屋根断熱(充填)との組合せ【断熱工法の比較】

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住宅の部位ごとの断熱工法の組み合せ方で特徴が違ってきます。
ここでは屋根の充填断熱を基軸にして6パターンの断熱工法について「断熱性」「気密性」「価格」の尺度で評価し、比較します。

断熱工法の組合せは全部で18パターンあります。

このページ以外の残り12パターンについては下記をクリックしてご覧ください。

 

 天井断熱との組合せ

 

 屋根断熱(外張)との組合せ

 

ここでの評価は絶対的なものではなく、傾向を示すもので、施工者の技量や知識によって大きく左右されます。

 

 壁:充填断熱 床断熱

 

評価ポイント23

壁:充填断熱 床断熱
断熱工法の評価23

非常にオーソドックスなパターンです。

世界中で最も多く採用されている断熱方法の組合せです。しっかり施工すれば、気密性も確保できます。

 

 

 

 

 壁:充填断熱 基礎:内断熱

 

評価ポイント23

壁:充填断熱 基礎:内断熱
断熱工法の評価23

とてもバランスの良いパターンです。

充填断熱がメインですが、基礎断熱なので、気密性も確保しやすそうですし、地熱利用ができるのもいいですね。

 

 壁:充填断熱 基礎:外断熱

 

評価ポイント21

壁:充填断熱 基礎:外断熱
断熱工法の評価21

バランスの良いパターンではありますが、床下の断熱材が発泡ポリカーボネートの5センチ厚だけだとちょっと物足りないように感じます。

 

 

 

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 壁:外張り断熱 床断熱

 

評価ポイント20

壁:外張り断熱 床断熱
断熱工法の評価20

あまり採用されていないパターンです。

屋根と壁の取り合い部分の気密性を確保するのが難しいですし、床の気密性の確保も難しいです。

ただし、熱の逃げやすい屋根と床の断熱材を厚くして断熱性を高める事が容易なので、その点は評価できます。

 

 壁:外張り断熱 基礎:内断熱

 

評価ポイント21

壁:外張り断熱 基礎:内断熱
断熱工法の評価21

あまり採用されていないパターンです。

どうせなら屋根も外張り断熱にする方が素直なパターンのように感じます。

 

 壁:外張り断熱 基礎:外断熱

 

評価ポイント19

壁:充填断熱 基礎:内断熱
断熱工法の評価19

あまり採用されていないパターンです。

どうせなら屋根も外張り断熱にする方が素直なパターンのように感じます。

 

 

 

 

 

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このページ以外の残り12パターンについては下記をクリックしてご覧ください。

 

 天井断熱との組合せ

 

 屋根断熱(外張)との組合せ

 

 ★評価方法

 

断熱性の評価

 

天井・屋根の断熱
天井断熱が2点、屋根の充填断熱が1.5点、屋根の外張り断熱が1点。

天井断熱は断熱材の厚さを容易に厚くできる。
屋根の充填断熱は屋根の厚さによって断熱材も厚くできる。
屋根の外張り断熱は断熱材の厚さが10センチ以上になると施工が困難。

 

壁の断熱
充填断熱が2点、外張り断熱が1点。

充填断熱は壁の厚さによって断熱材も厚くできる。
外張り断熱は断熱材の厚さの限界が6センチまで。

 

床下の断熱
床断熱が2点、基礎内断熱が1.5点、基礎外断熱が1点。

床断熱は断熱材の厚さを容易に厚くできる。
基礎内断熱は断熱材の厚さよりも地熱の影響の方が大きい。
基礎外断熱は断熱材が基本的に発泡ポリカーボネートの5センチ厚のため。

 

気密性の評価

 

天井・屋根の気密
天井断熱が1.5点、屋根の充填断熱が1点、屋根の外張り断熱が2点。

天井断熱は屋根の充填断熱よりは気密が確保しやすい。
屋根の充填断熱はこの中で最も気密が確保しにくい。
屋根の外張り断熱は気密の確保が最も容易。

 

壁の気密
充填断熱が1点、外張り断熱が2点。

充填断熱は気密の確保はどちらかと言えば困難。
外張り断熱は気密の確保が容易。

 

床下の気密
床断熱が1点、基礎内断熱が2点、基礎外断熱が2点。

床断熱は気密の確保が結構困難。
基礎内断熱と基礎外断熱の気密の確保は容易。

 

価格の評価

 

天井・屋根の価格
天井断熱が2点、屋根の充填断熱が1.5点、屋根の外張り断熱が1点。

天井断熱は施工が最も容易。
屋根の充填断熱は天井断熱よりは施工がやや困難。
屋根の外張り断熱は最も施工が困難。

 

壁の価格
充填断熱が2点、外張り断熱が1点。

充填断熱よりも外張り断熱の方が断熱材は高価で施工手間もかかる。

 

床下の価格
床断熱が2点、基礎内断熱が1.5点、基礎外断熱が1点。

床断熱は専用金物もあり施工が容易にできる。
基礎内断熱は床断熱よりはやや手間が掛かる。
基礎外断熱はモルタル塗り等の仕上げに手間が掛かる。

 

各評価ごとに、最も高得点のパターンを10点として、次点を9点、8点、7点・・・と割り振り、「断熱性」「気密性」「価格」の3項目の合計の評価ポイントは30満点となります。

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