揺れを吸収する仕組みになっているので、特に住友不動産がメインの工法としているツーバイフォー工法では、剛性が強く、もともと建物の変形が少ないために、制震装置の効力は、在来工法と比べると、もう一つ発揮できません。
「ニューパワーキューブ」は 建物のほぼ中心付近で、
基礎と一体となったL字型のRCの壁と2階の床の間に制振装置を組み込みます。
住友不動産のニューパワーキューブ
※写真は住友不動産のHPより
とりわけ、ツーバイフォー工法の場合、
積み木を縦に重ねたような状態になってるので、
地震の際は上下階で若干のズレが生じます。
このズレを吸収することで、建物の変形を最大55%軽減させます。
また、L字のRC壁の部分は、収納スペースとして利用できます。
「ニューパワーキューブ」よりも以前には「パワーキューブ」というのがありました。
それは鉄骨で組んだ箱を1階と2階に設置する物でしたが、
そよりシンプルで、採用しやすくなっています。
住友不動産の努力の跡が伺えます。
★超耐震構造「ニューパワーコラム」
(オプション装備)
「ニューパワーコラム」は
鉄板を建物の4隅の壁の中に仕込むという単純なもので、
最近流行りの免震や制震のように、
揺れを軽減するのではなく、
揺れに耐えて建物の倒壊を防ぎます。
住友不動産が特許申請中の耐震構造です。
住友不動産のニューパワーコラム
※写真は住友不動産のカタログより
「Jアーバンシリーズ」でパティオ(中庭)のある商品があり、それが主力商品となっています。
しかし、中庭があると、
自慢の制震装置「ニューパワーキューブ」を設置しようにも、設置する場所がありません。
また、中庭がある間取りだと、偏心が大きくなり、地震の揺れによる倒壊の可能性が高くなるので、4隅の壁を強くすることで、それを防ぐ効果が得られます。
察するに、そんな理由から
超耐震構造「ニューパワーコラム」が開発されたのでしょう。
パティオ(中庭)を設けるなど、
偏心が大きくなるプランではない場合は、「ニューパワーキューブ」を特に採用する必要はないかと思います。
※偏心とは 建物の形状の中心と建物の重心がずれていること。
★保証期間は短め
最近、ハウスメーカーの多くは、30年保証や60年保証など 非常に長い保証期間をウリにしています。
住友不動産は 10年間、無償点検を行い、主要部位について無償保証。
その後は有償点検で、最長20年までの保証となっています。
数年前でしたら、極普通でしたが、 今のハウスメーカーの中にあっては、非常に短いです。
ただ、突然破産して世の中を騒がせた富士ハウスというハウスメーカーも5~60年という長期保証をウリにしていました。
ところが、今となっては・・・。
長期保証の意味に疑問を感じます。
おそらく、へーベルハウス辺りが長期保証を謳い始め、 他のハウスメーカーもそれに追随したのでしょう。
あまり意味のない流行りに左右されないというのは、 むしろ、評価できると言えるかも知れません。
住友不動産について、私の耳には良い評判も悪い評判も入ってきていません。
着工数がそれほど多くないからかもしれません。
住友不動産に関する評判や口コミを募集します
住友不動産で家づくりを検討している方々のために、
ご参考になるような実際にあったお話しを教えてください。
悪い話しでも結構ですし、住友不動産で建てて良かったというお話しも歓迎です。
ぜひ、こちらの問合せフォームから、情報をお寄せください。
そのハウスメーカーの成り立ちやルーツは、どんなハウスメーカーなのかを知るための手がかりとなります。
★世渡り上手の住友家
住友不動産は、言わずと知れた旧住友財閥のグループ会社です。
住友グループの中では小規模の企業ですが、 戦後、住友家の不動産資産を譲り受けてスタートしました。
そのため、住友財閥の継承企業として、 グループ内では中心的な地位にあります。
住友財閥の起源は非常に古く、住友家の先祖は平家一門。
初めて住友の名が歴史に登場するのが、 室町時代で、将軍の足利家に仕えていた住友忠重という人物が 住友財閥の「始祖」です。
戦国時代になると、今川家に仕え、
その後、時勢に応じて権力者を次々転変しながら仕え、 最終的には徳川家に仕えるという、
世渡り上手と申しますか、 世の風を読むのに長けていた一族でした。
武家社会ではある程度の地位を築くのですが、
後の江戸時代に町人文化が謳歌することを予見してか、 突然、武士を辞め、
京都の洛中で「富士屋」という本と薬の店、 大阪で「泉屋」という銅商を営みました。 まさに、これが住友財閥の誕生でした。
その後、別子銅山で財を成すのですが、
詳しくは私のサイトの「住友林業の評価」に記載していますので、 そちらをご覧ください
★当初はローコストがウリでした
住友不動産が出資し、住友不動産ホームとして、 1982年に戸建て住宅のハウスメーカーとしてスタートしました。
当初は、北米の輸入住宅を手掛け、 1990年代には、1ドル100円を切る円高が追い風となり、
「アメリカンコンフォート」という 坪単価26万円ほどのローコスト住宅を展開。
「アメリカンコンフォート」は、規格化された商品で、
予め決められた間取り集の中から選び、 しかも、ほとんどが延床面積50坪を超えるような間取りだったので、
都市部の住宅事情には合わず、郊外でしか売れませんでした。
その頃の住友不動産のイメージは タ○ホームのような「安かろう、悪かろう」でした。
しかし、ほとんど輸入品を使っていないのに 輸入住宅を謳うようなところが横行するようになり、 更に、2000年代になると、ドル高になってしまいました。
そのため、輸入住宅のブームは去り、
2002年には親会社の住友不動産に事業統合され、 現在に至っています。
ネット上の評では、
輸入住宅は日本の気候風土に合わなかったため、 販売不振により吸収合併されたというものがありますが、それは間違った見解です。
現在住友不動産では、ローコスト住宅の「アメリカンコンフォート」は 「邸宅型住宅シリーズ」の アメリカンスタイルとして残っています。
しかし、全体的に ローコスト住宅からは脱却して、新たな方向に商品展開をしています。
昔の住友不動産を知っている私が思いますに、 2000年以降、 最もイメージチェンジに成功したハウスメーカーだと思います。
コンシェルジェの奥さんがハウスメーカーを厳しくチェック!
主婦の独自の目線から住友不動産を評価します。
今回、住友不動産のモデルハウスを1日で2件ハシゴしちゃいました。
★「邸宅型住宅シリーズ」オックスフォード
モデルハウスの間取り
最初に訪問したのは住友不動産のオックスフォード。
でも、モデルハウスを目の前にして愕然!
「何~!この外観」‥‥古クサ~っ。
だいぶ前、輸入住宅ブームの時に流行った ニセ物の家って感じ‥‥。
ヘンな街灯みたいのも立っているし‥‥。
中に入ると、これがまた、古クサ~い、オーク柄の内装ドアに、それとは色が合っていないチグハグな床材。
それなのにキッチンやその他水廻りはヤマハの最新型で、 妙にピッカピカ。
聞けば、このモデルハウスは築9年だとか。
なるほど‥‥。
この9年の間、無計画にリフォームを繰り返した結果、 こんなんなちゃったって訳ネ。
応対してくれた営業マンは見た目は冴えなかったけど、 いかにも営業畑というよりは、 どちらかというと技術畑っていう感じで、 誠実そうで好感が持てました。
でも、お客さんにこのモデルハウスを見せたら、 ヘンな印象しか残らないじゃないの。
その前に、外観を見ただけでスルーされちゃいそう。
旦那のコンシェルジュ高田は、 営業マンから制震装置の説明を受けて感心していたけど、 何だかよく分からないし‥‥、 そんなことはどうでもいいから、 このモデルハウスを早く建て替えなさい!
★「Jアーバンシリーズ」トラッド
モデルハウスの間取り
オックスフォードという、であんなモデルハウスを見せられて、 ショックから立ち直れない私をよそに、 旦那のコンシェルジュ高田は 一路、京都久御山の住宅展示場へ‥‥‥。
エ~っ また住友不動産を見るの~
でも、その外観を見てビックリ。
オックスフォードのモデルハウスとは全然違って、 和風テイストの超モダンな設え‥‥。
とても、同じハウスメーカーのモデルハウスとは思えない。
中に入って、これまたビックリ!
ふっとーい柱と梁が、吹き抜けの大空間を貫いて、 圧倒されちゃいました。
旦那の話では、 この柱と梁は構造上、まったく意味がないとか‥‥。
でも、モデルハウスっていうのは、こうでなくっチャ。
いつも、現実離れしたモデルハウスを見て、 何て無意味なんでしょう‥‥と思っている私なのに、
さすがに、あんなひどいモノを見せられた後だっただけに、 感覚が狂っちゃったじゃないの!
住友不動産はこの10年で大きく舵を取ってイメージチェンジしました。その点は大いに評価できます。
商品開発に力を入れ、魅力的な提案ができるようになったのではないでしょうか。
営業マンの建築に対する知識は、 他のハウスメーカーよりもかなり高いところも、とても評価できます。
ただ、住友不動産の実例集に載っている 間取りやインテリア を見ると、 既存のデザインに無理やり合わせているところが伺えます。
そのために、使いにくい状態になっていたり、 お金の無駄ではないかなと思われるところが 随所にありました。
たとえば次の写真は実例集に載っていたものですが、
この部屋はテレビの置き場所に困ります。
仕方なくこのような格好で置いたのでしょう。
しかし、これだとテレビのすぐ横に窓があって、 そこから入ってくる光が気になって、 落ち着いてテレビを見る状況ではありません。
これ以外にも、気になるところが多々ありました。
その辺りは、もう少し改善される必要があるかと思います。
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