住宅工法の種類と特徴の比較

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日本は様々な住宅の工法があります。
これほど多くの種類の工法が存在するのは、世界中どこを探しても日本だけです。
その工法の主なものは次の6種類です。

 

住宅の工法 在来工法 (木造軸組工法)

 

住宅の工法 ツーバイフォー工法 (木造枠組壁工法)

 

住宅の工法 プレハブ工法(軽量鉄骨造)

 

住宅の工法 重量鉄骨造

 

住宅の工法 鉄筋コンクリート造(RC 造)

 

住宅の工法 ログハウス

 

 

工法の総評 工法の総合評価

これ以外にも、この6種類から派生した工法がありますが、
ほぼこの6種類に分類できます。

ここでは、それぞれの特徴を簡単に下にまとめ、
それぞれのテーマに絞って、各工法の長所短所を説明しています。

 

 

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在来工法(木造軸組工法)は日本で最も主流の工法です。

約8割がこの工法で建てられています。

阪神大震災では、この在来工法による建物が倒壊したことが広く知られていますが、
しかしそれは昭和56年以前の古い建物や耐震基準を満たしていない建物がほとんどで、
平成以降の新しい建物ではほとんど被害がありませんでした。

古くからこの工法になじんできた日本人には、
随所に木の温もりを感じることができ、
この工法なくしては、家づくりは語れません。

しかしもう、大工や棟梁といった言葉は死語になりつつあり、
プレカット工法、剛性床、あるいは金物による補強、
いろいろな工法が研究され取り入れられ、
一見しただけでは、在来工法なのかどうなのか分からなくなりつつあります。

また、耐震面では阪神大震災の被害をキッカケとして、
建築基準法が平成12年に改訂され、耐震化が図られました。

在来工法

 

しかし、工法として複雑なため、
やはり大工さん等の職人さんの腕によって、
仕上がりや耐久性いった家の出来栄えに、大きな差が出てしまうのも事実です。

それを解消するために、 最近では大工さんの腕にに左右されない、
プレカットと呼ばれる工場での木材加工が主流となって、
現場ではそれを組立てるだけという状況が主流になっています。

そのため、本当の意味での「木を刻む」という
在来工法の大工文化の技術が途絶えつつある状況を
生み出していると言えるかもしれません。

 

構造的特徴 

土台・通し柱と管柱・梁 と筋交い・火打ちなどで構成され、耐震面は筋交いなどが受け持ちます。
筋交いの量と配置のバランスが耐震上の決め手となります。

施工的特徴 

構造指針があいまいなため大工と工務店の熟練度に左右されやす い。
結合部の施工が悪いと将来きしみ・傾きなどの欠陥が表面化してきます。

外観の特徴   

外壁材料はどんなものでも可能で、極めて自由度が高い。
屋根形状も自由にできます。

レイアウトの制約

専門的に構造解析すれば、長大空間も可能。木で造られた体育館やホールなども可能。
レイアウトの自由度は比較的高い工法です。後の増改築も容易にできます。

在来工法を扱う主なハウスメーカー

 

 住友林業     一条工務店     積水ハウス(シャーウッド)

 日本ハウスHD    タマホーム    土屋ホーム

 

 

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ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)は北米で最も主流の工法です。

北米では住宅の9割以上がこの工法で建てられています。
合理的で、生産性や耐震性に優れ、火災にも強く、
そして洒落た外観がこの工法の売りです。

自分で家を建てたり、あるいはリフォームをしたりする
北米の生活スタイルから産まれたこの工法は、
いつでもどこでも、安く材料を調達できるように、
2インチを基本とした規格体系になっています。

またツーバイフォー工法は、
面で支えるモノコック構造により、在来工法と比べて、
1・5~2倍程度の耐震性のあることが最大の特長です。

それは、阪神大震災でも
ほとんど被害が無かったことからも裏付けられています。

 

ツーバイフォー工法

 

また輸入住宅のように、
ツーバイフォー工法には独特の雰囲気があり、
かつては一見してツーバイフォー工法と分かりました。

ところが最近では、
窓やドア、あるいはケーシングといった海外部材の輸入品が多く出回り、
在来工法などにも、これらの輸入部材が使われるようになったことから、
外観だけではほとんど区別が付かなくなりました。

ところで、ツーバイフォー工法の弱点として、
よく取り上げられるのが。建て方中の雨です。

在来工法はたった1日で上棟し、
真っ先に屋根組みをし、野地板も張れて、
とりあえず雨から建物の骨格を防ぐことができますが、
ツーバイフォー工法は、1階の床、1階の壁、2階の床、2階の壁、屋根と、
屋根ができるまで時間が掛かります、

その間に雨が降ってしまうと、構造材が水浸しになってしまうのです。

そのため、工場である程度まで組んでパネル状にして、
現場でクレーンを使って一気に組み立ててしまうのが、最も主流なやり方です。

この工法は、非常に合理的に標準化されているので、
大工の技量により、出来栄えが左右されることなく、
品質の安定した家が建てられるのは、大きなメリットです。

また、ツーバイフォー工法から派生した工法として、
ミサワホームやエス・バイ・エルなどのように、
木質パネルを接着剤で組立てる工法もあります。

 

構造的特徴

2インチX4インチの部材でフレームを組み、構造用合板で剛性を備えたパネルをを用い、モノコック構造とすることで耐震性を確保します。
優れた耐震性を持っています。反面、剛性が強いため、制震装置を採用しても、その効力は発揮できません。

施工的特徴

釘の長さ・打つピッチまで細かく規定されていますが、特に難しい技術は必要とせず、職人の技量により出来栄えに左右されることがない。

外観の特徴

外壁材料による制約は、ほとんどありません。
外観デザインの制約もほとんどなく、和風の住宅も可能です。

レイアウトの制約

在来工法より構造上の制約が多少あります。
構造体が壁なので、後の増改築などは、在来工法よりも自由度が少ない。

ツーバイフォー 及び 木質パネル工法を扱う主なハウスメーカー

 

三井ホーム   住友不動産   東急ホーム

 ミサワホーム   エスバイエル

 

 

 

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工業製品のように大量生産を目的とした工法です。


大和ハウスや積水ハウスなどの
プレハブ工法で代表される軽量鉄骨造は、
柱、梁などの構造体が、厚さ6ミリ以下の鋼材で構成されています。

その工法は在来工法の筋交いの代わりに
「ブレース」により強度を出しています。

この軽量鉄骨工法の最大のメリットは、
工業化によって、品質が安定し、大量に供給することが可能なことです。

阪神大震災でも倒壊例が無く、その耐震性も大きな特徴です。

 

プレハブ

 

しかし、すべてが規格化され工業化されていることの宿命として、
自由な寸法での家づくりはできず、
303㎜や250㎜といった限定された寸法でプランを作成しなくてはなりません。

また、、湿式工法の塗り壁などを採用することができないなど、
自由度に劣る事がこの工法の最大のデメリットです。

また、鉄のもう1つの宿命が、 錆と熱伝導の高さです。

錆に関しては各社、様々な対策を対策を講じていますが、
断熱性に関しては、木造の工法と比べると、
今一つといった感じがします。

更に、構造や工法における細部について、
各社、企業秘密の部分が多く、
リフォームの際は、その会社の技術者でなければ、
安易にいじると耐震性を損なうなどの危険が生じる事も考えられます。

そういった意味で、非常にリフォームしにくい工法と言えます。

鉄骨造は地震などの際には建物が揺れることで力を逃がし、
倒壊を防ぐ構造になっています。

そのため、制震装置を採用することで、
更に地震に対し有効に働かせることができます。

 

構造的特徴

筋交いと同様の代わりにブレースによる構造。
在来工法と同じような考え方による構造になっています。

施工的特徴

工場で大量生産することで精度が高く、
施工者の技量により左右されないことが最大の特徴。

外観の特徴

サイディングやALC等による乾式工法が中心で湿式の外装はできません。
最近はサイディングのバリエーションも増え、
色々なテイストの外観が可能となってきました。

レイアウトの制約

規格化され大量生産を前提とした工業製品で、寸法の自由度が低い。
技術的に企業秘密の部分が多いので、後の増改築などには困難な面があります。

プレハブ(軽量鉄骨)工法を扱う主なハウスメーカー

 

積水ハウス   セキスイハイム   ダイワハウス

パナホーム    トヨタホーム

 

 

 

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重量鉄骨造は高層ビルなどを建てるのと同じ工法です。

大きな空間を作ることが可能で、
間取りの自由度が非常に高いです。

ひじょうに頑強な構造のため、
ハウスメーカーの中にはロングライフ住宅を謳って、
後のメンテナンス費用に有利であることを訴えているところもあります。

重量鉄骨と軽量鉄骨の違いは、
材料の厚みで区別されています。
厚さが6ミリを超えるものを重量鉄骨、6ミリ以下が軽量鉄骨です。

 

重量鉄骨造

軽量鉄骨と同様に鉄であるがゆえに、
最大のウイークポイントは、錆と熱伝導の高さです。

軽量鉄骨より鉄の厚さがあるため、
特に、断熱性についてはひじょうに不利で、
鉄骨部分が熱橋となってしまいます。

そのためか、重量鉄骨のハウスメーカーは
北海道には出展していないのが事実です。

また、長時間の火災にはもろく、鉄の柱が熱により変形し、
一気に倒壊する危険性をはらんでいます。

この工法はプレハブ工法(軽量鉄骨造)とは違い
工法がオープンになっているので、
一般的な工務店でも、扱えるところは多いです。

 

構造的特徴

ラーメン構造と呼ばれ、柱・梁を強固に接合することで、
間取りの自由度を実現し、大空間を作ることが可能です。

施工的特徴

狭小な敷地でも施工可能で、都市部でも威力を発揮する工法です。
しかし、建物自体が重さになるので、
それを支える基礎はかなり強固なものにしなくてはならず、
その分コスト高となります。

外観の特徴

地震などの際、建物が揺れることを前提とした建物のため、
サイディグ・ALC等の揺れに追従する乾式工法に限定されます。
頑強な構造なので、屋上の有効活用ができることもあり、
陸屋根のデザインが多いようです。

レイアウトの制約

構造上の柱が少なくなるため間取りの自由性は一番。

重量鉄骨造を扱う主なハウスメーカー

ヘーベルハウス   積水ハウス   ミサワホーム

 

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鉄筋とコンクリートのそれぞれの特長を組み合わせることで、
強さとしなやかさを併せ持つことが最大の特長です。

コンクリートは火災などの燃焼から鉄筋を守り、
また、外気や雨水から鉄筋を守り、錆びるのを防ぎます。

ほとんどが現場作業で行われるので、
施工時の天候などの条件や
コンクリートの品質管理が非常に重要な建物です。

その代わり、型枠さえ作れば
どんな形でも作ることが出来るため、
造形性にすぐれ「建築家」などに好んで利用されている工法です。

RC造

また、耐震性、耐久性にも優れた建物を期待でき、
断熱性についても外断熱を採用すると、
コンクリートの比熱の高さが幸いして、
ひじょうに快適な住空間を実現できます。

でも、最大のデメリットは価格で、
住宅としての工法としては最も高価な工法です。

 

構造的特徴

重量鉄骨と同じラーメン構造と、
ツーバイフォー工法と同じ壁構造など
用途に応じて使い分けることができます。

施工的特徴

規定どおりしっかり施工されれば、ひじょうに頑強な建物となりますが、
鉄筋・型枠・コンクリートの施工精度を出すことが難しく、
施工業者によりバラツキがあるのが実態です。

外観の特徴

造形性に優れ、ひじょうに個性的なデザインでも可能です。
複雑な形状は、施工的難易度も高く、コスト高になります。

レイアウトの制約

ラーメン構造であれば、柱の位置を考慮することで、
内部間仕切りは自由ですが、
壁構造の場合は自由度が少なく、後のリフォームもしにくくなります。

重量鉄骨造を扱う主なハウスメーカー

大成パルコン   レスコハウス

 

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いわゆる丸太小屋です。

これと同じ工法の建物が、
古くから世界中のあちらこちらで建てられています。

日本でも奈良の正倉院の校倉(あぜくら)造りが
ログハウスと同じ工法です。

断熱を木材そのものに頼るしかないので、
夏は暑く冬は寒く、お世辞にも住みやすいとはいえません。

たまのバカンスで、数日過ごすぐらいならいいのですが、
本格的に暮らす住まいとしては向いていません。

ログハウス

 

構造的特徴

木材を積み上げて、壁を作ります。

施工的特徴

非常に簡単。
チェーンソーを使ってワイルドに建てるのが味。

外観の特徴

ログ材そのものが、
そのままの仕上げ材となるのがこの工法の醍醐味です。

レイアウトの制約

あまり自由にはできない。後の増改築はかなり困難。

 

 

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  耐震性 耐久性
(法定耐久年数)
断熱性
気密性
コスト
(坪単価目安)
リフォーム性
在来工法 〇 22年 ☆  45万円
ツーバイフォー 〇 22年 ◎  50万円
プレハブ △  19年 〇 60 万円
重量鉄骨造 ◎  34年 △ 65 万円
コンクリート造 ☆  47年 △ 70 万円

記号の順位 ☆最も優れている ◎とても優れている 〇普通 △やや劣る

 

上の表は、平均的な施工条件をもとにそのランクを仮定したものです。
ランクが低くても、どの工法も最高レベルの水準に保っていけるだけの要素は保っています。

 

 

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