>> 地鎮祭の準備
住宅を新築する前に地鎮祭をする人も多いでしょう。
しかし、地鎮祭の準備はどうしたら良いの?
神主さんにお供え物や現場の設営など、何をどの様に手配するの?
ほとんどの人にとって初めての事なので、戸惑ってしまうのも無理はありません。
ここでは、地鎮祭の1ヶ月前から前日までを時系列で整理して、どの様に準備したらよいのか解説します。
地鎮祭の準備のメニュー
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地鎮祭の「1ヶ月前」、「1週間前」、「前日」に分けて、どのような手順で準備を進めていくのかご紹介します。
最近は施主が準備しなければならないような事は、ほとんどなくなりました。
ハウスメーカーや工務店などの住宅会社に依頼すれば、地鎮祭の段取りのほとんどをやってくれるのが一般的です。
しかし、地域や神社によっても違いますが、自分で手配しなければならない事柄もあるので、頭に入れておきましょう。
少なくとも1ヶ月前には地鎮祭の日時を決定して、神社に連絡し、日時を押えておきましょう。
工事スケジュールの都合もあるので、住宅会社と話し合って決めます。
そして「仏滅」などを避け、吉日を選ぶのが一般的です。
吉日としては「大安」がベストですが、
「大安」以外では、「友引」、「先勝」の午前中、「先負」の午後でもOKとされています。
神社の都合もあるので、開催日時は複数の候補を選びましょう。
地鎮祭に向いている日
大安は終日に渡り大吉です。地鎮祭をするのには最適の日です。
友引は大安に次いで、地鎮祭に向いた日になります。
ただし、11時から13時までの間は「凶」なので、朝か夕方に開催するのが良いでしょう。
先勝は午前中が吉になるので、正午までに祭事を終わらせると良いでしょう。
先負は午後が吉になるので、正午以降に祭事を開始すると良いでしょう。
地鎮祭を依頼する神社として最も多いのは近所の神社。あるいはその地域で名の通った大きな神社といったところです。
人気のある神社や建築着工の多い時期、吉日が休日と重なるときには、同じ神社に依頼者が殺到することがあるので、早め早めに準備をしていくようにしましょう。
1週間前には「地鎮祭への参列者の確定」、「祭壇に供えるお酒の用意」、「近所に配る粗品の用意」をします。
参列者の人数を神社に伝える
神社では人数に応じて、玉串(サカキの枝)を用意しなければならないので、参列者の人数を確定させ、神社へ伝えます。
(施主側が何人で、住宅会社側が何人なのか)
合わせて、建築場所、建主、施工者、設計者の氏名なども神社に伝えます。
(祝詞奏上のなかで、設計者名・施工者名と肩書きを入れて奏上するため)
祭壇に供えるお酒を用意
ハウスメーカーや工務店側は地鎮祭でお供えするお酒を必ず用意してくれます。
もちろん施主もお酒を供えして構いませんので、お供えするのであれば1週間前には用意しておくと良いでしょう。
地鎮祭にお供えするお酒のマナーについて詳しくは、このページの後述の「奉献酒についてのマナー」の記事をご覧ください。
ちなみに、施主が供えたお酒は、地鎮祭の後で神主さんが持ち帰り、住宅会社がお供えしたお酒は施主が持ち帰ります。
近所に配る粗品を用意
地鎮祭の後、住宅会社と一緒にご近所回りをして、挨拶するというケースが多く、その際に粗品をお渡しするのが一般的です。
粗品は住宅会社が用意しますが、施主も一緒に用意したいと希望される場合も多々あります。
住宅会社と話し合って、もし施主が用意するのでしたら、1週間前には購入しておきましょう。
近所に配る粗品について、詳しくはこのページの後述の「近所への挨拶と粗品」をご覧ください。
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地鎮祭の前日は、現場に青竹を4本立てて、それらをしめ縄で結び、四角形で囲み、中央にテントを張ります。
それらの縄や竹、テントの準備などは、全て住宅会社が手配してくれるので、特に施主が何かをしなければならないという事はありません。
ただ、気を掛けなければならないのは、前日の地面の状態です。
前日に大雨が降ったりすると、地面がぬかるんでいる事があり得ます。そうなると、長靴を履いて参列した方が良いでしょう。
もし、ご自身で地面の状況確認ができないようでしたら、住宅会社の担当者に現場の様子を教えてもらうようにしましょう。
地鎮祭でお供えするお酒の事を「奉献酒」といいます。
奉献酒はお神酒(おみき)として祭壇に供えられ、式典の後、直会(なおらい|宴会)の場で参列者に振る舞われます。
現在では直会は簡略化され、盃に少しだけお神酒を注ぎ、乾杯をして口を触れる程度で終わります。
個人住宅の場合、奉献酒は施工会社がお供えして、施主はお供えしないというパターンが多いです。
しかし、当然、施主も用意して、お供えしても構いません。
施主がお供えした奉献酒は、神主さんに渡され神社に持ち帰り、施工会社の奉献酒は施主が持ち帰るのが一般的です。
奉献酒は日本酒の1升瓶2本をセットにして、箱入りか縄で束ねてお供えするのが一般的なマナーですが、折角なら後で美味しく飲んで頂くために、同じ予算でランクの高いお酒1本でも良いでしょう。
のし紙は、酒屋さんに「地鎮祭用のお酒」だと言えば、表書きもしてくれます。
一般的な表書きのマナーとしては、上部に「奉献」あるいは「献酒」、下部に自分の(お供えする人)の名前を書きます。
地鎮祭の式典終了後、近所への挨拶をする場合がほとんどです。
挨拶をするのは一般的に「向こう3件、両隣」と「裏の3件」の計8件を回るのが一般的です。
どこに挨拶回りをするのかは、施工会社と話し合って、状況に応じて決めると良いでしょう。
挨拶をする際には手土産として粗品を持参するのがマナーです。
手土産にはのし紙を付け、表書きには「粗品」あるいは「御挨拶」と書きます。
ご近所の挨拶回りの際、ほとんどの住宅会社は手土産を用意してくれます。
住宅会社と一緒に挨拶回りをするのであれば、施主は用意しなくても良いでしょう。
しかし、ご近所付き合いを考慮して、あえて施主が用意して、施主の名前が入ったのし紙を貼って配りたいという場合もありますし、または、住宅会社と施主の両方がそれぞれ用意するという場合もあります。
その辺りについてとどうするのか、事前に施工会社とよく打ち合わせをしておきましょう。
手土産の品は洗濯用洗剤や食器洗い洗剤、あるいはタオルなどが多いです。
これまで経験上の感触ではタオルよりも消耗品の方が、頂いた人は喜んでくれるように感じました。
ただ、洗剤などは結構好みがあったりするので、タオルの方が無難だと言えます。
もし、建て替えの場合であれば、町内会のイベントなどを通じて、ご近所の人たちの好みが何となく分かるという場合は消耗品が良いでしょう。
しかし、新たに土地を購入して移り住む場合は、無難なタオルが良いかも知れません。
しかし、もし新たに土地を購入して家を新築するのであれば、
近所の人たちに好印象を持ってもらい、工事がスムーズにいくようにするのはもちろん、どんな人たちが住んでいるのかを確かめるためにも、施主も挨拶をする方が良いでしょう。
もし、留守だった場合は、施工会社が用意した手紙を置いておきます。
お施主さんの状況や都合にもよりますが、留守だったお宅には、後日改めて挨拶に行くというお施主さんもいました。
地鎮祭に掛かる主な費用としては、神社にお支払いする「玉串料」です。
(「初穂料」とも言います)
テントや紅白幕、竹やしめ縄などは、住宅会社の方で用意してくれて、その費用を請求されないのが一般的です。
(テントや紅白幕は自前で持っている住宅会社がほとんどすが、竹やしめ縄はその都度手配しなければならないので、その分だけは請求されるばあいもあるかも知れません)
玉串料はのし袋に入れ、地鎮祭が終わった後に、神主さんにお渡しします。
のし袋や金封には表書きの書き方などのマナーがあるので、ちゃんとそのマナーに沿って準備してください。
詳しくはこちら
地鎮祭の費用(玉串料)・のし袋の書き方と金額
いくら包めばよいのかは、地域や神社によって違いますので、率直に神社に尋ねるのが良いでしょう。
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