北米の住宅事情　「インスペクター」と「開発地視察」と「高級中古物件」

 

ワシントン州カークランド市における建築基準講座

日本では建築基準法により全国共通の基準が定められ、
各自治体は建築基準法にプラスαという形で条例を定めています。

しかし、アメリカでは各州や市が独自に基準を制定し、
建築される建物がその地域の建築基準通りに施工されているか、
インスペクター（検査員）が工程検査を行います。

ワシントン州では各市ごとに、地域の気候特性を考慮した建築基準が制定されていて、
例えばカークランド市でインスペクター（検査員）のライセンスを取得していても、
シアトル市では検査することができません。

インスペクター（検査員）は新築住宅だけではなく、
中古住宅の購入者や銀行などからも検査の依頼を受けます。
インスペクター(検査員）の責任は重大で、
もし何かあれば、インスペクターが訴訟の対象になります。

 

建築中住宅の現場視察

日本での工程検査は、基礎の配筋時、建て方時、竣工時の３回だけ。
しかし、カークランド市では１２～１５回の検査が行われています。

しかも、日本では１人のインスペクター（検査員）が全ての段階を検査しますが、
アメリカでは、プランニング、構造、設備、電気、ランドスケープなど
インスペクター（検査員）の専門分野が分かれていて、
インスペクター（検査員）は自身の持っているライセンスの範囲しか検査することができません。

 

イサクア・ハイランド

シアトル東部の位置する開発地域。
人口密度を高めることで、インフラにかかるコストを最小限に抑え、
事務所、学校、商店やレストランなども周辺に併設されて、
自立型地域社会として開発されています。

生活に関わる移動が少なくなることで、渋滞も緩和され、排ガスも抑えられる他、
元々の地形をできる限り残し、自然環境との共生にも努めています。

 

１億１千万円の中古物件

築５年の超豪華な中古住宅。
この家のオーナーは、長期バカンス中で旅行に出ています。
旅行の間に、この家が売れればと不動産業者に販売を依頼。

不動産業者は専用のキーを使って、顧客を案内することができます。
家への入退状況がセンターに記録され残ります。

 

 

 

　シアトルとシアトル周辺

 

　「エコ専門ホームセンター」と「高級住宅街」

グリーンデポというエコに徹したホームセンターと
クイーンアンというシアトル郊外の高級住宅街

 

　「インスペクター」と「開発地視察」と「高級中古物件」

ワシントン州のインスペクターの事情と
イサクア・ハイランドというシアトル郊外の開発地域。
そして、売出し中の高級中古物件の視察

 

　北米（アメリカ）2位のホームセンター「ロウズ」

北米（アメリカ）2位のホームセンター「ロウズ」を視察。
日本のホームセンターとは似て非なるものです。
純粋に建材を扱う店で、プロ、アマを問わず、誰でもここで建材を購入します。

 

　シアトル郊外の住宅地「ハイポイント」

富裕層も低所得者層も、子供から高齢者、健常者も身障者も 
そして、色々な人種など、全く違う人たちを融合した住宅地として開発された住宅地。

 

　コーツ・デザイン建築設計事務所

エコロジーにひじょうに精通している設計事務所。
実際に設計した建物を視察。
北米の建築は細部のディテールがひじょうに荒く、日本人には抵抗を感じますが、
コーツ氏の建築は細部まで綺麗に納まっています。

 

＜スポンサーリンク＞

　ポートランドとポートランド周辺

 

　オレゴン州における建築基準講座（セイラム市庁舎にて）

オレゴン州のインスペクションの事情を説明した講義。
建築基準は州で統一された基準があり、 ひじょうに合理的なシステムになっています。

 

　ノブヒル＆ワシントンパーク

ポートランド市街の古くからの住宅街のノブヒルと
そのすぐ近くのワシントンパーク付近を視察。

 

　ストリート・オブ・ドリームス

毎年、全米各地で開催される住宅の一大イベントで、 夢の大豪邸を建て、腕を競い合います。、その建築途中の段階を視察。

 

　中流クラスの建売住宅の現場

元々生えていた大きな木はそのまま残し、無理に造成せずに地形もそのまま残していたり‥‥、
日本の建売住宅とは様相が違います。

 

　ポートランド近郊の庶民的住宅街

ポートランド市街近郊の極々庶民的な住宅街を視察。
ポートランド市街までは電車で１５分程度の地域です。