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母屋(おもや)とは、
屋敷の中で、中心的な建物のことを指します。
母屋(おもや)に対し、付帯的建物のことを
離れ、あるいは納屋などといいます。
もともとは平安時代の初めごろ、
母屋は当時「おもや」ではなく「もや」と呼び、
寝殿造りの建物の中心的な空間のことを指す言葉でした。
母屋(おもや)に対して、
その周囲をとりまく空間を庇(ひさし)と呼び、
庇は母屋(おもや)より一段低い空間とされ、
身分の下位の者が座る場所とされていました。
平安時代の後半になり、建築技術の発達によって、
寝殿造りの建物が作られなくなると、
住居空間の形態も大きく変わり、
母屋(おもや)の指す意味も、
現代のように変化したと考えられています。
また、現代でも、
母屋を「もや」と読むこともあり、
母屋(もや)という場合は、
屋根の棟木と平行して配され、
垂木を支える部材のことを指します。
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